ごきげんよう!
艦長が涼子様の異常性を気付いた時の経緯、そして、そこへ深く踏み込んだ切っ掛けが分かる話でしたね。
うーむ、しかし恐ろしい……。この時の涼子様に、もしも夜中に対面しようものなら、泣き出す自信があります(笑)
でも艦長は、艦の仲間は必ず守るという宣言通り、涼子様に立ち向かったんですね。普通ならへっぴり腰になってるような所ですが。
さて、サム先生が言うように、どうやら性的虐待だけが多重人格の原因ではない、というのは分かる話です。
それを遂に見る事になるかと思うと……、恐いもの見たさというのとは、また違った怖さがあります。知りたいような知りたくないような……!?
作者からの返信
ごきげんよう、海雀さま。
いつもたくさん、丁寧にお読み下さり、温かくお優しい応援やコメントを、本当にありがとうございます。
はい、研修配属された新人士官の監督担当として、艦長は過去に涼子の身に降りかかった出来事を知っていたんですね。
ただ、その影響がこんな異常性として出現するとは知らず、この日初めて、唯の事件記録ではない、生の涼子の傷を知ってしまったと言うことです。そして同時に当時の恋人だったサマンサさんも知ることとなりました。
よっぽど悪魔的だったんでしょうね、ロンドンで涼子が対峙したテロリスト達も、そう言えば皆が皆、恐怖に震えていましたから、このサンフランシスコでの事件と同じ表情だったのかも知れません。
過去の出来事の詳細はここでは明確には書いていません。ただ、養父による性的虐待とだけ。NYでアイリーンさんに話をしたのが、読者様への唯一の情報ですが、それも記憶の捏造の可能性もありますからどこまで真実なのか。18章までそれはお待ち下さいませ。
引き続きお楽しみ頂けますなら、こんなに嬉しいことはありません。
ご機嫌よう、お邪魔致します。
筈だった、んですか……。
この時代にも一番搾りが生き残っているんですね。
そしてそれが搬入されている「五十鈴』、
ビールはキリン党の私としては流石! と言いたい所ですが
一番搾りはキリンの長所を薄めているので
是非クラシックラガーを入れていただきたい(めんどくさい酒飲み)。
そういえば大日本帝国軍は伝統的に、ビールは
海軍はキリン、陸軍はサッポロ・エビスが主流だったそうな。
「五十鈴」という艦名と自分が日本人であることによる
艦長なりの洒落っ気なのかも知れませんね。
いや、そんなん出来る人じゃなさそうなだな。
作者からの返信
ごきげんよう、水棲虫。さま。
いつも丁寧に、じっくりと深くまでお読み下さり、温かな応援やコメントを本当にありがとうございます。
はい、筈だった、のですが、12年の時を経て、ロンドンでその前提が覆された訳ですね。
艦長とサムはですから、涼子がトラウマを抱える原因となった事件の一部始終を全て知っています。
きっと誰にも知られずに済ませられたら良かったのでしょうが、今そこにある危機を回避するために、情報共有を行うことは避けられませんでした。
私は、ビールって苦手なんです、っていうかアルコール全般はもうお話にならないくらいに弱いのです。
会社のどなたかが「一番搾り、美味い」って言っていたので採用! そうか、クラシックラガーも美味しいのですね。
海軍と陸軍で好みが違うのは、そんなとこまで張り合うのか! って面白いですよね(単に調達ルートが違うだけなのでしょうが)。
UNDASNの装備、艦艇は、国連加盟各国からの供出です。
日本からの供出艦艇は、日本で作られ、旧海軍の命名規則に則っています。軽巡「五十鈴」は横浜出身、この時は母港の横浜に戻ってましたから物資補給は日本で行いましたので、ビールも日本製、きっとクラシックラガーやエビスも積んでいると思います!(主計長さんの趣味次第ですね)
引き続きお楽しみいただけますならば、こんなに嬉しいことはありません。
形の良い唇からはみ出た赤いラインは、血を欲する狂気のルージュ。面と向かって「あんたを先に、やったげる」なんて言われたら、両手を広げて「さぁ、おいで」と応えてしまいそう。
如何なる状況でも「不祥事」の可能性を測る艦長流石ですね☆
作者からの返信
ごきげんよう、愛宕さま。
いつもたくさん、丁寧にお読み下さり、温かくお優しい応援やコメントを、本当にありがとうございます。
血を欲する狂気のルージュ、なんて艶っぽく、妖しく美しい表現なんでしょう、まさに豹変した涼子にはピッタリのフレーズですね、さすがです。
愛宕さまが両手を広げて微笑む姿まで想像出来ましたよ?
