なんどだって、いつまでも

 近頃は、アゲインについての報告や、小説を公開したという報告が近況ノートで多く、なかなかこのような「近況報告のための近況ノート」を直近の近況ノート欄のなかに出してこられなかったな、と思います。


 近況としましては、まあ、まずほんとうに、年末ですね。いろいろと納めようとしていますが、なかなかぎりぎりになってしまいました。しかしそのぶん年始はすこしゆっくりしたいなあと思っております。バランスだな、と思います。


 それと、それと。先日はクリスマスでした。このご時世なのでなかなか難しいことも多かったですが、そのなかでできる範囲で夫とクリスマスを楽しんでまいりました。

 夫とクリスマスをふたりで過ごすのは、付き合いはじめてからのこともありますので、これで七回目です。べつにクリスマスや年末年始やいわゆる記念日などを気にしない、というスタンスで生活されているかたがたもいらっしゃると思いますが、私はけっこう気にしてしまうほうなので、やっぱり夫が毎回そういうときにはかならず休みをとっていっしょに過ごしてくれる、というのは嬉しく思っています。


 しかしもう七回目ということもあり。まあ押さえるべきところは押さえていると思いたいですが、たとえばクリスマスイブのランチのときなんかに話したことといえば、私が若いころ沼ったジャンルの二次創作についてとか大好きなBL漫画についてとか、あと私は日常ものの作品が好きだけれども夫はあまり触れないよねー、どうして女の子かわいいじゃん? みたいな……。いつも通りといえばいつも通りなんですが、そしていつも通りの楽しさがあるんですが、クリスマスイブのランチのときに話してる! って感じでしたね。愉快、愉快。


 夜は家でパーティーめいたことをいたしましたが、このときのテンションがふたりとも振り切れていておかしかったです。夫なんてなんかしゃべるたびに笑ってしまって、話しきれていない……あとで振り返るといやマジでなんのテンションだったんだあれは? って感じでした。

 あとひぐらしがリアタイで観れるからってふたりで観て夜中一時間以上にわたり考察大会をしたり、深夜のドラクエ10を楽しんだりしました。もうほんと自由ですごい楽しかったです。


 しかし訪れたさまざまの場所と、そのあとの余韻の時間がすっごくきれいだったんですよ。ふたりで、しんみりいたしました。なにか深いものを感じました。なんか、こう、いろんな神聖な、もの、ことが、ある。どうして世界はこんなに美しいんだろうとか、こんなに意味があるんだろうとか、そんなことをうそぶいてしまうくらいに。大切にしていきたいです、自分も、夫も、他人も、世界も――そんなことをからりと書けるのはやはり、年末だからかもしれませんね。普段は、そうもいかないってところ、あったりするんですけれどもね。

 夫とそのあたりの感じも話せたり、共有できるところはできたりして、嬉しかったです。


 近所であっても、普段なかなか行かないところに、発見がある。もっともっと潜っていけるところはある、と、満天の星のような記憶をもてたクリスマスイブと、クリスマスなのでした。いっぱい遊びもしたし楽しかった、です!


 たしかに、いろいろやりたいことはある。やるべきこともある。ある程度の焦りもある、義務もある、はやる気持ちもある。

 でもそんななかでも、だいじなひとと過ごす時間をたいせつにしたいです。自分がなんのために生きているかを、つねに忘れないようにしたいです。もし混乱してしまったときには、そして人生において「ほんとうにだいじなこと」に、立ち返りたいと、思うのです。こういった時間を、記憶を、想い出を通して。この日このとき感じた、はっとするほどの、深く、どこまでもつづく、神聖なものごとに、たちかえる。たちかえりたい。なんどだって、いつまでも。


(2020年12月29日 14:21)

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