39.おまけ①

おまけ① ミミック観察レポート



ミミックは、真っ黒な体を持っています。

一定の形を持たず、自分の意志で変化させることができますが、体積そのものを増減させることはできません。

誕生した時、親より譲られた箱に潜み、近づく生物を捕食する習性を持っています。

主に洞窟等の薄暗い場所に生息し、強い光を当てられると体の形を保てず動きが止まります。

ミミック本体が成長するにつれて箱のサイズも大きくなりますが、その原理は解明されていません。


3-A区画に収容されているミミックは普段は人間の成人男性の形で行動しています。

この時の身長は193センチ、体重80キロ(箱を除く)でした。

彼は生まれ育った洞窟にないものに憧れを抱く傾向にあり、最近は日向ぼっこと称して光を浴びては身体を溶かしています。

その度に日向から溶けた身体を避難させるのは重労働です。


補足:再度測定をしたら身長195センチ、体重83キロに育っていました。

日光がミミックを成長させる一要素となっている可能性があります。

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