第8話 黒の女王なんて悪役なのですか?
せわしなく動き回る建築ゴーレムたちによって、着々と復興が進むアルフィンの城と街並み。
既に復元が成された監視所が設けられている尖塔の天辺で黒尽くめの男が一人、吹き荒ぶ風の中、黒いマフラーを靡かせ佇んでいた。
「自由とは何だ?」
俺は忍ぶ者だ。
忍ぶ者に名などない。
生まれた頃より名も無く、心を殺し、任を果たすべくひたすら、身体を鍛え上げてきた。
努力の結果、十三番と呼ばれるようになり、頭領から直々に任を授かる立場にまで上り詰めた。
されど、我ら忍ぶ者はいつしか、道を誤っていたのだろうか。
我らは存在そのものを消された。
人々の記憶にも残らず、歴史にも残らず、消された。
里は焼かれ、老若男女を問わず、尽くが斬られた。
俺も最後まで戦ったが多勢に無勢だ。
頭に一太刀を浴び、肩から袈裟懸けに深く斬りつけられ、俺の意識は深い闇に沈んでいった。
「大丈夫ですの? これは……大丈夫ではなさそうね」
涼やかな声の少女が倒れ伏し、地を朱で染めている俺を見下ろしていた。
死神だろうか?
紅の瞳に白金色の髪の美しい死神に看取られ、俺は死ぬのだろうな。
それも悪くないか。
俺は何故か、生きていた。
死すべき運命であったのに生き残ってしまったようだ。
あれは死神ではなく、女神だったのか?
命の恩人である少女に命尽きるまで仕えようじゃないか。
どうせ失っていたはずの命だ。
なれば、この奇特な少女が為に使おうと咎められやしないだろう。
主に仕えてこそ、忍びだしな。
「そう……名前もないのね」
「里ではそれが道理。名など不要なもの」
「それは悲しいことではなくって? 名前がないと思いだしてくれる人もいなくなるかもしれないのよ。それは悲しいことでしょう」
はて? 異なことを仰る主だな。
名も無く、死にゆくことが悲しいとは。
我ら忍びの命など軽く、意味なきものだろうに。
「じゃあ、わたくしがあなたに名前を上げたら迷惑かしら?」
その日、俺はアンドラスという名を授かった。
断ってもこの主は意外に頑固でしつこい。
俺が是と頷くまで決して譲らないこの強さは何なのだ。
そして、その主は自由に生きてみよと俺に言った。
自由……任ではなく、俺が思うように生きる。
そんなことが出来るのか?
ならば、俺がすべきことは決まった。
一つしかないじゃないか。
皆様、ごきげんよう。
病み上がりから、南の森へと小旅行をしなくてはいけなくなったリリアーナです。
さすがにあれから、完全に体を休めることに専念しました。
どうにか、動くことに問題がない程度には回復はしていたのです。
ですが、森に赴く前に剣と魔力の馴らしをすべきというハルトにしては珍しく、まともな意見により、城の中庭で練習試合をする羽目に陥りました。
普段から、着用しているレースの飾りが施された喪服――黒いドレスで中庭に行くと『お嬢、それで本当にやるんですかい』と半ば、呆れ顔で言われてしまいました。
急拵えというよりは余っていた見た目が合いそうな適当な鞘に入れていたせいかしら?
オートクレールがどことなく不機嫌みたい。
「大丈夫ですわ。オートクレールは普通の刺突剣ではありませんもの」
右手で鞘から抜いたオートクレールを下段に構えます。
刺突剣を構える場合、相手を突き刺すという攻撃手段を取ります。
その為、中段に構えるのが普通。
わたくしの構えた下段は変に思われていることでしょう。
対するハルトは右手に幅広の刀身を備えた長剣。
左手には身体の半分を覆えそうな大盾を構えています。
オーソドックスな騎士のスタイルといったところですわね。
「本当にいいんですかい? お嬢の方が不利なように見えますが」
それはどうなのかしら?
