英語のことば

※本近況ノートは、他者に著作権のある歌詞の一部を削除して、文章自体を改稿し、再アップロードしたものです。


 前回の近況ノートでは、勉強していたらオスカー・ワイルドのとあることばに出会った、ということを書いたりしまして。そこから、なんとなく、あらためて、好きな英語のフレーズといいますか表現というのか、そういうのをぼんやり考えたりしています。


 好きな英語、多くありますね。『グレート・ギャツビー』の出だしの文章なんかを、高校時代は勉強用ノートに書き出したりしていました。それは冒頭、語り手の父との、とある会話なのですが、それをたまらなく心にいだいていました。

 あと、個人的に忘れてはならない、生涯を支えてくれていて、これからも支えてくれるであろう英語があって、それは高校の先生に卒業のときにいただいた英語、それと、先日(!)いただいた英語、宝ものです。ずっと心にいだいています、ずっと。そういうちからをもつ言葉。それをくださった先生。ずっと感謝するんだろうなあ、といつも思います。恩師です。


 中学に入ってまもないころに、江國香織の小説(もしくは、エッセイ)を通じて、“I'm proud of you“という表現には単に「私はあなたを誇りに思う」では出ない、ぜんぜん出ないニュアンスがあるんだということを知りまして、英語、というか厳密には、外国語ってすごい! と、思いました。日本語には置き換えられないニュアンスがある、ということじたいに、すごく心が動きました。

 ソシュールという言語学者がおりまして、その用語であるシニフィエ/シニフィアンというものがありまして。それをある程度正確に理解しはじめたのは大学に入って哲学をはじめてからですから(中高のときも歌のフレーズとかでふれてはいました。ことばの響きだけ)、ゆえに中学のときにそんな厳密なことまで考えていたわけもないんですが、そう思うと、やっぱり言語って不思議ですね。不思議というか、神秘。


 そんなこんなで英語(外国語)の表現にふれるのが好きなのですが、やっぱり、ビリー・ジョエルのストレンジャーはですね、好きで、好きで好きで好きで、好きだなあ、と思います。


 透き通っていくところ、あるじゃないですか。中盤に、というか、途中から、といいますか。

 

 けっこうしんどいときも、というよりそういうときにこそ、このフレーズを思い返すと、光の差し込むように感じる。この曲はそう明るい曲ではないと思うんだけれど、ここはやっぱりどうしようもなく透き通っている。

 たしかネットでどなたかがこの曲の歌いかたについて「濁った声で歌うところと、透き通った声で歌うところがあって、だからこの曲はすごいしビリー・ジョエルもすごい」といったようなことをおっしゃっていたのを見たことがあるんですが、ほんとうにその通りだと思います。


 ここから、透き通っていくの、ずるいですよね。ずるい、というか。なんか救われてしまうよねそんなの、と思ってしまいます。


 先週と今週は、卒論と出願のあとに、大学の授業の最終課題がもろもろ被った期間でした。すべて苦戦してるんですけれど、国際マクロ経済学の課題がいちばん苦労した気がします。もっとニュースとか世界情勢について詳しくないと到底駄目だなあこのままでは自分、とあらためて思ったのでした。


(2020年12月17日 12:29)

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