第9話 FXについて知っておきたい事②

 スワップポイントとは、金利の事です。

 基本的には、スワップポイントはFX業者が決定します。 それぞれの業者によって違いますので、実際のスワップポイントは取引するFX業者に確認して欲しいのですが、基本的な考えだけ紹介させていただきます。


 日本は-0.10%と言う低い金利ですが、アメリカは0.25%で、トルコは10.25%と高い金利です。ドル/円が105円の時に、ドルを10000通貨持つと、

105円×10000×0.35%=3675円・・・これが1年間に受け取れるスワップポイントです。スワップポイントは毎日(土日分は木曜日にまとめて3日分)貰えるので、

 3675円÷365日≒10円

が毎日持っているだけで利子として付きます。


 トルコの場合は金利が高いので、トルコリラ/円が13.5円の時に10000通貨持つと

 13.5円×10000×10.35%≒13,973円になり、13,973円÷365日≒38円

が毎日貰える利子になります。

 しかし、トルコリラは通貨が安いので、10000通貨持つための証拠金は、5,400円ほどです。ドルは、42,000円かかるのに対して8分の1で済みます。

 よって、仮に43,200円分のトルコリラを持っていると、毎日38×8=304円貰える事になります。当然、432,000円分持っていると3040円になります。

 しかし、トルコリラは変動が激しく、急落しているので慎重な取引が重要になりますので注意してください。


 FXは世界中で24時間取引されています。私たちが生活する東京時間9:00~15:00頃やロンドン時間16:00~25:00頃、ニューヨーク時間21:00~翌朝6:00頃によく取引されます。この中で、ロンドン時間とニューヨーク時間が重なる21:00~25:00に活発に動きます。日本で言うと深夜帯です。

 サラリーマンの皆様にとっては、副業としてやりやすい時間です。

 しかし、裏を返すと寝ている間に大きく変動してしまうという事があります。

 

 FXには、強制ロスカットと言う仕組みがあります。FXにはというか、FX業者のルールなのですが、含み損が大きくマイナスになると強制的に決済されてしまう仕組みです。

 FX口座に84,000円入っている状態で、1ドル=105円の時に10000通貨のドル/円を42,000円の証拠金を使って購入します。この場合、残高は42,000で42,000円の証拠金で10000ドルを持っている状態です。証拠金維持率が200%の状態です。

 相場が変動して、1ドル100円62銭ぐらいになった場合に含み損はおおよそ-42,000円になります。この時点で、残高0円で42,000円の証拠金で10000ドルを持っている状態です。これが証拠金維持率が100%の状態です。

 FX業者によっては100%を切れば強制ロスカットされる場合があります。

 つまり、100円62銭を一瞬でも下回った場合、強制的にドル/円を決済されます。

 気づいたら、口座に持っていたはずのドルが無くなり、42,000円だけになっているという状態になります。

 何パーセントで強制ロスカットになるかはFX業者によって違います。

 強制ロスカットは一番最悪なパターンですね。


 FXは楽しいです。大きく相場が変動する恐怖との隣り合わせではありますが、世界の一員になれたような気がします。

 世界情勢も気にするようになり、ニュースが楽しく見れます。

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