ごきげんよう!
あぁ、そうかぁ……。最初は心に蓋していたものが、遂に無自覚に溢れ出てしまったのかと思ったけれど、幸せに感じる事が怖くて不安な気持ちが溢れてしまっただけなんですね。
だけ、というと、あまりに涼子様に失礼ですけど、でもアンヌが居てくれたから、そんな不安もすぐに払拭させてくれた。
『大切にしたい何かを貰えないまま生きていかなければいけない暗闇』という台詞、凄く目に留まりました。ここ最近の自分を思い返して、思う事があったからかもしれません。
その暗闇を歩く上で、涼子様は輝くものを持っている。照らせる物を持っているから、きっと歩いて行けるでしょう。
涼子様の周りには、素敵な女性と、そしてそれを与えてくれる人々に溢れていますね。
それは勿論、彼女の持つ為人があってこそなのでしょうが、心優しい登場人物がいてこそですよね。こういうキャラクターがさりげなく配置されていて、実に素晴らしいと思うのです。
作者からの返信
ごきげんよう、海雀さま。
いつもたくさん丁寧に、じっくりと深くまでお読み下さり、温かな応援やコメント、本当にありがとうございます。
そうですね、涼子の過去を鑑みれば、幸せと簡単に言えるような過去ではないと涼子自身も思っているでしょうし、だからこそ今、10年以上も想い続けた艦長との恋が成就したとしても、それを失うのが今更ながら恐ろしい、無意識のうちに恐れが出てしまったのかもしれません。
加えて、涼子の精神状態がそろそろ限界にきているのかもしれませんね。
アンヌは、お母さんです。
涼子に先んじて、幸せを手に入れ、愛の結晶である可愛らしいお嬢さんまで授かった。
彼女には彼女なりに、そんな手に入れた幸せをけっして手放すまい、そんな戦いが人知れずあるのかもしれませんし、だからこそ、幸せの直前で不安から足踏みする涼子の背中を、優しく押してあげることができたのでしょうね。
基本的にこの物語、孤独でトラウマを抱え、幸せを求めて戸惑いながらも歩き続ける涼子の周囲には、拉致計画犯以外は全て涼子に好意的な人物を配することで、涼子が当初恐ろしがっていたこの世界が、守りたくなる大切な世界へと変貌した、それを謳いたかった、そんな思惑もあってのことです。
そこを拾い上げてくださって、本当に嬉しく思います。
引き続きお楽しみ頂けますならば、こんなに嬉しいことはありません。
ご機嫌よう、お邪魔致します。
この作品、一番美人なのは涼子さんかも知れませんし
一番有能なのも涼子さんかも知れません。
でも、彼女はそれに負けないくらい素敵な人々に囲まれていますよね。
作者からの返信
ごきげんよう、水棲虫。さま。
いつも丁寧に、じっくり深くまでお読み下さり、温かくお優しい応援やコメントを、本当にありがとうございます。
本当に仰る通り、涼子の周囲の人々は、上官も部下も同僚も、UNDASN外部の人々も含めて、涼子にとって何物にも代えがたい宝物です。
そこを拾い上げて下さって、本当に感激です。
涼子自身、若いころに艦長と会話を重ねてから、ずっとその想いを胸に抱き続けてきましたし、周りの皆さんもきっと、そんな涼子の真摯な想いが伝わってきて、やはり涼子を大切な宝物として、強固な絆をこれまで育んできたのでしょう。
けれど、そんな涼子の想いを、どこで何をどう間違えたのか、勘違いしてしまった人間が、内部で、涼子の身近で企んでいます。
周囲の皆さんは、唯々涼子を救いたい一心で必死に走り回っています、この努力が報われれば良いのですが。
引き続きお楽しみいただけますならば、こんなに幸せなことはありません。
おだ しのぶさま
不確かな明日(自分)を生きるための希望をみせてくれた存在を失うのは、涼子さまに限らずみんなにとっても怖いことなのでしょう。手にした幸せを感じながら、同時に失くすことにおびえる心。真っ暗闇を知っている涼子さまだからこそ、幸せも恐れも強いのでしょうね。。。
作者からの返信
ごきげんよう、菱池さま。
いつもたくさん、丁寧にじっくりと深く、深くお読み下さり、温かくお優しい応援やコメントを本当にありがとうございます。
本当に、涼子の心、哀しみや苦しみ、喜びに、こんなに優しく寄り添って頂けるなんて、本当に嬉しくって、もう泣いてしまいそうになります。
仰る通り、自分では記憶に蓋をしてしまっている過去も含めて、哀しみや苦しみを抱いて生きてきた涼子にとって、艦長と想いを通わせることが出来たこと自体、まるで夢のような、信じられないような奇跡にも思えているのかもしれませんね。
そんな奇跡に本当に手を伸ばしても良いのか、戸惑い躊躇う心の揺れ、アンヌが背を優しく押してくれたようです。
アンヌ自身、今は家庭を持ち、可愛い娘さんもいる、そんな幸せを掴むまでにひょっとしたら、泣いたり悲しんだり苦しんだりしたからこそ、かもしれませんね。
涼子の涙はけれど、ひょっとしたらそれだけではないかもしれません。
これから先、涼子を待ち受ける過酷な運命を、ひょっとしたら予感してしまったから、かも?