確かに細身の刺突剣と頑丈な刀身を持つ長剣と盾持ちが普通に戦えば、そうなりますけども。
でも、オートクレールは普通ではありませんの。
「では、わたくしから、仕掛けてもよろしいかしら?」
「それくらいのハンデはありですぜ」
言質いただきましたわ。
それでは遠慮なく、いきましょう。
握っている柄に魔力を流し込み、下段に構えていたオートクレールを跳ね上げるように勢いよく上げます。
使い方としてはウィップに近いものがあるでしょう。
振り上げた勢いのままに十メートルほど、離れているハルトに向けて、振り下ろしました。
「な、なんだっ!?」
威嚇も兼ねて、ハルトの盾を目掛け、オートクレールの刀身を襲い掛からせました。
勿論、手加減はしているので盾を粉砕したり、貫いたりはしない程度にですけどね。
「ですから、普通の刺突剣ではないと言ったでしょう」
オートクレールは普通に使うのなら、特に何の変哲も無い刺突剣です。
でも、実は魔力を込めることで刺突剣ではない使い方が出来る特殊な魔法剣なのです。
刀身が十等分されており、各々が魔力で構成された伸縮自在の鎖で繋がれた
鞭のようにも扱えるのが
敵がどれだけ遠くにいても関係ありませんし、四方を囲まれたとしても回転させるだけで一掃出来てしまいますから。
その分、魔力も消費するのが短所ではありますけど。
「こういう風にも使えますのよ」
オートクレールを一旦、手元に戻すと再び、振り下ろして今度はハルトの右腕を狙います。
「さすがにその手は食いませんぜって!? なんと!」
ハルトは長剣でそれを防ぐべく、向かってくるオートクレールを切り払おうとするのですけど……本当はそれを狙っていたのです。
オートクレールは蛇が巻き付くようにハルトの長剣の刀身に巻き付いていきます。
このままでは筋力・体力の差でわたくしが不利なのですが、わたくしには魔法がありますもの。
オートクレールを通して、相手に直接、魔法を掛けられる。
魔法を防御出来ない者にとって、致命的な一手となりうるのです。
「チェックメイトですわ」
「やれやれですぜ」
ハルトはお道化た仕草で『降参! 降参!』と両手を上げました。
初見でオートクレールの軌道を読むのはまず、不可能でしょう。
ただ、手を知られた以上、彼の技量でしたら、対処法を考えられるかもしれません。
「わたくしでも自分の身くらいは守れそうでしょう?」
「十分すぎますぜ。俺の仕事がなくなっちまうじゃないですか」
あまり、ぱっとしない景観が続き、見るべきところもない一ヶ月余の地味な旅でしたもの。
それに比べたら、華やかな植生に北では見慣れない動物。
飽きることの無い旅は楽しいものです。
今回は馬車を使えるほど、道が整備されていませんし、距離も近いので馬での移動となりました。
ハルトは都から馬車を引いてくれた愛馬に乗って。
わたくしは馬ではない黒い獣に乗って。
「お嬢のそれって、なんです? あの剣といい、馬といい、どうなってるんだ、うちのお嬢は」
「アーテルと言うのよ、この子。バイコーンなの。馬ではありませんのよ。馬というと彼女、怒るんですもの」
わたくしの愛馬――黒い獣は記憶を基に魔法で召喚したかつての愛馬です。
記憶に残っていた召喚魔法を試してみたら、氷漬けにされた真っ黒な毛並みに二本の角が生えた馬のような生物が出てきた、というのが真相なのですけど。
少し、驚きましたわ。
バイコーンという漆黒の身体に赤い瞳と二本の角を有した馬に似た魔法生物だったのですから。
氷漬けだったのは過去のわたくしが時を止める為、止む無く、そうしていたのでしょう。
細かい記憶までは残っていないので、詳しくは分からないのが残念ですけども。
魔法を解除された彼女――アーテルという名のバイコーンはわたくしの顔を見ると怒る訳ではなく、愛しいものにするように頭をこすりつけてきたのです。
「わたくし、普通の馬には乗れそうにありませんもの」
貴族の令嬢は嗜みの一つとして乗馬が出来るのではと思いました?
