「矯正...って何ですか?」


「未来を不安にする可能性のある要素を取り除くのですよ。」


「例えば?」


 そこまで聞くと、レリフは冷たい声で尋ねた。


「矯正されたいのですか?」


 内容はさっぱりわからないが、その言葉はボクに対する警告に他ならなかった。


「いいえ...」


「それなら宜しいのです。貴方はこの世界で永遠の幸福を享受することになるでしょう。」


もっと聞かねばならない事はあるはずだが、今は何も口に出せない。


 彼女は後ろを向き、歩き出しかけた。



 「...そういえば、貴方は何てお名前なの?他の人は連れてくるときに尋ねているのだけれど、聞き忘れていたわ。」


 


 


 

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