7月 2/3

ならっしー君を没収されてから数日は、割と平和な日々が続いてます。

午前中に森を見廻り、午後はソード君とおうち作り。


おうちは内壁も張り終え、後は設備を導入するだけになりました。

今、暖炉を設置し終えたので、初めての稼働テストです。

家全体の壁暖房などと欲張り過ぎてる自覚はあるので、設備入れる前にテストして、不良個所を修正しなきゃね。


かなり広めの炉内にせっせと薪を詰め、いざ点火。

あははー、リビング煙い。

暖炉の吸気口締めてあるのに、煙が逆流してます。

煙突部が温まってないから余計逆流するんだろうけど、これじゃあ暖炉の焚き始めは煙くてしょうがないな。

分かってはいたけど、結構ショックです。


とりあえず煙突部の温度が上がるまでテストします。

10分後、一階の十字壁に触れると少し温かく感じる程度になって、やっと炎が奥方向になびくようになりました。

屋根裏部屋に行き、煙突の排出口に上ってるソード君に声をかけます。


「ソード君、煙どお?」

「あー、煙の臭いはするけど、温かさも風も感じないぞ」

「やっぱだめか。もうちょっとだけそこに居てくれる?」

「わかった」


仕方ない、対処第一案を実行しよう。

屋根裏の煙突部の一部を外し、内部に送風用の魔道具を設置して蓋します。


「どおー?」

「風は来るようになったな。あと煙の臭いもきつくなった」

「風は温かくなんない?」

「うーん、そういわれれば少し温かい気がする」


気がする程度か…。

仕方ない、第二案も実行だな。


一旦ソード君に戻ってもらい、一階と二階の十字壁の一部を剥がします。

中に仕切りを入れて、十字壁の一辺が半分に区切られるようにします。。

これで煙突部の体積は半分になったはず。


再度蓋して確認。

送風魔道具停止状態で、温かい煙がそよそよ出る程度にはなりました。

送風魔道具オンにしたら、結構温かい風が出た。

よかった、第三案は暖炉に石英ガラスのドア付けて密閉するかと考えてたけど、密閉構造大変そうだったからな。

後は、冬場に暖炉使い始めてから考えよう。


その後、バスタブと魔道具式水洗タンク付きの便器設置して、本日の作業は終了です。


今日はこれからソード君とレンガ行商です。

実はソード君、半官半民の商会を設立するんだって。

魔力変換水晶の魔道具や、私のポーション販売するのに商会あった方が便利なんだとか。

領主様が直接魔道具売るわけにもいかないし、ポーションも販売は民間にした方がいいらしい。


そこで、ソード商会の建屋を作ることになったんだけど、どうせなら有り余ってるレンガを材料にしようってことになったの。

別にソード君ならタダでいいって言ったんだけど、公私の区別はちゃんとしなきゃダメだからって、売ることになりました。

材料費タダだからめっちゃ安いけどね。


既にソード君が作った分はせっせと自分で持ち帰ってて、今日からは私が作ったレンガ運びなんだよ。

さすがに私のレンガ売るのにソード君だけに運ばせるわけにもいかないから、私も荷車借りて村まで運びます。

でも、ソード君も半分運ぶって言うから、レンガ代から人件費差っ引いてもらうことにしました。

おうち作り手伝ってもらってるから、その分も人件費払おうかって言ったら、これは修行と勉強だから、そんなこと言うなら学費払わせろって言われてなしになりました。


二人してレンガ山積みにして村の拡張部分、ソード商会建設予定地までレンガを運び、私は空の荷車引いて小屋に戻りました。

戻る途中、また雨に降られてびしょ濡れになったので、今、お風呂で温まってます。


この世界、傘は有るんだけど森じゃあ使えないし、片手が塞がるのも不便だから、村の中くらいしか使わないんだよね。

合羽代わりの革製のポンチョみたいなのは有るんだけど、あれ結構浸みるんだよね。


よし、手がフリーな傘ろう。

まずは魔法考えなきゃ水晶つくれないよね。

ほこりを吹き飛ばす…のは周りに風が出ちゃうな。

ビニール傘のイメージ…は、森で枝に当たるな。

うーん……あ!砂を押すようなイメージどうだろう。

早速やってみよう。

丁度お風呂でシャワーあるし。


これ、面白い。

シャワーの水が勝手に広がってるように見える。

シャワーの下に立ってるんだけど、私の横を水滴が落ちてってる。

外から見たら、ずぶ濡れになってるように見えるよね。

よし、お風呂出て水晶作ろう。


……


実験の結果、太さ1cm、長さ2cmくらいの水晶で、自分の周りをカバーできることが分かりました。


でもね、思わぬ難問が…。

これ、頭のてっぺんに着けるの?

