第3話 競馬について知っておきたい事②

 ズバリ、1番人気の馬が勝つ確率は約30%です。

 これを聞いて、高いと思いますか?低いと思いますか?私は低いと思います。


 小学校の頃、足の速い友人と競争したら何度やっても勝てませんでした。馬も同じように、強い馬は強い、弱いのは弱い。何度やっても同じだし、どんなコースでも同じと思っていました。

 なので、常に強い馬に投票していたら勝てるギャンブルと思っていました。

 過去の競争成績がいい馬を探してそれに投票すれば勝てる。

 それが競馬を初めてしばらくやっていた投票法でした。


 しかし、それでは回収率は上がりませんでした。 

 大数の法則から逃れる事は出来ませんでした。適当に予想して買っても、ちゃんと予想して買っても、サイコロで勝っても、終わってみれば75~80%。

  

 そう、現実は私が思っていた世界ではなかったのです。


 「競馬は強い馬が常に勝つ訳ではない」


 それが競馬の現実です。

 馬は繊細な草食動物であり、気分屋です。走りたい時も、走りたくない時もあります。その気性がレース結果に及ぼす影響はかなりあります。今日はどんな気分なのか?それを知るすべはありませんし、レース中にやる気を無くすという事はしょちゅうあります。わがままな子供の徒競走を予想しているイメージに近いです。

 それを競馬新聞のみで知るのは不可能です。


 また、調教師と呼ばれる職業の先生が、目標のレースに向けて万全な体調にすべく、日々調教を行っています。G1などの目標のレースではどの馬も勝つ様に調整してきますが、目標のレースでは無いレースは負けてもいいんです。

 そのG1も次のG1でピークに持っていくのを目指している場合もあります。

 要は、常に全力で勝ちに来ている訳では無いと言う事です。

 競馬新聞でいくら強いと判断しても、全力で走ってくれなければ意味がありません。


 さらに、競馬には競争レーンがありません。よーくレースを見てほしいのですが、真っすぐ走っていません。妨害行為まで行かないですが、外の馬は内の馬を閉じ込めているレースをしているのをよく見かけます。内の馬はそうならないように、外の馬が動いたら一緒に動いたりします。切れ味自慢の人気馬は、実力を出せずに負けるのを嫌って、外を回す傾向があります。ほかにもいろいろありますが、騎手がうまく乗り、馬を勝たせている技術というものがあります。

 要は、強い馬でも騎手がミスったら勝てないという事ですし、騎手も人間です。

 G1レースで騎乗が決まっているその日の午前中のレース、どっちのレースで本気出しますか?


 他にも馬場等、まだまだあります。

 つまり・・・


競馬は不確定要素が多すぎる


 これが現実です。


 どんな馬が勝つのか?

 ・勝つ実力があり、当日走る気があり、勝ちにきていて、うまく展開や馬場が向いた馬が勝ちます。全ては、競馬新聞だけでは判断つきません。

 なので、全レースに手を出していたら、当たらなくて当たり前なのです。

 競馬新聞をいくら読み込んでも勝てません。

  

 しかし、予想した通りの結果になったら嬉しいから今週も買います。

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