ふふふ、残念なことにわたくしはそれが出来ませんの。
幼い頃から家庭教師に乗馬を習っていたのですけれど、あまりに危なくて無理ですと初回だけで教育プログラムから、外されたのです。
ええ、お察しくださいませ。
「アーテルはわたくしのことを考えて、動いてくれますから楽なのですわ」
ルフレクシ様から、この森が置かれたおおよその状況は掴んでいます。
動植物が豊富なこの
誰も手を出せないでいたのは、この地を守る竜王――エキドナがいたからなのでしょう。
エキドナの加護を受けたエルフであるルフレクシ様の一族もまた、この地を守る為に長く、戦い続けてきたそうです。
「黒き世界より女王戻りし時、
「黒き世界が冥府を意味しているのかしら? 確かにわたくしの魂に女王エレシュキガルの記憶は刻まれてますけども……エレシュキガルが……わたくしが冥府から戻ったのは二千年は昔のことになりますわ」
「姫は十年前よりの記憶がなかったのではありませんか? 魂に刻まれた記憶を取り戻したのはつい先日のことでございましょう。つまり、そういうことなのです。姫は予言に記された我らの救い主なのですよ」
「そう……そうなの?」
「ええ、そうですとも」
予言が誰によって記されたものか、分かりませんけど、予言された救い主が冥府の女王というのは色々とおかしい気がするのです。
予言の出所を調べるべきなのかしら?
「詳しい話は竜王様がされるでしょう。もう間もなく、竜王様の御座所ですよ」
その時でした。
空から、飛来してきた『金色の何か』がわたくしたちの行こうとしていた場所に激しく、降り注いだのです。
見た目は黄金の雨が降り注ぐ、美しい情景ですけれど残ったのは惨状。
地面に激突したその光状の槍は激しい爆発を伴い、周囲の木々を薙ぎ倒し、大地に大穴を開けていたのですから。
どうやら光属性の魔法のようですけど威力も中々、侮れないようですわ。
「お嬢、ここにいるとすごくまずくねえか?」
ハルトが周囲を睨むように視線を送りながら、剣を抜いているようです。
何か、いえ何者かに囲まれていますわ。
気配も感じさせず、いつの間にという疑問よりも後れを取った己を責めるべきですわね。
こんなにも生臭い臭いに気付かないでいたなんて……ね。
「お嬢はルフレクシ殿と先に行ってくだせえ。ここは俺一人だけで十分ですぜ」
「ハルト……死んでは駄目よ。あなたはわたくしが死ぬまで守ってくれるのでしょう?」
「分かってますって、お嬢」
ハルトがこう言い出したら、譲らない性格なのは短くない付き合いでよく分かっています。
だから、気付かれないように彼の身体を守る大盾と鎧にこっそりと守護の魔法を簡略化したものを掛けておきました。
ハルトが時間を稼いでくれている間にわたくしはルフレクシ様の案内でエキドナの元へと急いでいます。
ルフレクシ様の話では先程の光の槍が、もっともたくさん降り注いだのがその御座所にあたる場所のようです。
非常にまずいですわね。
エキドナが不死の竜王であり、その強さが揺るぎないものであったとしてもです。
「ここです、姫」
ルフレクシ様はそう言うと跪き、主を迎える礼をしています。
ここがエキドナの座所。
「よくぞきた、古き友よ。久しいのう。わらわにとってはつい、この間のことじゃが……」
頭上から聞こえてくる凛とした女性の声に見上げると、馬車数台分くらいあろうかというほど巨大な頭のドラゴンが木々の上からわたくしたちを見下ろしていました。
「エキドナ、お久しぶりでございます」
淑女教育によって染みついた習慣とは恐ろしいものです。
