32 サソリ型メカローバー フラグ

<登場メカ>


サソリ型メカローバー フラグ


<登場回>


第32話 アラビアンナイト・カリフの熱い夜


<舞台>


イラク バグダッド


<お宝>


カリフの涙(巨大なダイアモンド)


<解説>


 舞台はイラクのバグダッド、現在では「バグダード」と表記されるのでしょうか。


 お宝はアッバースちょう最後のカリフの財宝です。


 「カリフ」とは王様のような存在を指す言葉で、エジプトでいう「ファラオ」のようなニュアンスなのでしょうか。


 メカローバーはサソリ型です。


 名前の「フラグ」の元ネタはおそらく、チンギス・ハーンの孫で、バグダッドを征服し、アッバース朝を滅亡させたイルハン朝の初代君主フレグのことでしょう。


 言語によってさまざまな発音がある人物のようです。


 イラクの方には申し訳ありませんが、歴史の勉強になりますね。


   *


 見た目は赤くてバカでかいサソリです。


 生物的な再現度としてはかなりいいかと思います。


 頭部だけがちょっとメカニカルな感じですね。


 両サイドについている足ではなく、ボディの下のタイヤで走行するようです。


 サソリといえばハサミも重要ですね。


 かなりパワーがあるようですし、物体をつかむなど繊細せんさいな動きもできるようです。


 例によって、スタープラチナ的な?(汗)


   *


 のっけからアッバース博物館をおそい、アラビアンナイトの木版もくはんが入った木箱きばこうばってしまいます。


 しかし謎の黒装束くろしょうぞくの男たちに囲まれ、するどいサーベルでもって串刺くしざしに。


 一応、鋼鉄系の材質なはずですが、案外もろいようです。


 男たちに木箱を取られ、ダッシュで追いかけることになります。


   *


 黒装束たちの主人はハミードという男(CV:関俊彦さん)で、ギルト博士のレコードに添えられていた首飾りを奪うため、それを身につけていたメリッサを屋敷に招いていました。


 首飾りの中に木版の入った木箱を開けるための鍵が入っていたというわけです。


 首飾りは一度モンタナが奪い返しますが、乱入したフラグに取られてしまいます。


 モンタナとアルフレッドが踊り子に女装するシーンは、個人的に某波紋使いの二代目を想起します(汗)


 また黒装束たちが現れ、襲ってきますが、同じ手は食わんとばかりに、フラグが足を上げると、両サイドから大量のサーベルがせり出してきて、おまけにその状態で回転しはじめるものですから、さすがの男たちも危なくて手が出せません。


 しかしくるくる回っているものですから、ゼロきょうの目も回ってしまいます。


 うん、バカですね(汗)


 いくらアニメとはいえ、容易に予想はできると思うのですが……


   *


 木箱と鍵をゲットしたモンタナたち一行いっこうは、木版のトリックを解き、お宝である「カリフの涙」が眠る谷へ。


 このアニメの元ネタである某ジョーンズな映画にあったシーンによく似た方法で(汗)トラップを解除し、とうとうお宝を発見します。


 「カリフの涙」とはバカでかいダイアモンドでした。


 クレージーな大きさです(コラ!)


 そこへフラグが乱入!


 しっかりあとをつけていたのですね。


 宝を奪おうとしますが、罠が発動し、フラグは扉にはさまってしまいます。


 ここぞとばかりに主人公らは脱出。


 おまけとばかりにモンタナ、フラグについていたサーベルを引っこ抜いて、はさまっていた「しっぽ」をちょん切ってしまいます。


 やはりもろいメカじゃ……


 そんなこんなで、ゼロ卿一味は洞窟に閉じ込められてしまいました。


   *


 ダイアを手にしたモンタナたちが外へ出ると、ぎゃおっ!


 今度はハミードと黒装束たちが!


 しかしなんと、彼らはカリフにつかえた騎士団の末裔まつえいだったのです。


 礼を述べてかっこよく馬を駆るハミード。


 関さんのヴォイスの異常なかっこよさ!


 子どものころからお世話になっている声優さんのひとりですが、最近ではやはり、「鬼滅の刃」の鬼舞辻無惨役が記憶に新しいでしょう。


 声優さんについて語り出すと止まらなくなるので、申し訳ありませんがこの辺で。


 今回のメカローバーはデザインもよく、機能性もそこそこあったと思うのですが、活躍できたかというと微妙な気もします。


 ストーリーがよいのですから、あまりわがままは言うべきではないかもしれませんが……


 読んでくださってありがとうございます。


 今回は「砂」だったので、次回は「水」です。


 メカローバーはけっこうゲテモノ系(?)かもしれません。


 お楽しみに。


 それでは失礼いたします。

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