(二)‐15

 いずみはまさかと思い体の他の部分を見てみると、着ている制服が全体に光にまどろみ、融解し消えていった。制服だけではなく、上下の下着も靴下も、そして靴も、なくなりそうだった。いずみは小さい悲鳴を上げて両手で胸と股間を隠した。

 生徒会長は「大丈夫。すぐに着替えられるから」と言った。

 気がつくと、体に別の服が現れてきているのがわかった。最初は透明で少しずつ色づいていった。そして新しい服がいずみの体を覆うと、光は弱まり、すぐに消えた。


(続く)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る