第弐章 瑠衣

-1- ラッキースケベ

 記志が住み込みで働くようになって数日がたった。

 住み込みの理由は、鳳凰院家屋敷が郊外にあり通うことが大変だからだ。

 近くに観光地もショッピングモールもないから、宿舎もない。

 それで舞花は女達に、自室の鍵は必ずかけることを言いつけた。

 

 しかし女の園に男が入ってきたら、トラブルはつきものというものだ。

 まずはシャワーのトラブルだ。

 鳳凰院家にはシャワー室と大浴場が二つあり、舞花は忙しいため湯船にゆっくり浸かる事ができず、シャワーだけになっていた。

 朝稽古が終わった後にシャワーを浴びようとすると、先に誰かが使っていた。


「雫なの?」


 声をかけても返事はない。脱衣所で裸になってシャワー室に入ったとき、同じく裸の記志にばったり出くわしてしまい、大きな悲鳴を上げてしまった。

 あちこち隠しながら、舞花は眉を上げて怒った。


「なんで図塚くんがいるのよ! 声かけたでしょ!」

「シャワーの音で気づかなかったというか……、掃除が終わったんでちょっと浴びようかなーって」

「大浴場があるんだからそっち使ってって言ったわよね? ていうか、前隠しなさいよ!」


 見てられないぶら下がったものから必死に目を背けつつ、でも人の目を見る習慣でつい前を見てしまう。

 記志はようやく気がついて慌てて隠した。

 向こうも急にシュンと丸くなった理由わけは、なくとなく想像がついた。


「て、あら? 小さい」

「うっ、うるせぇ! 気にしてるのに」


 記志が急に前かがみになったことで、舞花の顔は真っ赤になった。

 男性のアレが自分の裸で膨らんでいくことが、たまらなく恥ずかしかったのだ。

 そこへ全裸の雫が肩にタオルを掛けてやってきたから、また話がややっこしくなる。


「い、い、いっやぁ!」


 その瞬間、記志は雫の上段蹴りに吹き飛ばされて意識を失った。


「雫、素人相手にそんな蹴りいれたら首の骨折れるわよ」

「わっ、だって、あんなおっきな……男の子がいるなんて……」

「早くルイを呼んで!」


 幸い、プロの医療技術を持つルイがいたので大事に至らずに済んだ。

 いわゆる《ラッキースケベ》――私達にはいい迷惑だけど――が頻繁に続いている。

 女難の相と言うより、これでは男難の相だ。

 今朝なんて、ルイの着替えに何故か記志が出くわして、その上何故かルイが記志を抱擁しているシーンに出くわし、思わず大声で怒鳴ってしまった。


 どうやらルイは、あの一件から記志を男の子として意識しているようで、まんざらだでもないらしい。

 好みなら別にそれはそれで構わないのだが、節度というものを守ってもらわねば困る。

 朝食も済ませた舞花は、これからのことにため息を付きながらバルコニーに向かった。

 そこにはいつもの時間より遅れて到着した主を、式神の蝶の群れが待っていた。


「遅れてしまったわ、ごめんなさいね。じゃあ、聴かせてもらいましょうか」


 舞花が手を伸ばすと、一匹だけ手に止まった。

 それに指を三回鳴らして、蝶に探索現場の音の再生を命じた。

 巫術の呪文は指を鳴らす。その旋律によって多種多様な術を紡ぐ。

 目を閉じて耳を澄ます。

 朝の静かな雰囲気、車の走行音、まばらな足音、はては店のシャッターの音も混ざっていた。


「……ハズレね。次きて」


 こうして、一匹づつ音を聞き分けていく。

 アタリならば、自然界では決して鳴らない魔骸蟲の羽音がするはずだ。


「あら珍しい。全部ハズレなんて」

「ハズレなのに、嬉しそうだな」

「図塚くん?」

