ループストーリー(きみの物語になりたい)の裏話

 なんとなくUPしてしまいましたが!

https://kakuyomu.jp/works/16816452218919543973


 ループストーリーの結末は?っていう感じで以前ボツネタにしたお話を、男視点に変えて書いたものでした(^^;)えへへ。

 なので、ものすごく裏ネタがあります。誰得ですがちょこっと投下。

 ちなみに、カイ君の名前が決まったのは3話目です(笑)



 これは、もともとは、乙女ゲーのヒロインのお話です。実は乙女ゲーをそんなにやったことのない私ですが。どちらかというとギャルゲーの方が親しみある私ですが。

 分岐やマルチエンディングのあるストーリーのゲームをしていると、まずは全てのストーリーを見たいと思ってコンプに走るのが王道ですよね?多分。

 では、その後は?

 フル解禁で満了の人もいるかもしれません。でも、私はなんとなく、最後は一番好きなルートで締めたい感じです。妄想です。まず98.9%くらいフルコンプまで行かないので。


 ヒロインにとって、この永遠に近いほど気が遠くなるようなループは、人に操られてなされるがままになっている状態。やっとそれから解放されたなら、ヒロインはどのルートを選び取るんだろう?

 というのが核になりこのお話の世界が始まりました。

 そこから、ヒロインには実は庶民時代の幼馴染がいて、数多のハッピーエンドから抜け出してそこに戻りたかったっていうお話になりました。


 王道乙女ゲーム系のお話では、だいたい庶民から貴族になったヒロインが活躍しますよね?(これって元祖乙女ゲーのアンジェリークネタなのかなとちょっと思ってますが)

 ヒロインはなぜ、庶民から貴族になったのか。これ、突き詰めて考えると非常識ですよね。

 理由がなく庶子ってだけで大貴族が認知して迎え入れる?体裁もあるのだから、逆に放っておけるなら放っておくんじゃない?

 からはじまり。

 ドロドロとした世界が幕を開けました。

 乙女ゲームの裏側は、ドロドロした世界でしたっていうのも、まあまあ定番ですね!



「ヒロインであるソフィアの母であるリディさんことリディアーヌは、侯爵家のお姫様。彼女には幼い頃からの婚約者がいて、互いに想いを寄せていた。

 だが、その婚約者は身体が弱く家督を継げない事が決まり、婚約は破棄となる。そして、家に有益なリディの新たな婚約者が決まった。

 リディは元婚約者と通じていて、身籠って失踪する。そして、子供を産み、森の奥に潜んで生活している。

 リディの両親は、娘の行いで新しい婚約者への体裁を失い、家名に泥を塗られたと激怒。彼女を見つけ出して、子供を殺して何食わぬ顔で新しい婚約者に差しだそうとすら計画していた。

 一方、兄は妹の行いに対し許しがたい恨みを募らせていた。兄は、妹を溺愛していたからだ。美しい妹が、男と通じて身籠ったという事実を許せなかった」


 そう、実は、伯父さんの行いは歪んだ愛憎なのです。

 だから、辛く当たる事はあっても害を与えてはいない。脅す事はあっても手はあげていない。家を焼き討ちさせたのは、帰る場所をなくさせるため。抗っても無駄だと思い知らせるため。

 リディに向けた「生きているだけでもありがたく思え」という言葉は、伯父こそが両親がリディとその娘を存在ごと葬ろうとさえしていたのを止めてきたから。

 だから、不遇(とソフィアは信じている)に置かれながらもヒロインは伯父に妨害されることなく最終的に数多の「ハッピーエンド」を迎えられるんです。

 伯父さんは妹を深く愛していて、その娘を憎さ半分、可愛さ半分で高嶺の花に育て上げています。

 でも、リディを憎みながら看取ることしかできなかった悲恋がそこにあります。最期を看取れたことだけが救いだったのかもしれません。


 リディが亡きものとなれば、伯父がソフィアを憎む理由ももうないのです。どんな結末を迎えようと、不幸になれとは思っていません。

 なので、ソフィアがカイと駆け落ちしようと、探し出す事はないでしょう。



 え、裏話が重すぎる?えへへ。誰得だからボツネタなんですよ!


 今回カイ君視点ですけれど、こうやって一つハッピーエンドの形が描けたのは良かったのかもしれません。

 私の抵抗感がすごかったのですけど。この二人にとってはこれ以上なく。


 なぜ抵抗感なのかと言うと、今回の語り口は、ラノベ調のネタっぽくないんですよ。タイトルの美しさもラノベ調っぽくないんですよ。

 そこにラノベネタ突っ込んでいくっていうのがね、なんか期待外れになるんじゃないかと思って。

 一定考えてみたけど、タグ以外どうにもなりませんでした。すみません。

 なので、やはり読んで損した気分になる方はいるのだろうなぁと思ってます。

 もう、そこのところは本当にすみません。こんな微妙な人目のない所で謝罪申し上げておきます。


この、多大なるネタバレをどこに投下するか迷った挙句の倉庫です(笑)

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