第三章第四話「コンビニバトル その4」
「行くよ!ふわりちゃん!」
歩の投げた虎のコアが、ふわりの中に、入り込む。
虎の爪と牙が、ライオンのロボット兵士の攻撃を受け止める。
「ふらりちゃんは、こっち!」
歩がウサギのコアを投げ、ふらりにウサギの力が宿る。
サイのロボット兵士の突進をジャンプでかわす。
サイのロボット兵士は、勢い余ってコンビニのレジに衝突しそうになるも、ふわりが用意したトラップにより天井に吊るされる。
それでも、サイのロボットの突進……かなりの衝撃が走るが、ふらりはサッとおでんの蓋をしめ、ウサギのスピードと跳躍力で、次々と棚を支えていく。
揺れる電灯を抑え、最後に防犯カメラの位置をセットしなおすと、店員控え室に置いてある自分のお茶を飲み一息つく。
ふらりが戻ってくるのを確認すると、ふわりは跳び上がる。
ふらりもそれを見て跳び上がり、サイのロボット兵士の身体を破壊する。
流石に、双子だけあり息もあっている。
「くっ……だが、貴様さえ潰せばそれで終わりだ!」
ライオンのロボット兵士は、歩に爪を向けるが、それは歩に届かない。
ちょうど来店していた常連の佐藤さんが、得意のカンフーでライオンのロボット兵士に蹴りをきめたのである。
ライオンのロボット兵士は、逃げようとするが、背後からふわりとふらりのパンチをくらい瓦解する。
歩は、目的の品だった単1電池と爪切り、さらにホットスナックとポテチを買って去っていく。
「ありがとうございました。」
「またのご来店をお待ちしています。」
本日の売り上げ
単1電池:550円(歩)
爪切り:200円(歩)
ホットスナック:130円(歩)
ポテトチップス:120円(歩)
ビール大瓶:木彫りの熊と物々交換(佐藤さん)
計、1000円プラス木彫りの熊
今月の売り上げ金額:1200円プラスアルファ
残るロボット兵士の数は、四十六体。
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