「悪い、覗き見するつもりはなかったんだけど。蝶と戯れる女の子なんて、見たの初めてだからさ。つい」

「この子たちが見えているということは、霊感はそこそこあるのね」

「ラップ音が聞こえるとか、そんな程度だけど」

「何か用かしら?」

「あ、そうだった。ルイさんが呼んでた。書斎に来てくれって」

「分かったわ」


 舞花はバルコニーの扉を閉めると、書斎に向かった。

 そこにいたのは大きな鷲、八咫鷲と両側にルイと雫が立っていた。

 記志は案内を終えたので立ち去ろうとしたが、舞花が引き止めた。


「図塚くんには、私たちの仕事を見てもらいましょう」


 記志は黙って頷き、邪魔にならないように後ろに立った。

 舞花は八咫鷲に向かって気をつけの姿勢を取り、拳を作って左肩に当てたあと恭しく一礼した。

 そして鷲が声を発した。


《鍔凪乙女・万重クレマチスよ。昨晩、殃我が確認された。場所はセントラルシティのビジネス街。これを討滅し、悪鬼を祓え》

「御意!」


 舞花が顔を上げると、八咫鷲は黒い羽となって霧散した。

 雫が傍に来て、バルコニーの様子について聞いた。


「魔骸蟲の方は?」

「それが、全く引っかからなかったわ」

「全部ハズレ? 珍しくね?」

「ええ。だから今日は気分が良かったのだけどね」


 記志が聞いてきた。


「さっきはハズレだったのに、さっきの鷲はなんで殃我を見つけたんだ?」


 舞花はそのことね、と記志に向き直って話し始めた。


「殃我を見つけることは、私達の式神じゃ難しいの」

「なんで?」

「私たち巫術の使い手は、殃我の霊力を感じ取ることが出来ないの」

「巫術と霊力って似たようなものなんじゃないのか」

「似て非なるもの。例えるなら、同じ磁力でも、SとSじゃ反発するでしょ? それと同じなの」

「反発するなら、そこを探知できればいいんじゃ」


「それを報告してくれたのが、さっきの八咫鷲よ。アレを使役するには膨大な巫力が必要なの。それを常時飛ばすことができるのは、今では流止の当主お一人だけ」

「そんなにすごいのか、ご当主様って」

 雫が鼻を鳴らしていった。「そりゃ、あたしの師匠だからな」


 舞花は、はいはいと軽く相槌するていどにとどめた。

 そして訝しみながら、胸下に腕を組んだ。

 先程の報告に釈然としない様子だった。

 ルイも傍に寄って尋ねてきた。


「舞花様、どうかなさいましたか?」

「ええ……。ビジネス街ってのがなにか引っかかって」

「魔骸蟲も滅多に現れませんものね」

「ルイ、今回は私のサポートお願いできるかしら?」

「私でよろしければ、喜んでお供させていただきます」


「舞花、私は?」

「図塚くんと一緒に屋敷の家事手伝い」

「ええー。あたしも鍔凪乙女なんだけど」

「戦うばかりが鍔凪乙女の仕事じゃないでしょ。私たちも流止なのよ」

「それに、男の子と一緒なんてヤだー」

「じゃあ、一人でお願いね」

「それは、もっと勘弁だわ。こんなでかい屋敷じゃ、無理!」


§§§§


 舞花とルイはゼロナナでビジネス街にやってきた。屋敷はセントラルシティの郊外にあるため、街の中心地まで三十分くらいかかった。

 可変式のヘルメットをゼロナナに収納すると、舞花とルイは髪を整えた。

 ふたりとも咲乙女の衣と呼ばれる、流止の作戦服に着替えていた。


「ルイの咲乙女の衣は、相変わらずスカートが大胆ね」

「言わないでくださいませ。私はまだ月鋼石に順応しきれていませんから、こうなってしまうのは仕方ないんです」


 フリルになったミニスカートとそこから覗くハイレグの白ショーツは、むっちりした脚を包むニーハイソックスと相まって艶めかしい。

 

