28 羊型メカローバー クロムウェル

<登場メカ>


羊型メカローバー クロムウェル


<登場回>


第28話 古城こじょうの恋のメロディ


<舞台>


スコットランド ハイランド地方の古城


<お宝>


ステュアートちょう王冠おうかん


<解説>


 舞台はスコットランド・ハイランド地方の古城こじょうです。


 キーワードは「ハイランダーの心意気こころいき」になります。


 メカローバーは羊型ですね。


 四人乗りの単車(?)みたいになっており、普段は丸まっている「つの」を出して、ドリルにすることができます。


 名前の「クロムウェル」は歴史の教科書でもおなじみですね。


 イングランドの軍人・政治家で、反議会派の中心地のひとつであるスコットランドへ侵攻しんこうもした人物です。


 歴史にくわしくはないのですが、なるほど、イングランドでは英雄なのかもしれませんが、スコットランドにとっては困った人ということになるのでしょう。


 歴史は勝者が決めるといわれますが、なんとも皮肉ひにくですね。


   *


 今回のストーリーは複雑で、何度見てもよくつかめないのですが……


 舞台である古城の領主の子孫であるダンカン(CV:津久井教生さん)は、現在その城を追われている立場で、現・城主であるケネス老人(CV:中博史さん)の孫・アリエル(CV:山崎和佳奈さん)と恋仲こいなかの様子です。


 ダンカンの先祖は、イングランドからのがれてきたステュアート王家の王子を助け、王冠おうかんを守る役目をさずかったものの、肝心かんじんの王冠はどこにも見当たらず、王子を裏切って逃げ出した卑怯者ひきょうもの汚名おめいを着せられています。


 そのため一族から城を追放され、いま城に住んでいるのは系列(?)のケネス老人とアリエルというわけです。


 王冠さえ見つかれば、ダンカンの先祖のぎぬは消えるということですね。


 頑固がんこなケネス老人は「王冠など存在しない」の一点張いってんばりですが、モンタナたちはダンカンとアリエルに協力して、王冠を探すことになります。


 まさに「ロミオとジュリエット」的な脚本ですが、「ぎっぷりゃあ!」は禁じえません(オイ)


   *


 「ハイランダーの心意気」とは、「傷ついてたどり着いた者なら、どんな者でも温かく迎え入れるという」という精神のことでした。


 すなわち王冠の隠し場所は、客人を歓迎する「暖炉だんろ」だったのです。


 お宝を発見したモンタナたちでしたが、ゼロきょう一味がそれを横取りしようとおそいかかってきます。


   *


 クロムウェルは城をぶち壊しながら突っ込んできますが、いつもながらやり方がメチャクチャですね(汗)


 子羊型爆弾を発射してモンタナを攻撃してきますが、爆弾の使い過ぎで予算がオーバーしてしまいました(あわわ)


 しかし今回のゼロ卿は吹っ切れているのか、「ケチケチするな!」とニトロ博士をけしかけます。


 「じゃんじゃんやれ!」とか言っちゃってますが、あなたのお財布がって感じですね(笑)


   *


 最終的にせまい橋の上で、モンタナとの一騎打いっきうちとなります。


 丸太を転がしてきたところにヤバいと思いきや、なんと、クロムウェルは「前足」を出し、ジャンプしてかわしました。


 ところがアルフレッドが次の一本を放ち、これはよけきれず、ボディの下にはさまってしまいます。


 「さっきのはまぐれだったのだ」とまでゼロ卿から言われてしまう始末です。


 いよいよ突撃してくるモンタナ。


 ニトロ博士はクロムウェルの「角」を出して攻撃しますが、あっさりかわされてしまいます。


 ボディにはさまっている丸太のはしに着地するモンタナ。


 これはまずいパターンです。


 そのままテコの原理でもって、クロムウェルを橋の下に叩き落してしまいます。


 落っこちた部屋の底がさらに抜け、本体もろとも一同は河へ落下してしまいました。


 羊をした浮き輪がちょっとかわいいです。


 「ぎっぷりゃあ!」なところをのぞけば(コラ)、ストーリーのよく練られた良回ですね。


 今回も読んでくださり、ありがとうございます。


 次回は打って変わってというか、ある意味でよろしくないメカローバーですね(汗)


 ぜひお楽しみに。


 それでは失礼いたします。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る