第18話

ナタが男の首を切り飛ばそうとした

そのとき、アカリが割って入った。

左手の人差し指と親指でナタを器用に

摘まみ、凄まじい回転を停止させた。

男はその場で腰をぬかしたようだった

「大丈夫」

「ハッ、ハイ」

男が何とかヨロヨロと立ち上がる。

「ありがとうございました」

男は礼を言うと、深々と頭を下げた。

「実はわたくし、アカリさんを疑って

おりました」

「わたしを?」

「ええ、影一族のスパイなのではないかと」

「そんな」

アカリは意外に思った。

「アカリさん」

「ハイ」

「bhk769032地区をご覧になって

くださいませんか」

「bhk769032地区」

アカリは男の言ったことを繰り返した。

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