「つまづかないように気をつけてね。ここは屋敷と勝手が違うのだから」

「お気遣いは無用でございます。道路くらいいつも普通に歩いて……」


 足を上げた瞬間、何かに引っかかってバランスを崩した。

 舞花が慌てて両手を差し出した。

 ルイの両肩を支えようとしたとき、二つの乳房に触れてしまった。それはどこまでも沈む、羽毛布団に包み込まれたような感触だった。


「あぅ!?」


 さらに不意を突かれたルイは、思わず声を漏らしてしまった。

 舞花は乳房の形を崩さないように、撫で上げるようにやさしく手を離した。


「ごめんなさい。大丈夫?」

「大丈夫です。その……すみません、足元がよく見えなかったもので」


 初めて触れた他人の女性の、しかもルイの胸の手触りに感動を覚えてしまった。

 この世にこれほど至福をもたらすものが、存在しても許されるのかと。

 舞花の胸は張りが強くて、触ってもそこまでの柔らかさはないし、むしろ疲れる。


 それに、あの爆というべきおっぱいが地上の視界を遮るのだ。

 舞花も自分の下を見てみた。

 この大きさでもすでに、つま先は見えない。

 さらにルイの場合は、踏み出したつま先すら見えないのではないか?

 ふだん、どうやって歩いているんだろうか?


 しかも咲乙女の衣でぴっちりとしているから、さらにバストアップされてしまっていた。生地が淡くてかっていて、より一層艷やかに思えた。

 この下はもちろん下着は一切つけていない。

 ルイはため息を付きながら、自分の胸を抱えるように弾ませた。


「いつもは邪魔にならないように、もう少しきつくしているのですが」

「ダメよ! そんなことしたら身体に悪いわ」

「ですが、お仕事の邪魔になります」

「ならせめて、休憩のときくらいブラを外しておきなさい。苦しいでしょう」

「お心遣い、痛み入ります」


 こんな女まで魅了してしまう姿だが、衣の幻惑効果によりOL風の出で立ちに見えているはずだ。

 きっとスーツ姿なら、誰もいやらしい目で見ない。

 さらにルイは顔の変装用にメガネを持ってきていた。


「舞花様、どうでしょうか」

「似合うじゃない。赤縁のメガネかけていると、出来る秘書って感じね」


 舞花も同じく咲乙女の衣を着ているため、幻術には掛かっていない。だからゴスロリの美女がメガネをかけて畏まっているように見えていた。


「ありがとうございます。それに、ここでは私の顔は知られてますから」

「ごめんね、ルイ。でもこの辺りはあなたが一番勝手をしているから」

「もう昔のことですから、気になさらないでください」


 殃我出現場所を特定するため、様々な場所に向かった。

 頼りになるのは八咫鷲が残した、一枚の羽根だけだ。

 次に訪れたのは、今も営業している会社の中だ。

 オフィスビル三階に行き、従業員入り口に立った。


「ルイ、お願い」

「かしこまりました」


 ルイはジャケットの内ポケットから、手の平サイズの端末と巫術札を取り出した。これはコードで繋がっている。巫術札は紙というより薄いプラスチックに近い材質で、端末の方は差し込みカードやUSBや色々な規格のものがぶら下がっていた。

