22話 神との対話
神との対話
僕は見たんだ。もう一つ何かが落ちて来ていたことを。それを探して、僕は大陸の端まで来ていた。
「はあ、はあ、はあ。何故だ、何故、私が負ける! 俺様は最強のはずだそれなのに!」
やっぱりいた、さっきの石の残りだね。とりあえず、丸に斬ろう。小石にしていしまおう。斬帰で丸く斬れば再生もできないはずだ。
「ん、誰だ!」
こっちに気がついたかな? なら突っ込んで! 右腕を落として、左、首、足斬っていく。
『待て待て待て! なんで再生できないんだ! なんでなんでなんで! せっかく最強になったはずなのに!』
そして僕は、石を回収したんだ。
「何を祈っている」
何故か、太陽神に絡まれた。
「雛が無事帰ってきてくれるように願っているのよ」
「そうか」
「そうよ。ああそうだ、文に言われて、太陽神皆集まっていてほしいとの事なんだけど、どうかしら?」
祈りのポーズを崩さずに目だけを太陽神に向けて聞いてみた。
「なぜ我が行かなくてはならない?」
「世界をかき乱す敵に対抗するためよ」
「ほう、今のような輩が現れるという事か?」
「あれ以上にやばい奴らが現れるわ」
「よかろう、手伝ってやる。では参ろうか」
「道案内はいる?」
「いや要らん」
「へ? 場所わかるの?」
「我らが集う場は決定済み。そこに向かう。アドレスを教えよう」
「あ、ありがとう」
機工が反応しているわね。ん、確かに機工にアドレスが入ったわ。
「来たわよ」
「では、参ろう」
その一言で姿を消した。うわ、怖かった。何かしらないけど、変な事したら死んでいたと思うわ。それはそうと、皐月は何処かしら? そう思い空を見上げると、ペガサスが下りてきているのが見えた。ペガサスを追いかけて、着地地点に行く。
「雛! 大丈夫?」
「う、うん。み、皆も、だ、大丈夫?」
「ええ、あなたのおかげよ」
「そう、よかった。す、少し寝るね。お休み」
とかわいい寝息を立てて寝始めちゃった。
「っと、間に合わなかったか。まあいいや、式、雛は無事かい? 後ごめん。賢者の吸石を逃しちゃったよ」
「ええ、皐月、雛は無事よ。って、あいつ生きてたの? ありがとう、奈波、光」
「どうってことないよ」
「いいんだよ~」
「うん、けど、わるさは出来ないと思うよ」
ん? 通話、ってたしか、早く戻らないといけなかったわね。それの催促かしら?
「はい、こちら式よ」
『式、すまん。こっちはもうええわ』
「え、どういう事?」
って、この声は礼華ね。
『こっちはウエアさん以外みんな逃げれた。鬼のおかげや。で、ウエアさんは、一人で戦ってくれて、そのまま連絡が取れんのや』
「今から探しに行くわ」
『……すまんなぁ。見つからんかもしれんけど、その場合は気を落とさんようにな』
「ええ、今から行く」
通話を切って、皐月のほうを向いて、
「皐月、今から船だせるかしら」
「うん可能だよ。奈波、ペガサスを出してもらっていいかな? あの山を越えて、海に出るよ」
「うん、僕たちも付いて行くよ」
「ありがとう」
山を越え海を越えて、またインドを目指して動き出した一行の同盟はまだ続く。
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