第6話 陽斗くんが忘れられない!

私はその後もドキドキしながら学校に向かった。


そしていつもの私の席に着く。


すると、綺麗な桃色の髪をした女の子がやってきた。


校則をぶち破っているが、地毛だから仕方ないという。


先生も、もう認めているそうだ。


この子の名前は結子ちゃんだ。


学校の三大美女には入るだろう。


「どうしたの葵ちゃん?顔が真っ赤だよ?」


まずいまずい!顔に出てしまっていた。


「なんでもないよぉ〜、あはは」


「でもお顔が真っ赤だよぉ?」


「無理しないでね、葵ちゃんいつも無理しちゃうから」


「大丈夫大丈夫、あはは〜」


そう!

なんでそんなに顔が赤くなってしまうかというと、

なんと!陽斗くんとLINEを交換したのだ!


嬉しくて、恥ずかしくて、顔が赤くなってしまったみたいだ。


(気をつけないと...)


チャイムが鳴った。


その日、私は1時間も集中して授業を受けられなかった。


なぜかって?


そんなの決まってるでしょ


陽斗くんが頭から離れなかったからだ。


集中出来ずに陽斗くんの事を考えていたら、気づけばお昼になっていた。


(これは、ダメだ...でも、どうすれば...)


悩んでいると、結子ちゃんが目の前に来ていた。


「何か悩み事?」


と、優しい声で聞いてくれた。


なので私は、恥ずがってても仕方ない!

と思い、


「結子ちゃんはさ、好きな子はいる?」

と、思い切って聞いてみた。

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