 ここはカードリーダーなので、巫術札を差し込む。

 そして、もう一枚の巫術札をこめかみに当てながら端末を操作した

 この端末は使用者の巫術をサポートする仕組みがあり、指を鳴らさなくても札に術を施すことが出来る。

 ただ、操作が難解かつ一ミリ単位でタッチパネルなぞりながら調律しなければならない。本来ならオシレーターのような波形モニターも必要だが、ルイにはその必要がない。

 解錠音が静かに響くと、端末を片付けた。


「流石は電脳ブレインジャックね。私なら叩き壊さなきゃ、こんな複雑な電子錠は無理だわ」

「舞花様、人が来ないうちに」


 感心する舞花を促して、扉を締めた。

 現場の更衣室まで歩いているとき、スーツ姿の男性とすれ違った。

 舞花たちは軽く会釈をすると、すっと通り過ぎた。


「おい、君たち」

「はい」


 ルイが返事をして振り返った。

 男性は訝しげに二人を見た。幻惑は効いているはずだが。


「二人でどうしたの? 何かあった?」

「更衣室に忘れ物しちゃって」

「鍵なくしたのかい? そりゃご愁傷さま」

「ええ。ついうっかり」


 ルイの機転に、男は納得し外へ出た。

 舞花は少し肝を冷やした。もしも顔の広い男性だったら、部外者だとバレるところだった。そのときは男性を昏倒させなければならなかっただろう。

 その事後処理も含め、面倒なことにならずに済んだと溜め息をつくと、更衣室に入った。

 やや余裕のある部屋であり、向かい合わせのロッカーの間隔は大人三人分ほどあった。

 八咫鷲の残した羽根を取り出し、指を鳴らした。

 すると羽根が青く激しく点滅し、そのまま光の粒となって消滅した。


「ここで間違いない。意外と早く見つかって助かったわ」

「では、殃我の痕跡を探しましょう」


 現在の時間は十時過ぎ。少し、化粧の残り香がしている。

 殃我の痕跡を探す作業は、非常に重要だ。

 これにより、種別を特定して対策を練ることが出来る。

 出会い頭にぶっつけ本番でも、鍔凪乙女ならなんとかなる事が多い。しかし死と隣り合わせの任務なのだから、慎重に準備することは必要なことだ。

 舞花は鍔凪を取り出した。殃我の痕跡があれば、反応を示すはずだ。

 右に左に床に天井にと、一歩づつ索敵していく。

 ルイも、月鋼石のコンパクトミラーで光を当てながら探した。反応があれば、青い反射があるはずだ。

 

