無気力

アヤセ

第1話


無気力だいつも


何も見ても何も聞いても

ただ他人事で

しまいに自分の事もどうでもよくなった


誰にも興味なんてない

自分にさえ興味をもてない人間が

他人に興味をもてるはずもない


生きるために食べる事もおざなりになって

惰性で付き合う友達と

話を合わせる事も億劫だ

そうしていたらいつの間にか

僕には友達と呼べる人間はいなくなり

笑う事も少なくなった


僕はいったいどこへ行くんだろうか

他人にできるだけ迷惑をかけない

これだけを守って生きていくんだろう

きっとそうだ、もう考えるのも面倒くさい

からこれでいいのだ


死にたいなんて思わない

死にたいほど辛い事なんてない

誰かに罵倒されても

嫌な事があったとしても

僕は僕が他人であるからにして

僕は僕という別の人間の人生を1番近くで傍観しているだけなのだから

何も傷つくような事はないはずだ



これからも死んだように生きて

ひっそりとそこにいる

ただそれだけだ

僕という人間の毎日は無気力という溝にはまって抜け出せなくなっているのであろう


かわいそうに



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

無気力 アヤセ @wall_HAK

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る