ドラゴンの姿であるエキドナにも淑女の礼で応じてしまうのですから。
「そなたとはまた、会いたいと思っていたのじゃ。ふむ……ルフレクシよ。汝は暫し、下がってよいぞ」
「仰せのままに」
ルフレクシ様が一礼し、元来た道を戻っていきました。
今、この場にいるのはかつて旧交を温めた二人(?)のみ。
「あの子は……サーベラスは役に立ったかな?」
「ええ、あなたの子ですもの。とてもいい子ですもの」
「そうか。ならばよかった」
エキドナは紅色の鱗が日の光に映え、とても美しいドラゴンです。
その巨体は小さな山はあろうかという程大きく、雄大でどことなく気高さを感じさせます。
伊達に四大竜王の一角を占める訳ではないのです。
他のドラゴンと異なるのは一対の翼が身体全体を覆えるくらい大きく、まるで鳥の翼のようにも見えることでしょうか。
わたくしを見つめている巨大な双眸には深い知性と慈愛が感じられ、とても優しい眼差しをしています。
「あのエキドナ……わたくしはあなたが怒っているのかもと思っていましたわ。ほら、湖になってしまったあの大穴を開けてしまったから」
その言葉を聞いたエキドナは豪快に笑い飛ばしました。
「ふふっ。元々、お主は相当なお転婆だったではないか。あの程度のおいたで怒ったりはせんぞ。わらわはあの湖、かなり気に入っておるのじゃ」
「そう……ですの?」
少しくらいは小言を言われることを覚悟していました。
彼女が寛大すぎるのかしら?
大地の化身である竜王が大地を削られた。
人であれば、そこそこに痛手を負ったとの同じこと。
それなのに笑って、許してくれるなんて。
「それにしてもじゃ。この姿のままを維持するのも疲れたのう。どれ……」
エキドナの体が眩い光に包まれたかと思うとその巨体が消えました。
代わりにわたくしの前に立っているのはまだ、学院にも入学出来ないくらいの年の子供です。
幼女と言っても差支えがない背丈の姿には不釣り合いなほどに豪奢な黄金色の髪の少女。
目はわたくしと同じように少し、吊り目気味ですけど、その瞳は翠玉色に輝いていて、とても愛らしいものでした。
「ふむ、やはりこの姿の方が力はセーブできるのう。改めて……よくぞ帰ってきてくれたのう」
「ええ。転生というのが思っていたのと違うんですもの」
エレシュキガルとして生きていたあの頃、
その後、人として現世に戻れはしたもののあの人に会うことが出来ないばかりか、婚約破棄されたり、自称魔王を倒しに行ったりとそれは散々な目に遭いました。
『人は短い命で懸命に生きているからこそ、輝いて美しい』と確かに言いましたわ。
言いましたけど……それとわたくしが転生するたびに十代で死ぬのとは話が違うと思いますの。
「お主…あれじゃぞ? サタンの言うことを信じたお主が悪いじゃろ。サタンじゃぞ。奴は基本的にふざけた奴じゃからな」
「忘れていましたわ。あの頃のわたくしは色々とあったのですわ」
エキドナは心底、呆れたような顔をしているけれど、心から信頼出来る者が側にいてもいつまで待っても会いに来てくれないから、病みかけていたのです。。
「じゃが、お主はお主じゃな。変わっておらんようで安心したのじゃ」
「あなたもですわ、エキドナ。ですが何か起こったのでしょう? 先程の光の槍は只事ではないと思うのですけれど」
竜王、ドラゴンロードは大陸を四等分し、東西南北をそれぞれ受け持って、守護している存在です。
守護というのが言葉そのもので大地と竜王は同一といっても存在なのです。
それなのに南の竜王であるエキドナと大地を害するようなあの光の槍は一体、何なのでしょうね?
「最近、南の海の奴らが騒がしくてのう。わらわの存在が邪魔なようじゃ」
「おかしいですわね。それでもあなたに手を出すのがどれだけ、愚かなことか。それも分からない程、愚かなのかしら? それとも……」
「そうなのじゃ。
まさか、またあの者たちの名を聞くことになるとは……。
アスタルテであった時に幾度となく戦い、裏切者と彼らを滅ぼそうとわたくしは自決しました。
これまでに何度も人として、転生している時にも彼らの陰謀で命を落としたことがあるのです。
「混沌に属する者であれば、この大地を欲しておる訳ではないのは分かっておろう?」
「そう……そうよね。彼らは澱ませ、腐らせ、この世界を文字通り滅ぼすことが目的ですわね。それなら、あなたの命を狙ってきたのも分かりますわ」
無差別にこの森を攻撃してきている理由はそれでしたのね。
道理で手段も犠牲も考えないような光の槍を降らせる攻撃を仕掛けてきているとは……でも、それなら対処法がありますわ。
「ねえ、エキドナ。わたくしにはあなたとこの森全域を守る方法を知っていますわ。ただ……」
「ふむ、お主の身体が人である故、魔力が足りないんじゃろ?」
さすがに鋭いですわね、エキドナ。
わたくしにはエレシュキガルとして生きていた時、冥府を守る絶対防御の
これは物理的に門を設置したのではありません。
この
「ええ、そうなのですけれど、足りない分はあなたから借りれば、いいのですわ」
「なるほどのう。そういう手もあるのじゃな。なれば、何か、問題があるのかえ?」
重大な問題点が一つあるのですよね。
簡単に言うと誰も入れさせないけど、誰も出られない扉というところかしら。
「一度、防御結界を張ってしまうとその間はこの森から誰も出られない、ということですわね」
「それは確かに問題じゃな」
少し困った顔で思案に耽る幼女なエキドナはとても、かわいいですわ。
この姿で子供が片手よりも多いのですから、世の中には不思議なことばかりですわね。
「ただ……わたくしが転移のポータルを設置すれば、大人数は無理ですけど森から出ることが出来ますわ。それにあの光の槍さえ、どうにかすればいいのです」
「それしか手がないのであろう。なれば、わらわはどうすればよいのじゃ?」
「わたくしの両の手にエキドナの両の手を合わせて欲しいのです」
「ふむ。これでよいのかえ?」
もう少し近づいてしまえば、息を感じられるほどに近しい距離で両手を繋いで見つめ合います。
手はただ、繋いでいるのではなく、指を絡ませるようにしっかりと繋いでいるので傍目にどう映るのか、気になります。
誰も見ていないから、多分、平気でしょう。
「はい、このまま暫く……えっと……第三……いえ、第四の門くらいまで展開するべきかしら? 第三でも十分過ぎると思うのですけど、万が一ということもありますものね」
「そこは任せるぞよ」
握りあっている指から、エキドナの中に眠る魔力を感じます。
エキドナは神話時代から生き抜く
ただ、その中で特別、魔力が高い方ではありません。
彼女はどちらかといえば、物理的に相手を黙らせるのを得意としていましたから。
ですが、それでも尋常ではない量の魔力が感じます。
ええ、これだけの魔力があれば、十分でしょう。
さすがに現世に
それにあの光の槍を相手に門は七つも必要ありませんわ。
「はい、これで大丈夫ですわ」
見た目ではどこも変化がないように偽装してありますけど、害意のある存在が侵入しようとした時点で防衛機能が動き始めるはずです。
「どこも変化がないようじゃが……何か、妙な音がしおったか?」
手を
今の妙な音は恐らく、
あの光の槍は恐らく、魔力で構成された魔法の槍をコーティングするように物質的な槍の形をした物体が覆っている型だったのでしょう。
そういうことなのです。
その時に生じた音がエキドナの言うところの妙な音なのでしょう。
「門は無事に敵を防いでいるようですわ」
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