第19話 巻島は球数を稼ぎたい。
土御門の2回表の攻撃だが、大和の予想通り、紅に打ち取られた。
1点取られてしまってぴりぴりした空気は流れていたが、あっけなく3アウト取った。
4番バッターのバッターボックスに入った巻島は、打つことよりどうやって球数を稼いでいくことを考えていた。
土御門の1球目は150kmのストレートを高めのインコースに差し込んできた。
私は、150kmの球でしっかりとファールをとるようにしたいと考えており、ボールを見逃した。
土御門の2球目を投げてきた。
やはり、私はバッターとして敵ではないと思われてみたいで150kmのストレートをまた投げてきた。
コースは低めのインコースというのは分かったが、なかなか目が追い付けず振れなかった。
そして、2ストライクに追い込まれて3球目のボールが襲ってくる。
150kmの球が来ると思ったけど、110kmの遅い球でナックルボールと一瞬疑ったが、ストレートである。
一瞬の判断ミスにより、低めのインコースの遅いストレートを見逃してしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます