第7話 葵の決意

「急にどうしたの?葵ちゃん?」


「あ、あのさ...私、実は今...好きな子がいるんだ...」


「えぇぇ!そうなの!?どんな子なの!?」


結子ちゃんとは思えない程グイグイきた。


「綺麗な黒髪で、透き通るような目をしてて、肌がスベスベそうな子」


「えぇ〜...なにそれ最強じゃん...」


結子ちゃん、いつもは消極的なのに今だけはグイグイくるなぁ。


もしかして恋愛がすきなのかな?


(って、そんな事今は関係ない!!)


「で、結子ちゃんはいるの?」


「う〜ん...いないんだよね〜...」


数時間前の私と同じだ。


「じゃあ、いたことは?」


「あるよ。」


「その時さ、その子の事が頭から離れない時なかった?」


「そんな事いっぱいあったよぉ」


い、いっぱい...?


まぁ、それは今はいいとして...


「その時どうしてた?どうやって忘れてた?」


「う〜ん...思い切って会ってみたな、私は」


なるほど....


「わかった!ありがとね!」


「ううん、全然いいんだよ!また何かあったら相談してね!」


(天使だ...私が男の子なら告白している...)


そうと決まれば...


さっき繋げたばっかりの


陽斗くん


と書かれた所をタップして、電話をかけた。

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