⑵
話によると、アイポーツに住む住民は将来に関する不安を感じることのない、幸せな生活を送っているという。
方法は教えてくれなかったが、レリフは倒れていたというボクを救う為、ここまで連れてきたというのだ。
「貴方は幸福です。私は出来るだけ多くの方をアイポーツへ導きたいと思っていますが、私1人では力不足で、毎日数名しか連れてこれないのです。貴方がここに来ることが出来たのは、奇跡と言っても良いでしょう。」
「ちょっと待ってください。やってることが壮大過ぎませんか?」
驚いて聞くと、彼女はまたもや自信有り気に言った。
「そうですね、私はアイポーツの創造主でありますから、それぐらいのことはできるのです。」
微妙に答えになっていないが、つまりレリフはこの世界の神のような存在ではないか。
恐ろしくなり身を引きかける。すると、彼女は少し暗い声で言った。
「私を恐れるのはやめてください。この世界に不安は必要ないんです。」
1歩近づき、続ける。
「もし不安を感じるなら、矯正致さなければなりませんから。」
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