11話 聞き込み開始
聞き込み開始
翌日、起きてすぐに、ウエアの元に向かい、
「外に出たいのだけどいいかしら?」
「いいですよ」
という事で街に出た。うーん、久しぶりってわけでもないけど、久しぶりな気がする外! 良いわね。風が熱いわ。
「で、どうするんだい? その位置アプリは、どの範囲まで特定できるんだい?」
「へ? 地球の裏までよ」
「じゃなくて、細かい範囲まで見れるのかなって、例えばこの人のポケットに入っているとか」
成程、最大範囲でなく、最小範囲の話ね。
「あーそういう感じね。たしかに分かったらいいんだけど、そこまで人物を絞り込めないのよ、この地図の感じだと……ほら、あそこの10人誰かはわからないわ。って感じで」
「って、そ、そこの中に、い、いるの?」
私の指さした人だかりに確かに反応がある。ってええ! たしかに反応ある! けど、あの中の誰かはわからないわね。
「そうね! あの中にいるわ! どうする、聞き込みする?」
「私は行くわ。だって、このまま行くと私死ぬらしいのよ! それなら、あの人に、福留師匠に会いたいもの!」
やっぱり、真井は死ぬかもしれないから必死ね。
「じゃ、じゃあ頑張ってね?」
「あー、うん、頑張るわ。あんた役に立たなそうだし」
「ひ、ひど、い」
「でも人に話しかけるのは」
「に、苦手」
「よね」
という事で、情報まとめを雛に任せるという話で、私たちは聞き込みに向かったわ。
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