アニメ「モンタナ・ジョーンズ」に登場した「メカローバー」を紹介するエッセイ

31 アオサギ型メカローバー アーマーン

＜登場メカ＞

アオサギ型メカローバー　アーマーン

＜登場回＞

第３１話　ナイル強奪事件（ごうだつじけん）・神殿（しんでん）の秘密（ひみつ）

＜舞台＞

エジプト　カルナック神殿

＜お宝＞

水の神・ハピの黄金の像

＜解説＞

　舞台はエジプトのカルナック神殿、目指すお宝は水の神・ハピの黄金の像です。

　アヌビスの回に登場した商売上手な少年アーメッド（CV：渡辺久美子さん）が再登場します。

　メカローバーはアオサギ型です。

　調べたところ、アオサギとはペリカン目（もく）サギ科（か）アオサギ属（ぞく）に分類される鳥類（ちょうるい）だそうです。

　サギってペリカンの仲間なんですね。

　個人的に興味深いです。

　名前の「アーマーン」はエジプトに伝わる幻獣（げんじゅう）の一種であり、死者の心臓（魂）をむさぼり食うと伝えられます。

　ゲームの「女神転生」ではおなじみのキャラですね。

　「ソウルハッカーズ」では「鎖（くさり）につながれたワニ」の姿で描写（びょうしゃ）されていました。

　「悪魔絵師」こと金子一馬さんの傑作デザインですね。

　コラン・ド・プランシーの悪魔絵に霊感を受けて活動を始められたという経緯も興味深いです。

　余談ですが、現代イメージされる悪魔の姿のほとんどは、プランシーの手になるものです。

　時代を超越して、天才どうしが引かれあったという感じが、なんとも感慨（かんがい）深いです。

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　アーマーンはデザイン性・機能性ともに、メカローバーの中ではトップのレベルになるかと思います。

　「くちばし」は攻撃力もあり、物体をはさみ込むのにも有利です。

　コクピットの両サイドの羽は開閉可能で、飛行するときは揚力（ようりょく）や推進力を得ることができるようです。

　また、飛行時にはボディの上から一枚プロペラを出します。

　しかしなんといっても特筆（とくひつ）すべきは、足やその先の爪（つめ）が可動式になっており、折りたたんだり出したりすることができるところでしょう。

　伸縮（しんしゅく）させることにより、単純に歩幅（ほはば）も変えられますし、バランスも取りやすそうに見えます。

　泳ぐときは爪の先が変形して水車（すいしゃ）になったりと、非常に器用な作りになっております。

　いろいろなシチュエーションにおいて、汎用性（はんようせい）のとても高いメカローバーですね。

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　お宝であるハピの像を奪（うば）ったゼロ卿（きょう）たちは、ナイル河（がわ）を渡って街へ出ようとしますが、神殿の罠（わな）を脱出したモンタナたちから泥（どろ）だんご攻撃（！）を受け、アーマーンは泥まみれに。

　これではせっかくの美しいメカが台無しです。

　視界を奪われ、操縦不能（そうじゅうふのう）に陥（おちい）ったアーマーンはフェリーに衝突（しょうとつ）、ぐしゃぐしゃになってリタイアとなりました。

　そこにワニが襲（おそ）ってくる演出がいかにもこのアニメです。

　「ワニ、ワニ……！」と騒（さわ）ぐスリム・スラムに対し、「ワニ、ワニって、輪になって、お遊戯（ゆうぎ）してる場合か！」などと言ってしまうゼロ卿。

　もしかしたら、演じられている大友龍三郎さんのアドリブかもしれません。

　モンタナの「股関節（こかんせつ）で力（りき）め！」など、この回は名ゼリフ（迷ゼリフ？）が多いですね。

　総じていうと、メカローバーも秀逸（しゅういつ）ですし、脚本（きゃくほん）も最高の良回でした。

　今回も読んでくださり、ありがとうございます。

　次回も暑いところになります。

　ぜひお楽しみに。

　それでは失礼いたします。