引き続きお楽しみ頂けますならば、こんなに幸せなことはありません。
「化ましたねぇっ!」
(↑コレ言ったの誰だぁっ!? けしからーん!)
作者からの返信
ごきげんよう、愛宕さま。
あけましておめでとうございます。
旧年中は、楽しく素敵な物語を楽しませて頂き、そしてまた拙作を拝読いただきましてほんとうにありがとうございました。
今年もよろしくお願いいたします。
うふふ、涼子のために怒って下さってありがとうございます。涼子も「ほんとですよねぇ、失礼だわ、でも愛宕さまが怒って下さったのでそっちのほうがよっぽど嬉しいわ! 」と喜んでいますよ。
さあ、いよいよ運命の1日の始まりです。
涼子は夜の艦長とのコンサートが楽しみな様子ですが、テロリスト、そしてストーカー犯の魔の手も迫っている様子です。
もしもよろしければ、引き続きお楽しみ頂けますとこんなに嬉しいことはありません。
編集済
着々とデートに向けて気分を高揚させる涼子さん。
ここで感極まっていたら、会った時にどうなるのか(笑)
涙は嬉しさと愛しさからきていたもの。無意識の男性嫌悪からきたものではないところに、彼女にとって小野寺さんが特別な存在なのだなと伺えます。
マズアも動いている様子ですし、何事もなくロンドンを離れられれば良いのですけれど……無理そうですね。
作者からの返信
ごきげんよう、悠木さま。
いつもたくさん、丁寧にじっくりと深くまでお読み下さり、温かい応援やコメントまで、本当にありがとうございます。
涼子はもう、今夜のデートが楽しみで仕方ない様子。お友達のアンヌさんの助力でお化粧もしてもらって。
でも周囲は、いよいよドタバタと慌ただしいですね。
これまで涼子はSPの立哨付きで武官事務所で寝ていたから良かったものの、いよいよ最終日の予定をこなすために外へ、つまり危険地帯へ出てしまいますので。本当にタイムアタックになった、ということです。
悠木さまのご考察、何事もなく……、とはいかない感じが漂っていますが、さて。
引き続きお楽しみ頂けますなら、こんなに幸せなことはありません。
マヤ王女とのピカデリーで襲われるのかと思ったら来なかった。ということは残るイベントは艦長との観劇か!?
マヤ王女とのイベントの何倍も涼子としては邪魔されたくないでしょう。
一世一代の恋が実ったあかつきの幸せな時間だというのに。
マヤ王女もオペラ観劇には行かれるのですよね。
(前回のホテルロビーでの会話から)
役者はそろった! と言った感じですね。ストーカーはそろわなくてよいのですが!!
作者からの返信
ごきげんよう、綾森さま。
いつもたくさん、丁寧にお読み下さり、温かな応援やコメントを、本当にありがとうございます。
涼子の最終日の予定としては、アメリカ大統領御一行との昼食会、その後戴冠記念演奏会、バッキンガムでの舞踏会、ここまでが公式で、その後プライベートで小野寺さんと音楽会デート、ですね。
小野寺さんとはバッキンガムで落ち合う予定でしたが、遠い宇宙での戦闘監視に小野寺さんはとっ捕まっていますから、どうなることやら。
マヤさんはバッキンガムで一緒にダンスを踊る約束をしましたね。
さあ、どこでストーカーは魔の手を伸ばすのか?
内部犯行となると、これら公式イベント中とは限りませんが、それだけに的が絞りにくいですね。ただタイムリミットはこの日一日と考えられますから、このうちのどこかだと思われます。
引き続きお楽しみいただけますのならば、こんなに嬉しいことはありません。