終章

第28話 戦後


 V-2を失った帝国軍はもろかった。


 カスタム機を全て失い、連合国に対抗する手段もなく、潰走かいそうしていく。


 連合国側はクランダ連邦領から完全に駆逐するまで追撃する。




 無事に帝国に戻った鬼神の数は10機ほどであった。





 その後、4か国連合とヴァルド帝国の間には300年ぶりとも言える和平協定が結ばれた。


 そこには、ヴァルド帝国が多額の賠償金を支払うこと、クランダ連邦とヴァルド帝国の間の広大な領地を非武装地帯として4か国連合の監視下に置くこと、帝国の開発できる鬼神は魔法石1つ(シングルコア)のみにすることなどが上げられていた。




 「ラスタ」


 「なんだ?ユーナ」


 「ザッカヴァーンがさ、V-2を倒した時のP-4の総合能力が4,000を超えているんじゃないかって」


 「そうか・・・」


 「驚かないの?」


 「うーん、あの時はなんていか、ヒナ王女とP-3Tも一緒だったから」


 「そうなんだ」


 「ああ」


 「なんかさ」


 「なんだ?」


 「ラスタ、かっこよくなったなって」


 「そうか?な」


 「うん、そうだよ」


 「そっか、ありがとう」



 戦勝の後、連合国側はイシュル王国とクランダ連邦の覇権争いが起きるのだが、それはまた別の話である。

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鬼神 神名 信 @Sinkamina

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