応援コメント

夕陽がチェーンの一コマ一コマを鈍く照らす時幼女と犬は戯れる」への応援コメント

  • 青と黄色の、鮮烈なイメージ。原風景、というか、サイケデリックで、夢に見るような、この風景自体が壮大な、何かの暗示のように思えました。

    作者からの返信

    お読みくださり、そして素晴らしいレビューまで頂き本当にありがとうございます。この場をお借りしてお礼申し上げます。
    わたし自身が暗示的に感じるのはこの小説が空想では追いつかないほどの事実の応酬であるところです。
    クレーンも、黄色い花も、コンテナも、幼女も、犬も、野犬に噛み殺された男の子も、地蔵尊も、紫の花もこの世に実在する・あるいは実在したモノたちです。
    それが港湾都市と呼ぶのもおこがましい片田舎のいち住人でしかないわたしの中で因果関係が示される。
    そうでないと犬に命を奪われた男の子も、犬に生きる楽しさを貰っている女の子も一抹の波しぶきのように消え去って誰もそこから暗示を受けるとができなくなってしまうでしょう。
    空想でしかあり得ないはずの原爆や戦争での大量殺戮すら具現してしまうのが人間でしょうから。
    そしてよりリアルなのは、わたし自身の人生の今現在のこれが現実だという部分です。
    自分の小説の解説のような長文になってしまい大変失礼致しました。
    改めてありがとうございます。