まるで一本角の小鬼じゃん。

さすがに見た目が悪すぎるよ。


どうしよう、帽子で隠して…ダメだ、多分帽子浮く。

帽子自身に組み込んで水晶ほんの少しだけ出すか?

うーん小鬼よりは大分ましだな。

ベレー帽やニット帽なら中心にとんがり出ててもそんなに違和感ないかな。

でも、ニット帽なんて冬以外は暑くて使えないし、ベレー帽なんてこっちで見た事無いぞ。

真冬はもっこもこの耳までカバーするタイプだから、季節で数種類必要なのはなぁ…。


そうだ!帽子に着けるピンバッチっぽくすれば付け替えできるよね。

水晶を見える形でデザインに取り込んで…。

…むずい。

核の入れ物とバルブがデザインに取り込めない。

せっかくいいの出来たと思ったのに、水晶もったいない。


あ、新型の土圧縮魔道具みたいに棒状にして、棒を少し長めにすれば、傘と同じに――

手が塞がらない方法考えてたのに、意味ないな。

しかも棒だけ上向けてさしてたら、何か間抜けっぽい。


………あ、出来た。

核の入れ物とスイッチ代わりのバルブが邪魔なら、付けなきゃいいんだ。

魔力って指先からだけしか出せないわけじゃないから、側頭部から放出したらできちゃった。

水晶をヘアピンかバレッタに付けて髪にセットして、魔力供給自分でやればいいんじゃん。

でも水晶ちょっと大きいな。

1cmx2cmサイズは手を水平に伸ばしても濡れないサイズだから、もう少し小さい水晶で作ろう。

布で蝶々っぽいリボン作って、中心裏側に水晶縦に付ければバレッタっぽく見えるよね。

水晶の質感からすると金属の方が合いそうだけど、おしゃれになりすぎて服装とマッチしないからね。

水晶の太さ分浮いちゃうけど、リボンを湾曲させればなんとかなる。


……出来たけど、うち鏡無かった。

くうっ!似合ってるかどうか分からん!

動作テストは、腕を真横に延ばしたら、肘くらいまではカバーしてたよ。


朝来たー。

今日も曇りー。


一応雨よけバレッタ付けとくか。

名前も付けたよ。

雨よけの意味を込めて命名、てるるん。

森で降られたら嫌だし、魔力流さなきゃ普通のバレッタだもんね。

日課を終えて森を巡回したんだけど、今日は降られなかったよ。

ポーション作り終わって休憩してたら、今日もソード君来た。


「お、今日はかわいいの付けてるな。似合って…」


おい、なんでそこで止めた。

ちゃんと褒めろや。


「…なあ、その水晶なんだ?」

「てるるん」

「名前付いてるってことは、それも魔道具か?」

「ちょっと違う。ただの魔力変換水晶」

「…変換効果は?」

「魔力流すと雨が除けてくの」

「…便利だな」

「うん、水晶大きい方が効果範囲広いんだけど、重くてごつくなるからね。大きいのあげるからロッド型魔道具にして傘代わりに使って。帽子に付けてもいいね」

「王都での発表に混ぜてもらうから、しばらく人前では動かすなよ」

「うん、ならっしーで失敗したから、今度はへましないよ」

「作らないと言う選択肢は?」

「ばれなきゃ無いのと一緒」

「…そうだな」


今日も安定のホットドッグでお昼しながら、昨日村で気になったことを聞いてみた。


「昨日は雨降りそうだったから聞かずに帰ったんだけどさ、ソード商会以外にも、あちこち新築してたよね」

「ああ、新しい宿と鉱石加工所、それと魔学研究所辺境支部に父上の館だな」

「いっぱい建つんだねぇ、もう街になっちゃうね」

「半分はお嬢のおかげだぞ。鉱石加工所はクロムの抽出とステンレスの製造、研究所支部は魔力変換水晶の製造技術者育成、俺が支部長になって教える予定だ」

「うわ、どれから驚けばいいんだろう。でも、ソード君大出世だね」

「まずそこか。魔力変換水晶作ったのも、作り方俺に教えたのもお嬢じゃねえか。本来お嬢の功績だぞ」

「バレるの嫌だから、是非ソード君の功績でお願いします。面倒ごと押し付けちゃってゴメンね」

「十歳で支部長なんて、大出世もいいとこだ。しかも発明はお嬢が勝手にやってくれるから、おれは教わるだけで第一人者だ。面倒なんて思う奴はいねえぞ」

「ソード君が気にしてないならいいけど。…あ、でもお金大変じゃない?」

「研究所支部は王都持ち。商会も半分は父上が出してくれるし、俺は水晶ランタンの報奨金いっぱい貰ったぞ。しかもレンガ激安で城壁拡張工事の職人そのまま雇うから、街から移動してもらう費用も要らない」

