7話 機工回収戦
機工回収戦
ドアを思いっきり蹴破り、それと同時に機工を起動。戦車を出現させて、私達は戦車の中に既にいたわ。砲弾も装填済み。狙いを定めず、砲撃。煙の中を動くのは……一人ね!
「ちょ、ちょっと! やり過ぎじゃないかい」
「敵の心配なんてしなくていいわよ。それに敵はまだ動いているわ」
「でも!」
発砲音? 正面からね。煙が少し晴れてきた。やっぱり、生きていたわね。
「あら? 器工少女じゃない。確か、貴女は動けないように拘束したはずよねぇ。どうやっ出てきたのかしら? それと、この器工は何? 貴女は盾の器工を使ってたはずよね」
私はコマンダーキューポラ(上の頭を出す部分)を開け顔を出す。
「貴女が賊の生き残りね。悪い事は言わないから、罪を認めて、捕まりなさい! 機工を返せば、大怪我しないで……」
「貴女の仕業ね。それにしても大怪我? そんなことにはならないわよ。だって私の方が強いもの!」
ウォーターカッターの剣を構え、此方に突っ込んでくる。そんなもので勝てると思っているのかしら?
「重機関銃作動! 弾幕ヨーイ! 発射!」
へ? 弾をはじいている? 相手も何か使っているわね。
「ただの戦車じゃ私にかなわないわよ!」
「式! 弾に魔力を込めないと!」
「へ? そんなことできるのかしら?」
「知らないのかい? じゃあ僕がやるよ!」
「お願い!」
皐月が、機関銃を構える。一発が、敵の足に当たり、血を流す。これなら!
「しょうがないわね。私の器工の力見せてあげるわ」
「貴女も機工使えるの?」
「そうよ、私の器工は、盾! 盾なら何でも作れるの!」
成程、あれは見えない盾だったのね。けど、もう次弾は装填済みだ。それには、皐月の魔力が込められいる。
「行くわ! 食らいなさい!」
敵は大量の盾を展開、そして、って、そんなすっぽり入るものなの?敵が投げた盾が砲口にすっぽり入った。。ならば! 此処は私が出るところね。苦無を手に、戦車から出て、ジャンプ。
「はああああ!」
基本、機工は魔力と、科学、工学等の複合物。だから、苦無は刺さるはず!
「そんな物、盾で!」
苦無は肩に刺さる。そして、彼女の持っている機工を奪い取り、
「これで無力化よ。諦めなさい」
「まだよ! まだ! 私にはそっちの器工少女から奪った、器工があるわ!」
ん? あの人、知らないのかしら? 机に近づいていくわね。
「式! 悪いけど、彼女を止めて!」
「いいの? あのままだと」
「いいから!」
「わかったわよ」
机に近づく彼女を私は追いかけて、
「捕まえた!」
組み伏せた。もうこれで、
「チェックメイトよ!」
「くっ」
縛りあげて、機工に戦車を収容。皐月はその机を開けて、機工を回収したようね。
「貴女は機工をどこで手に入れたの?」
「買ったのよ」
「売り手は誰?」
「あなた達あの人から買ったんじゃないの?」
「私達は作り主にもらったのよ。で、誰から買ったの?」
「ゴト、ロードライトよ」
「ありがとう、じゃあ、貴女はここの警備員に訳を話して、この町で逮捕してもらうわ。」
「くそ! いいわ好きになさい!」
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