第24話
ジューヴィナ帝国 勇者列伝 第二章
舞姫が一人、ハイエルフのリューデ・ゼ
この者、勇者の舞姫の中で唯一
齢350となれどその容姿、全ての者を惑わす妖艶なる美を誇りフェロモンを振りまくらん、そのフェロモンに魅了されし者、男のみならず女までもが恋い焦がれん
そんな彼女を見初めた侯爵ですら相手にせず、リューデ・ゼの想いは全てビューヘルンへと注ぎけり
ビューヘルンと一緒に居たいが為に勇者の舞姫になり
ビューヘルンの一緒に居たいが為に一緒に旅をし
ビューヘルンの一緒に居たいが為に財をなし
ビューヘルンの一緒に居たいが為に戦闘をし敵を惑わし同士討ちをさせ
ビューヘルンの一緒に居たいが為に全てを捧げる
その想い、重すぎる物なりけり
そんな彼女を揶揄して
勇者列伝 第二章
舞姫の説 一幕より。
♦
総本部長室はとても質素な飾りっ気のない部屋で、本棚と総本部長の机、来客用の机とソファ、奥にはドアが有るが給仕用の部屋だと思われる。
そして総本部長のリューデ・ゼはいとも言えぬ美しさ、まるで女神いや女神以上の存在、金髪のセミロング、そしてエルフ特有の尖った耳、鼻筋の通ったバランスが取れた顔、口元の黒子が妖艶な美しさを引き立ってている、体もバランスが取れ出る所は出て引っ込む所は引っ込む、全てにバランスが取れていてケチの付け様な所は一切ない、美女とは彼女そのものと言って過言ではない。
「…久しぶりね…ヘルンちゃん、…会いたかった・・・ワ~~ン!」
リューデ・ゼは総本部長の顔を見るなり涙を流し最後には子供の様に泣き出した。
「う、うむ久しいな息災であったか?」
「ウ…ウ…ヘルンちゃんが・・・ヘルンちゃんが、私を気遣ってくれている!【ダ!ダ!ダ!ヒョイ!ガシ!!】」
リューデ・ゼはよほど嬉しかったのか、総本部長席から立ちあがり、目にも止まらない速さでダ!ダ!ダ!と走りビューヘルンの正面に立ちヒョイと持ち上げた後抱き着いた。
「久しぶりのヘルンちゃんの感触だ~・・・はぁはぁはぁ・・・クン・・・クンカ!…クンカ!クンカ!クンカ!久しぶりのヘルンちゃんの匂いだ~」
抱き着いた後机の上に座らせ、ワシャワシャと体中を弄り、興奮した後匂いを必死に嗅ぎまくるリューデ・ゼ・・・うん、普通に怖い。
「よ!よさぬか!」
必死に抵抗するビューヘルンだが体格差が有る為上手く逃げれない。
「ヘルンちゃん!・・・はぁはぁはぁ・・・もう我慢できない!!【ブチュ!ベロベロ!チュ!チュ!チュ!チュ!ベロベロ!ヘルンちゃんの唾液美味しい!!」
頭を両手でガッシリとホールドし唇にキスをした後、唇や耳を舐めまわし、軽いキスを数度しまた唇や耳をを舐めまわす。
「や・・やめ・・・あ♡・・止めぬか・・・あ♡止めぬかと・・・あ♡・・・言っておる・・・あ♡」
目の前の行為に圧倒され、唖然とし固まった。
俺達もだがベチャリリスよ悔しそうな顔で睨んでいないで止めろよ。
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