「それだと領主様の負担が大きすぎない?」

「クロム抽出出来るの、お嬢のやり方見てた鉱山の主任と俺だけ。ステンレスが貴重過ぎて金並みの値段で売れてるから、父上ウハウハだぞ」

「そっか、何とかなるんだね。…あ!そうだ!!今度来るマギ君の木材、あれも使って。どう多めに計算しても、うちじゃあ二十本すら使えないよ。余らせとくのもったいないし、冬越しで放置してたら劣化しそうだもん」

「え?木材って冬越し出来ねえの?」

「木の種類にもよるけど、水を吸いやすい木だったら凍結で割れると思うよ。置き場も仮設だから雪に耐えられないし」

「まじか、さすがにもったいないな」

「だからね、いい木だったら領主様の館用に使って欲しいの」

「せっかく作った材木置き場と道、無駄になるな」

「二十本だけ引き取るから置き場に使うよ。冬までには使っちゃうから。道は、ならっしー君の開発と動作テスト出来たし、何より歩きやすくなったから十分だよ」

「じゃあ、館予定地の横に置いてもらうわ。先ぶれでは明日到着予定だから、帰ったら準備するわ。そうだ、父上が館用のレンガ売って欲しいって」

「いいけど、木は無料で引き取ってね。頂き物をお金に換えたくないから」

「おう、わかった」


食後はキッチンと換気扇、レンジフード、冷蔵庫、二階のトイレと洗面台作りました。

後でレンガ行商もしたよ。

夜はドアと窓枠、ダイニングテーブル、椅子、食器棚とドレッサーを設計しました。

にゅふふ、明日丸太ちゃんが届くー。

木製品出来たらおうちは完成だね。

たのしみー。


翌日は晴れました。

今日は日課を済ませたら、朝からレンガ積んで村に行きます。

帰りは丸太ちゃん積んでくる予定です。


村に着いたら、もう丸太輸送部隊来てた。

…多すぎる。

荷車二十台以上ある。

「ようお嬢、おはよう」

「あ、おはよう。…って、何この量、どう見ても多すぎるよね!」

「ん?言ってなかったか?公爵家のお礼も七十本追加された」

「をう、お貴族様め、限度を知らんのか。こんなに置き場所どうすんのよ?」

「ああ、荷車ごと置いてくから大丈夫だぞ。油紙で覆ってあるし」

「荷車早く返さなくていいの?」

「荷車代も込み」

「をう…」


本数や荷車まで買い取ってることに驚いてたら、内容も半端なかった。

ホワイトオーク、ローズウッド各五十本、ウォールナット三十本、マホガニー二十本、チーク二十本だって。

どんだけ高級木材持ってくんの!?

家自体が高級家具になっちゃうよ!

しかも、一部は荷車二台繋げて10m級の丸太乗ってるし。


しばらく大口空けて唖然としてたら、ソード君に笑われた。

欲しいものを指示しろって言われたので、種類と本数だけ言付けて、借りてた荷車は返しました。

荷車込みで貰ったんだから、ちゃんと荷車も持ってけだって。

積み替えは、やってくれるそうです。

こうなったら、二階全部ホワイトオークのフローリングにしてやる!


私はソード君にお屋敷に連行されました。

なんか相談あるらしい。

お屋敷では、領主様とソード君と私で三者面談です。


「まずはお礼から。ご令嬢を助けてくれてありがとう」

「嬉しい言葉だけど、大変な思いして働いたのはソード君だよ」

「そちらもありがとう。息子は公爵令嬢救命の功績と魔道具開発の功績で男爵に叙爵されることになった」

「おー、ソード男爵様!」


パチパチパチパチ


「ありがとよ。でも、様は付けんな。爵位でも呼ぶな」


あ、ちょっと照れてる。


「あはは、わかったよ」

「次に、ポーションの格付けが決定された。測定値がそのままグレードになって、明記が義務付けられる。お嬢さんのポーションはグレード4.0の高級ポーションだ」

「よかった、これで用法用量の目安が出来る」

「用法用量はでん…マギ君が医師たちと共に研究して確定するそうだ」

「王都のマギ君、ありがとう。これで最適な投薬が可能になるよ」

「…自己の功績にしようとは思わんのかね」

「だって、王都の方がはるかに患者さん多いから、私がやるより早く出来るよ。その分患者さんが早く助かるから」

「そうだね。それで、お嬢さんのポーションをマギ君が買いたいそうだ。できれば5.5と9.0も欲しいと。王都にはグレード3以上のポーションが手に入らないらしい」

「あー、採取場所が遠いとそうなるよね。今度からそっちも納品します」

「頼むよ。これからは息子に納品してくれたまえ。買い取り金額は銀貨一枚にグレード数の半分を掛けたものになる。ただし5.5以上は希少性が高いから半金貨一枚、9.0に至っては金貨一枚と決定された」


