第一章第一話「世界終焉」

1999年7の月……

空から恐怖の大王が襲来

アンゴルモアの大王らを甦らせ

マルスの前後に支配させた。


この世界では、

貴方方の知る歴史とは異なり、

ノストラダムスの大予言通り……

この世界の歴史では、

恐怖の大王は出現し、

人類は7日のうちに支配された。

いえ、

あの大予言は様々な解釈があるため、

貴方方の知る歴史でも、

貴方方が気付かないだけで

恐怖の大王は出現しているのかもしれませんが……


まあ、この世界では、

わかりやすい形となって予言が実現してしまったとお思いください。


おっと、私としたことが、自己紹介を忘れてました。

私の名前は、マオ。

性別は男。このギョロ目と額の傷のせいで気味悪がられることも多いですが、

どうぞ、私を信用して物語を読み進めていっていただきたいものです。

年齢は……

年齢というものを自分が存在した最も過去から計測したものと考えるのであれば

約4000歳とでもしておきましょうか。

4000年以上前にも行ったことはありますけどね。

まあ、あまり歳を重ねていると思われたくもありませんし、

ここはまだまだ若いと思われるためにも、約4000歳ということにしておいてください。

年齢からもおわかりの通り、

私は人類の歴史を眺めてきました。

中にはその流れを変えてしまおうとしたことはありましたが、

今回ほどのことは初めてです。


今回は、文明が滅んでしまうほどの事態……しかも、残る人類は残り数十人のみ。

私も動かざるを得ないというものです。

ただ、私自身が出てしまってはすぐに解決して面白くな……いえ、人類の面目が立たない。

ここは、やはり人類だけでどうにかしていただかないと……

私は、残った人類の中から、巫(カンナギ)歩(アユム)という女性を選びました。

あ、いえ、決して私の趣味というわけではないのですよ。

彼女は、代々巫女の家系。残りの人類の中では、私の能力の一部を受け継いでも問題の無さそうな人間だったというだけのことです。確かに、あの黒髪と白い艶やかな肌は私の好みではありますけど……

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