After..(pillow talk)

「酒井くん、オープンだよね」


「うん?普通じゃない?」


「家族に、どう言われるかとか」


「ああ。妹には言ったかな」


「……言ったんだ」


「真尋さんの可愛さを」


「………やめて」


「別に何も言われなかったし」


「そうなの」


「親も何か言ってくるとかないよ。大雑把だしあの人たち」


「そんなものなんだ」


「自立主義?」


「うちは………何も言わないだろうけど。っていうか、15歳で家出てるし言えないだろうけど。母さんは陰で泣くだろうな」


「そっかぁ……」


「多分ね」


「じゃあさ」


「うん」


「泣かせたぶん、いっぱい幸せ見せつけて笑って貰わないとね」


「………………そう、なのかな」


「でしょう?」


「うん、でも」


「うん?」


「どうしよう。今がもう、幸せ過ぎて」


「もっと、もっと欲張ろう!」


「敬也に出会ったとこから、もうずっと、ずっと……」


「やばい、俺が世界一幸せ過ぎる。表彰台に乗るレベル」


「……馬鹿。負けるわけない」

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