この世界のお金の単位は“レア”。

貨幣は、銭貨が1レア、半銅貨5レア、銅貨10レア、半銀貨50レア、銀貨100レア、半金貨500レア、金貨1000レア。

1レアは多分100円くらいの価値。

だとすると、4.0ポーションは200レア(2万円)、5.5は500レア(5万円)、9.0にいたっては1,000レア(10万円)ってことになるよ。


「高すぎません?」

「王都では2.0が銀貨2枚以上しているんだ。今回、1.0以下は劣化品とすることも決まった。基準が出来たことで粗悪品や暴利品が取り締まれる。これで悪徳業者に騙される人を減らせるよ」


うわ、王都って2.0以下でも売れるんだ。

私にとって、2.0以下は完全な劣化品なのに。

まあ、基準出来て騙される人が減るならいいか。


「それならよかった」

「次は洗髪剤だ。作り方を公表する気は無いかね」

「え?シャンプーとリンスの事?」

「ああ、俺が使わせてもらってるやつ。最近工事関係で街の人が多く入って来ただろう。知らない女にやたら聞かれるんだ。どう手入れしてるんだってしつこい」

「おー、モテモテ?」

「うっさい。俺の髪がさらさらしてるのって、お嬢んとこのあれが原因だろう。だめか?」

「いや、あんなの誰でも出来るから好きにしていいよ。すぐレシピ書くよ」

「頼む。正直うざくて困ってた」

「なら商会で作って売ってはどうかね。商会が出来ても商品が少ないと困るだろう」

「あ、それ賛成。私も無くなるといちいち材料集めからだから、売ってたら便利。あと私のポーション以外の薬も売って欲しい」

「その件もあったな。お嬢から預かった薬、王都で調べてもらった結果が届いた。全部王都で売ってる薬より効き目が高いってよ。目の前で作ってもらったら一級薬師に認定するって書いてあった」

「いや、王都なんて行く気無いから。でもありがとう、これで他の薬も売れるよ」

「おう、売るのは任せろ」

「ふむ、扱う商品も増えているようだね。最後は礼状だ。公爵家のご令嬢に何を贈ったんだね。いたく感動したらしく、ソード宛に御令嬢から使者を立てた礼状が届いたんだが」

「ああ、あの水の入ったガラス玉な。ちっちゃな家が入ってるやつ」

「うん?よくわからんな。どんなものなのかね」

「庭付きのおうちのミニチュアが、水を満たしたガラスの玉の中に入ってて、動作させると部屋に明かりが点いて、煙突から煙代わりの細かい白い水晶片が出るの。その水晶片がきらきら光りながら雪みたいに降り積もるの。このあたりの冬をイメージしてあって、雪が降り積もる様子が観察できるようにしたの」

「おい、ちょっと待て。あれ、魔道具だったのか?」

「うん、底に使い方張り付けといたでしょ」

「…気付かずに渡しちまった。振ると雪みたいだとは思ったが…。マギと俺の共同作成って事にしておいてよかったぜ。…他に変な機能は付けて無いだろうな」

「変って何よ、それだけだよ」

「そういやちっちゃいスライムが端の方にいたな。あれも機能は無いんだな」

「うん、奴は雪に埋もれてりゃあいいのよ」

「そ、そうか…。あれ?煙突から出る雪はどうやって補充してるんだ?」

「土地の周り、ガラスとの間に隙間作ってあったでしょ。あそこから下に落ちた雪を吸い上げて煙突から出すの。だから降り積もった分だけ少なくなっていって、最後は雪が止むの。最初は雪を下に落とすように傾けてから動作させると、雪のない平原の家に雪がどんどん積もってく様子が見られる優れものだよ」

「優れすぎだろ!」

「なんて高機能な…。徐々に雪が積もっていき、雪が止むまでの情景を再現できる魔道具とは…。わざわざ使者を立てた礼状が届くのも納得だ」


お昼をごちそうになってから集積現場に戻ったんだけど、丸太二十本は重かった。

押しても引いても足が滑るだけ。

ソード君と二人で、魔法も併用しながらなんとか運びました。

さすがに疲れたよ。

ソード君、ありがとう。お風呂入って行ってね。


帰りに作り貯めておいたお薬と、シャンプー、リンスのレシピ、ついでに固形石鹸のレシピも渡しました。

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