-3- 白い穢れ
職員室に汗と、それ以上に鼻裏を刺激する匂いが充満した。
脱ぎ捨てられた制服の上で、高揚で息切れしている女生徒が三人寝転がっていた。
恥じらいもなく股を開き、そこから零れる白濁すら気にしていられないほど疲れ果てていた。
椅子に座ったままタバコを吹かしている色白ダンディな教師をみて、女生徒の一人が呆れ返った。
「先生、あんた絶倫すぎ。他の教師はとっくにダウンしたのに、あたしら相手に十発キメてもまだギンギンなの?」
「あぁ。とくにお前みたいな子供体型に目がなくてね。今日はとくにハッスルさせてもらった」
「ひっどぉ。このロリコン教師」
「お前だって、それを売りにしてウリしてんだろ」
「でも、もう無理。もうオマ○コ痛いわ」
「いいさ、十分種付した」
教師が不敵に笑うと、女生徒たちの息が急に上がりだし、頭を抱えてのたうち回った。
身体が痙攣し、顔や肌がどんどん蒼白になっていく。
そして肺が膨れ上がって破裂した。
血しぶきを上げる女生徒たちを見た教師は、残念そうに頬杖をついた。
「やはり我の種を直接注いでは、身体が持たんか」
三人とも死体になったのをみて、しかたないなと再びタバコをふかした。
「「戻ったよパパ♪ あ、また料理に失敗したの?」」
少女と少年の声を同時に発声させながら、ショートヘアの少女は仕方ないなと腰に手をあてた。
教師は少女に聴いた。
「新しい殃我は出来たか?」
「「三人ほどかな。私の方がうまく料理出来るんだから、パパは待ってればいいのに」」
「ちょうど抜きたかったからな。まあまあスッキリしたよ」
「「もうパパ! 性欲処理なら私に言ってよね」」
「この、メスガキ死徒め」
「「いいもーん。私、この人間のメスたべちゃうから」」
少女は手を死体たちの臓物に突っ込んだ。すると一気に血肉片となって弾け飛ぶ。
それを深呼吸で一気に吸い込んでしまった。
「「ごちそうさま」」
「死徒は人間を食わなくてもいいはずだが?」
「「ごはんくらい楽しませてよ」」
「殃我たちはどれくらいで食べごろになる?」
「「二週間くらいかな? いつものように催眠かけといたから。勝手にこっちに来るよ」」
「セントラルシティの郊外で待つより、ここで待っていた方がやはり早いな」
「「鍔凪乙女が二人も学園に着ているって。あの女言ってたよ」」
「なんだと?」
「その心配はありません」
大きな黒い三角に縁の広い帽子、バニーガールのような白いレオタードに赤いハイヒールの女性が、丸い宝石のついた杖を振り回しながら現れた。
ぎりぎりのハイレグを見せつけるように立ち止まると、得意げな笑みをみせた。
「皇の霊気を隠す結界を張っておきました。どんなに霊感が強かろうと探知は出来ません」
「ほう、魔法とやらは本物のようだな」
「ですが、若い女たちを誘導させる結界が、鍔凪乙女とやらに破られてしまいました」
「そうか。ここに居れば、女には困らなかったのにな」
「この霊気隠しの結界は、長くは持ちません。まだ鍔凪乙女は校内にいますが」
「今はまだ、やつらと事を構えることは出来ん。名残惜しいが別の場所にいこう。ママからの報告はあるか?」
「ママ……、あっはい! ありますとも。『器をみつけた』と言ってました」
「そうか! でかしたぞ」
ようやくこの朽ちかけた身体とおさらばできる。新たな身体をつくり、全盛期の力を取り戻せば鍔凪乙女なぞ敵ではない。
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