服装
「え何で。伴樹じゃあダメなの。」
「だって明日からどうやって学校行くのよ。この見た目で伴樹ってねえ。あと色々と人間関係面倒くさいじゃん。だからリセット薬も含んでます。」
「おいいい加減にしろ。これは笑えない。」
「あとあと口調もある程度丁寧にした方がいいよ。だからクソ姉貴とか言わない。」
「むう。分かったよ。」
これ以上姉を怒らすとなにがあってもおかしくない…から仕方なーく従おう。
「あとそれと。学校私服だよね。」
「そうだけどなに。」
「いやそのさ服装に違和感あるなと感じるのは正直ある。」
嫌な予感しかしない。全力で断りたい。
「だからさ私のお下がりあげようか。」
姉の服は少しだけ抵抗がある。そもそも倫理的にどうなんだという話なのだから。
「嫌だ、なにがあろうと貰うか。」
「じゃあなにその服装で学校に行って。異端児扱いされるの。」
「それも嫌だ。ただお姉ちゃんの服も嫌だ。」
姉の服は本人は気付いていないが少しだけ幼く見えそうだから嫌だ。
「じゃあ買いに行く。私の雀の涙のバイトで貯めたお金あるから。」
「そうする。」
そうして近場の洋服店に来たがさらにそこには壁があった。
「どうしたの。入ろうよ。」
「あの…凄く恥ずかしい。」
すると手を掴まれ強引に入店させられる。
「さてとなにがいいかな。ね伴音。」
しばらくして姉が色々と持ってくる。それを着ていたがまた問題が発生した。それは鏡があったから。…うわ見たくない。自分の体を見たくないため背中を鏡に寄せた。
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