第22話
「アイリとミイナを巻き込みやがって!!いい加減にしろ!!」
【ゴチィーン】
アイリとミイナを巻き込んだ悪戯に対し、ニュートの鉄拳制裁がビューヘルンの脳天に炸裂した。
「痛いのじゃ~!」
「アイリとミイナもこいつの口車に乗せられ、こんな事をしないでくれ!」
「「ぐずん…はい。」」
「その辺で止めてやれ。」
「フエイル、だがこいつは。」
「分かっている、だが俺は“無駄な事”とも言ったはずだが?」
「無駄な事って何でだよ?」
「…はぁ~あのなぁ~ビューヘルンは剣が擬人化しているんだぞ、この状態で縛っても剣に戻ればどうなる?」
「・・・あ!!」
「縛る意味が無いだろ?そしてビューヘルンの変態行為は止まらない!」
「確かに…てっ事は俺の童貞がピンチじゃねーか!!」
「諦めろ。」
「く!!そうだ!!アイリ!ミイナ!こいつが変態行動をしないように協力を頼みたい。」
「え~楽しかったから嫌です~」
「私も嫌かな。」
「そんな!ガックシ」
賑やかな朝を迎える太陽はフリーダムの面々、朝食を済ませダンさんの武器屋に行くが。
「な!ダンさんの武器屋が!!」
ダンさんの武器屋があった場所には焼け落ちた家があるだけだった。
「ダンさんは!?ミンは無事なのか!?」
近くには誰も居ない。仕方がないので手分けをして情報を集めることにした。
組み合わせは、俺とビューヘルン、フエイルとアイリ、リッカとミイナ、何故この組み合わせになったか?だが、ビューヘルンが「主殿と一緒じゃあなきゃ嫌なのじゃ!嫌なのじゃ!嫌なのじゃ!」と、駄々っ子の様に仰向けに寝て手足をバタつかせたからだ。
(これ羞恥プレイだろ!)
「昼前にここで落ち合おう。」
・
・
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昼前になり元ダンさんの武器屋の前に全員が集まった。
分かった情報を整理すると、火事が有ったのは俺達が帰ってきた日の早朝。
火災の原因は放火、そして男の人の死体が1体、家の奥で見つかった。
そしてミンだが行方不明となっている、それと武器防具の一部が消えているとも。
警備兵達は強盗、又はミンが介護を苦に放火した可能性も含め捜査をしている。
ダンさんが亡くなった事はショックだったが、だが俺達は知っている、ミンはそんなことをする奴じゃあないことを。
引き続き探したいが、昼から総本部に行かなければならない、仕方なしに、総本部の用事が終わった後に探す事にした。
ギルド総本部は貴族街の入り口に建てられており、4階建てと大きく少し古い建物だった。
貴族街は第二城壁で囲まれておりその城門で受付をし中に入る、城門を抜けすぐ右側がギルド総本部だ。
総本部に入り、正面の受付で手続きを済ませると、受付嬢の一人が案内してくれた。階段を上り4階の奥の部屋のドアの前に案内された。
「総本部長はこの部屋で職務中です、失礼が無いようにお願いします。」
と言い、来た通路を戻っていった。
【コン、コン】
俺がドアをノックすると奥から。
『今行くのじゃ。』
と、どこかで聞いた声が聞こえてきた。
【ガチャリ】
ドアが開きそこに立っていたのは。
「ベチャリリス!!!」
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