第2話 『女渡世人の日記帳』②
場所は、遼州同盟本部のある東都の外れ豊川市の録音スタジオ
正式名称 遼州同盟会議・遼州同盟司法・治安局 遼州同盟保安委員会 直属実力行使機動部隊
書類上の通称 火盗(かとう)
アメリア・クラウゼ少佐(所有汎用巡洋艦「ふさ」艦長、禿死ね)の補足
綽名
ランが原因関係
「特殊な部隊」(「な」が入っていることに注意) 東和国内ではこれで通じる
指定暴力団 豊川組 (ちっちゃな任侠ことクバルカ・ラン中佐がやくざの組事務所の上の階に住み着いているから。当然入隊が認められるとランと盃を交わすことになる)
人類最強飼育セット ランは呂布なので人類最強。呂布なので神でないと勝てないぐらい強い。ただ、呂布と違い環境を整えないと良い環境に移動し住み着く可能性がある。
最適環境 通天閣の下の新世界 繁殖する危険性がある なんでも坂田三吉になりたいらしい
カラオケができる環境になると3曲最初に歌わせてくれと言ってくるが、良い人なので断れない
「人生劇場」 「王将」 「唐獅子牡丹」
一説には赤いちっちゃな魔法少女ではないかと言う説がある。あれと違ってゲートボールはしない
ランの別名の恥ずかしい奴
リトル任侠、ひよこ脳、義理と人情の二ビットコンピュータ(電卓)、でかいゴキブリ
録音開始
藤田まこと主演 池波正太郎原作「剣客商売」オープニングテーマ「武士の魂」
語り 橋爪功 「戦国乱世は遠い昔のことながら、武士の魂やはり剣。あえて戦が無ければこそ、腕に覚えの剣客共は、売り込み合戦に明け暮れる。まさしく昨今、剣術は商売なり」
ラン:いいねー……藤田まこと。痺れるねー
誠:知りませんよこんなの!それにいつの間にか紋付き袴に二本差しって武士ですかあんたは!
ラン:細かいことは気にすんな。それより今度は「酒」と「食」について語るんだ。日本酒党のアタシらしいだろ。当然池波正太郎になる
誠:誰ですか……やくざ映画の原作者ですか?その「池波なんとか」って作家は
ラン:池波正太郎ってのは、偉大なる歴史小説家。そしてグルメだ
誠:歴史小説家と言うのは分かるんですけど、グルメって……
ラン:グルメと言っても、金持ちや高貴な人の食うもんは記録に残る
誠:何でですか?
ラン:そりゃー、レシピとかが残ってるからな。簡単に再現が可能だ
誠:なるほど。では庶民の食べていたものは?
ラン:残ってるものもある。しかし、残っていないものも多い。そこに想像力が必要となるんだ
誠:想像力?
ラン:そうだ、想像力だ。当時のレシピで残っているものの間を埋める。そのことで、より当時の味を埋めていく作業。楽しいじゃねーか。
誠:なんか、おいしそうですね
ラン:そうだ。うめーんだ。で、似たよーなものを作っている店に顔を出して、より当時の味を再現する。そしてそれを小説に書く。「剣客商売」だけじゃねーぞ、ほとんどすべての長編作品に、時代を感じさせる食い物や酒を書いている
誠:ふーん、そうですか。中佐は日本酒大好きですものね
ラン:うちの通称「火盗」のモデルとなった、江戸時代の機動警察の長官である長谷川平蔵もグルメとして描かれているわけだ
誠:なるほど
ラン:そこに「五鉄」と言う料理屋が出てくんだ。鍋料理なんかを中心に紹介されるわけだが、これがポン酒に合って……酒が飲みたくなってくんな。一階に住んでる奴等に頼んで作ってもらうんだが、それにどんな酒を合わせるかが楽しみで楽しみで
誠:みなさんこの人、見た目は8歳児ですけど、30過ぎてるんで法律上、OKです。それと一階がやくざの組事務所のビルの上に寄生してるんで、いいもの食べてます
ラン:連中もアタシに感謝してると思うぜ。酒はアタシの持ち込みだからな。いい酒と、いい肴。神前。今年はタラがうめーぞ。身もいい、白子もいい、真子もいい、アラもいい。酒ならあえてここは米焼酎と行きたいね、湯割りだよ。熱燗も良いな。越後か出羽の杜氏の酒を熱燗にして……以下果てしなく続く
誠:要するに時代劇が好きでグルメだという事が言いたいらしいです、では、皆さんさようなら
作者の声
池波正太郎作品はいいです
ランのテーマ 古賀政男作曲 「人生劇場」 歌:村田英雄
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