37 重装飛行船 ロード・ゼロ

<登場メカ>


重装飛行船 ロード・ゼロ(モチーフは翼竜)


<登場回>


第37話 モーツァルトにラブソングを


<舞台>


ウィーン シュテファン大聖堂

ザルツブルク ホーエンザルツブルク城


<お宝>


オスマン帝国軍の財宝


<解説>


 舞台はオーストリアのウィーンおよびザルツブルクです。


 オーストラリアに侵攻したオスマントルコ軍の残した財宝が、今回のお宝になります。


 キーワードは「モーツァルトが最後にいたところ」です。


   *


 今回はメカローバーではなく、「重装飛行船」というくくりになっています。


 「ロード・ゼロ」とはゼロきょうのことでしょう。


 かなりの大きさですが、モチーフは「翼竜よくりゅう」になっています。


 同じNHKさまの名作アニメ「名探偵ホームズ」をご覧の方なら、モリアーティ教授のメカ「プテラノドン」を想起するでしょう。


 スタッフさん、なかなか憎い演出です。


   *


 モンタナとアルフレッドがウイーンへ到着すると、メリッサと彼女のおいであるアーサー(CV:稀代桜子さん)に遭遇、そこへロード・ゼロを発見し、メリッサの車をひったくって後を追いかけます。


 向かう先はモーツァルトの葬式をしたシュテファン大聖堂、つまり彼が「最後にいたところ」となるわけです。


 ギルト博士、いじわるしないではっきり言えばいいのに(汗)


 ロード・ゼロをとめるため、ゼロ卿はスリムにもやいづなを結ぶよう命じますが、彼は自分も一緒に結んでしまいます。


 この演出はなんともかわいいですね。


 とにかく、そこにお宝のある場所が、ザルツブルクのホーエンザルツブルク城であることが示されていました。


   *


 ヒントを立ち聞きしたモンタナたちを、ゼロ卿はロード・ゼロで追いかけてきます。


 小型の翼竜を大量に発射し、翼竜が翼を広げると、卵型爆弾が投下される仕組みになっています。


 しかしモンタナの操縦テクに翻弄され、ロード・ゼロは塔の間にはさまってしまいます。


 ここでスパイメカ発射!


 センサーつきの恐竜がてってかてってかと走っていき、車のうしろにはりつきます。


 これなら位置を追えるというわけですね。


 そんなこんなでゼロ卿らは、ホーエンザルツブルク城へ先回りします。


   *


 「牡牛おうしは黄金の壁で歌を歌う」というヒントのもと、ゼロ卿は「牡牛」の通称を持つ巨大オルガンを、遠く離れた黄金の広間へ運べばいいと推理します。


 まあ、いつもように的外れでしたが(汗)


 そこでロード・ゼロから小型メカ登場!


 ジャッキアップの要領で、オルガンを移動しようとします。


 そんな、無茶な……


 パワーを得るため、ニトロ博士は変電所から電力をひったくってしまいます。


 これは領収書が必要でしょう(汗)


 しかしそれでもパワーが足りず、電力の使い過ぎで変電所のヒューズが飛んでしまいます。


 果たして払える額なのでしょうか?


 額だけにガクガク(え?)


 ともかく、停電になっているすきに、モンタナたちはオルガンの間へ到着、お宝のありかを探りはじめます。


   *


 オルガン移動のどさくさで落っこちてきた、モーツァルトの「レクイエム」の楽譜がその鍵でした。

 

 アーサーいわく、五か所ほど音符の間違っている部分があるとのこと。


 これは弾いてみるしかないでしょう。


 するとオルガンのパイプがせり上がり、ぶつかったときの共鳴振動によって壁が開いて、トルコ軍の財宝がザクザクと。


 「黄金の壁」の意味はこれだったのですね。


 ゼロ卿たちがたどり着いたときには、すでにモンタナたちはお宝をゲットして脱出したあとでした。


   *


 ゼロ卿一味はロード・ゼロで、城の屋根を逃げるモンタナたちを攻撃してきます。


 例によって爆弾を発射してきますが、オルガンを持ち上げるときに使ったメカをモンタナにくくりつけられ、コントロールを失い、城の塔に激突してしまいます。


 バルーンが破け、大量のガス漏れ状態に。


 これはヤバい雰囲気です。


 空気を読めないスリムがペダルをこぐものだから、ガスに引火して大爆発、ロード・ゼロはおしゃかとなります。


 最後に小型メカで脱出する様子はタツノコ・ファン涙目です(汗)


 今回は文句なしの良回だと思います。


 個人的には音楽の話で楽しめましたし、最初は内気だったアーサーが、だんだん勇気を得ていく過程は、見ていてほっこりします。


 出血大サービスといった感じですね。


 今回も読んでくださり、ありがとうございます。


 次回は久しぶりに寒いところですね。


 ぜひお楽しみに。


 それでは失礼いたします。

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