「舞花様、ここです」


 ルイが脇を見せるように腕を上げて、舞花にロッカーの列の端を示した。

 青い反射に鍔凪を近づけると、意匠が輝き始める。

 その光を壁に当てると、化け物の姿が表れた。

 舞花は思わずそれを睨みつけた。

 脚は無く、身体は女性で口がひょっとこのように長く、両手の指は全て刃物で出来ていた。


殃我牙柩鬼《ガキュウキ》、獲物を瞬時に切り刻みその血肉を啜り食らう殃我。たとえ目の前で惨殺されても誰も気が付かない、凶悪な人食い鬼ね」

「牙柩鬼は奇襲にも長けています。探し出すのは骨が折れそうですね」

「それでも見つけなければ、オフィス街の人間は全滅よ」

「それにしても、こんな短期間で殃我が二体も出現するなんて。何が起こっているのでしょう」

「分からないわ。とりあえず鍔凪に記録しましょう。ルイは撮影をおねがい」


 ルイの疑問も最もだが、今は出現した殃我を討滅することに全力を注がなければならない。

 ここで得られることはもう何もない。

 舞花たちは一旦ここを離れることにした。


§§§§


 遡ること、日が高くなった頃。

 成宮という名札を付けた女性はデスクの窓際で、回された仕事を片付けていた。


 係長に呼ばれ、命令されたりミスを指摘される以外は、誰も彼女を見ようともしない。


 十二時のベルが鳴った。

 同僚たちは皆仕事場を片付けて、各々の仲の良い友達を誘い食事に出掛けていく。


 もちろん、成宮に誘いはない。

 スマホの待ち受け画面にしている、女性を隠し撮りした写真を見つめた。

 美人で聡明で優しさのある、巨乳の後輩だった。

 でも今はもういない。

 数年前に退社してしまった。

 少し懐かしんだ後、スマホをしまって食事のためにコンビニに向かった。


 いつもは混んでいるはずのコンビニが、ガラガラだった。もう一度スマホの時計を見直すと、十二時十五分を示していた。

 首を傾げながらも、好きなパンとおにぎりと、いつものお茶を選んでレジに置いた。

 若い女性店員は、無言のままこちらを見てニヤリと笑っていた。

 そういえば、いらっしゃいませの一言すらない。


「あの、早くレジ打ってください」

「「あなた、この生活に疲れているね」」

「え?」


 少年と少女の声が、合唱のようにハモって聞こえた。

 視線を巡らせて少年の姿を探したが、誰もいない。

 店員は成宮に迫ってきた。


「「嫌なんでしょ、仕事が。嫌なんでしょ、人間が。だったら魂ごと食べちゃえばすっきりするよ。それに、とっても美味しいの」」

「何を言って……」

「「今、心のなかではっきりと頷いたね。私には分かるんだ。あ、あなた女の人を愛しているんだね。いいね、いいね。その人も頂いちゃおうよ」」


 成宮の顔が虚ろになり、目がゆっくりと回り始めていた。

 店員はレジからせり出して、成宮を抱きしめた。

 年下の細腕とはとても思えないほど、がっしりとしたハグだ。

 胸がどんどん圧迫され、息苦しくなってきた。


「あ、あ……」

「「叶える力をあげるね」」


 突然成宮の唇を奪うと、舌を無理やりねじ込んだ。

 脳が麻痺するように震えて、抵抗すら出来ない。

 そして口の中に、溢れるほど白い液体が流し込まれていく。

 ハグから離された瞬間、息を吸い込んでしまい同時にそれを飲み込んでしまった。


「五一ニ円になります。お客様?」

「え!?」


 気がつくと周りはコンビニの客で埋め尽くされていて、自分はレジの先頭に立っていた。

 慌てて口を拭いスマホから料金を決済し、店を出た。

 その中身を確認すると、買ってきたばかりの食べ物なのに急に食べる気を失った。

 お腹が鳴った音を聞いても、なぜか食指が動かない。

 会社に戻ることを思い出すと、急に唇からよだれが溢れ出てきた。

 空腹に目を回しながら、いい香りのするオフィスに戻った。

 そこには、一人で愛妻弁当を広げている係長がいた。


「なんだね? 今から食事なんだが」

「ああ、いい香りですね」

「そうかい? すっかり冷めているけどね」


 係長は怪訝な顔して弁当を見た。

 すると成宮は、係長の胸ぐらをつかんで、口から垂れるヨダレをわざと見せつけて言った。


「美味しそう」

「おいっ、離さんか!」

「いたたぎまーす」


 係長は弁当をかばった。

 その刹那、係長は切り刻まれて霧散する。それが空中に漂う間に吸い尽くすと、ぽとりと落ちた男根を見つめた。

 それを踏みつけてすりつぶす。 


「男のモノなんて、食べたくないわ」


 と喉を鳴らした頃、同僚たちが帰ってきた。

 成宮は、おもむろに係長の椅子に座ってみせた。

 その行動に、彼らは驚きと怒りを露わにした。


「ふざけるな、成宮。なんのつもりだ」

「係長はどこにいったの? あれ、うちの会社係長なんていったけ?」

「おかわり、いただきま~す」


 成宮は手を合わせた。

 すると一瞬で周りの同僚たちは血煙を上げて霧散する。

 その血肉を長い口で吸い付くすと、舌鼓をうった。


「んー、このおっぱいなんかとくにプリプリしてて美味しい。それにこのアソコ、程よいアンモニアでいい味付け」 

 

 残った切り取られた乳房を、まるでスイーツを楽しむように舐め回し、乳首を吸いながら丁寧に食べた。

 女性器をしゃぶるように食べおわると、スマホの待受を取り出した。

 その画像をみつめて、長すぎる舌で舌舐めずりをした。


「ふふふ……、待っててね瑠衣ちゃーん」

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