艦長さん、涼子よりは長く、鵺のような軍隊という組織で佐官まで伸し上がってきただけあって、どうやらそれなりの世渡りは器用に熟せるようです、さすが中間管理職、大人のサバイバルの必須スキルなんでしょう、リスクヘッジ能力は。
でもそのお蔭で涼子はこの時のピンチを切り抜け、そのツケを今、払わされようとしているわけなんですが。
引き続きお楽しみ頂けますなら、こんなに嬉しいことはありません。
こんなに昔から彼女の異常に気づきつつ、小野寺さんは現在、涼子さんを選んだのですね。そう考えると感慨深いものがある反面、『冒険者』だとも感じました。男性はいつまでも冒険者だと、過去にどこかで誰かが言っていた記憶がありますけれど、いつ爆発するかも知れない不発弾と恋愛する勇気は中々持てるものではない類。蛮勇とも取れるそれが、今の涼子さんにとっては薬として作用しているのですから、あながち間違いではないと思いたいです。
それにしてもサムの知的好奇心! かなり前のめりに食いついている描写に『学者肌だな』と、ついつい笑みが(笑)
作者からの返信
ごきげんよう、悠木さま。
いつもたくさん、丁寧に、深くまで読み込んで下さり、温かな応援やコメント、作者の私も気付かなかったような鋭い考察を、お優しいお言葉でお寄せ下さって、本当にありがとうございます。
男はいくつになっても冒険者、旅人だ、なんて確かに良く耳にしますし、ご指摘を受けて、改めて小野寺が涼子を愛そうとすることには、相応以上の覚悟があったのだろうな、と。
小野寺は、涼子と出会って数ヶ月で彼女の闇の全貌を知ってしまっていたんですね。
その時点では確かに彼にとっては、未だ恋ではなかったのかもしれませんが、恋愛というインパクトを遥かに超える衝撃を彼は胸に確かに受けた、それが今日の想いを象る切欠になったのは違いないのでしょう。
ひょっとしたらサムは(この当時の恋人、ですね)、無意識のうちに彼の心にある程度の質量を持って住み着いた涼子の存在を勘付いていたのかもしれませんね。
もしもよろしければ、引き続きお楽しみくださいますよう、よろしくお願いいたします。
どんどん面白さが増していく物語、さらに虜になってしまいました。
艦長は何を知ってるのかと思ってたんですけど、チンピラと涼子さんのトラブルで刺されてたんですね!
そしてサマンサさんとファイルを見ていた。
なるほど!
線がつながっていく感じがたまらなく面白い!
フリスコに入港する前に脱いだって、覚えてないあたりヤンチャな感じが伝わりますね笑
ちゃんと洗ってあげるなんて、サマンサさんめちゃくちゃ良い人…!
作者からの返信
ごきげんよう、中村さま。
いつもたくさん、丁寧にお読みくださり、温かな応援、煌めくような素敵なお言葉の連なるコメント、本当にありがとうございます。
面白さが増してゆくというお言葉は、本当に嬉しいです。
物語が進むにつれて、絡まった糸が解け、闇に光が射してゆくというパターンが個人的には大好きで、なんとか自分でもやってみたいなと思いつつ書いていたのですが、中村さまにお認めいただけたことが、本当に嬉しくて、書いてよかった、公開してよかったという思いでいっぱいです。
艦長、ヤンチャです(このときはまだ若かった、それでも30半ばですが)。
裏設定として、この軍隊は職場恋愛OK、○○行為は建前禁止だけど「上手くやれ(目を瞑る)」なんです(なにせ地球の人口が半減してますから産めよ増やせよ地に満ちよ、という風潮なんですね、「上手くやれ」は現実の軍隊でも兵隊さんの処世術らしいですが)。
でも本当はサマンサさんの方が積極的なんですよ?(可愛い、素敵な女性なんです)
もしもよろしければ、引き続きお楽しみいただけますと、こんなに嬉しいことはありません。
お暇なときに、またお越しくださいませ。
失禁したチンピラ ざまぁでしたね!!
ひっ捕らえて欲しかったけど未遂ですし 大した罪になりませんね。残念。
私が出会った乖離の患者さんは、ほぼ毎週異なる人格で、なかなか同じ人に会えなかったです(/_;)
週1回 数ヶ月間会っていたんですけれどね……
幸い 暴力的な人格は出てこなかったのですが。
すごく昔のことなので 今は日常生活に支障がないといいなと思います。
作者からの返信
ごきげんよう、綾森さま。
いつもたくさん丁寧に、じっくりと深くまでお読みくださり、温かくお優しい応援やコメントを、本当にありがとうございます。
はい、ザマァ、まさしくですよね。
この場合、涼子も相手に傷を負わせていますし、公表して厄介な事態になるのを艦長さんが嫌ったのだと思われます。面倒ごとは避けて通る、汚れた中間管理職のサガかもしれません(少なくともこの時は)。
私も下調べした時、多重人格症の典型的な症例としては、交代人格は複数現れると知りましたが、私の筆力で複数を織り込むのは無理だろうなと、単純化しました。
綾森さまのお知り合いの方も、恙無く日々を過ごせていらっしゃれば良いですね。
引き続きお楽しみいただけますならば、こんなに幸せなことはありません。