第6話ですっ!


 それから『翌日』になり、


 「ボサボサ」の『寝癖』を直すために、


 ゆったりと、『お風呂』に入りました。


 ここで、『今』に至ります。


 わたしはふけっていた思考を戻すと、


 手にすくっていた、


 『薔薇』と『水』を、


 ゆっくりと、元に戻します。


 そして、


 「ザパァ」という音を立てながら、


 『バス』から立ち上がり、


 お風呂をあがります。


 それから『バスタオル』で


 身体を軽くふき取ると、


 側面にある『水面所』へ行き、


 〈魔核石まかくせき〉製の『ドライヤー』なる物を使い、


 わたしの自慢のひとつである、


 つややかな『銀髪』をゆっくりと乾かしていきます。


 ちなみに〈魔核石〉とは、


 この世に多数、存在する、


 〈マモノ〉という、


 大抵が ″凶暴な生態″ をもつ生物の、


 『心臓部分』に位置する箇所にあり、


 『魔力』を通常の生物より、


  ″多く有する″ ことから、


 さまざまな〈魔法道具マジック・アイテム〉に使われているのです。


 ────そんなこんなで、


 髪を乾かし終わりました。


 わたしは髪をまとめて、


 いつもの『ポニーテール』にすると、


 バスタオルを巻いたまま、


 『クローゼット』に向かいます。


 クローゼットを開くと、


 迷わず『服』を取り出していきます。


 少し背伸びして買った、


 色っぽい〈下着〉や、


 『黒』と『銀』が混ざった、


 『特注』の〈ローブ〉。


 ちいさめな〈とんがり帽子〉に、


 『最硬』と呼ばれる〈ブラック・ツリー〉という『神樹』から創られた、


 これまた『特注品』である〈長杖〉を、


 それぞれ取り出すと、


 まとめてリビングに持って行きます。


 そして、それらを昨日、


 寝ていたソファに置くと、


 〈下着〉から身に付けていきます。


 まずは〈下着〉、


 つぎに〈ローブ〉を羽織り、


 最後に〈とんがり帽子〉をかぶります。


 それから〈長杖〉を手に持ち、


 朝食をとるため、食卓につきます。


 いつもの定位置に座ると、


 いまさっきかぶったばかりの、


 〈とんがり帽子〉を隣のイスに置きます。


 たてつづけに〈長杖〉を立てかけます。


 それから少しして、


 昨日の残り物である朝食を取り終わると、


 改めて出立の準備をします。


 それらがすべて終わると、


 いよいよ約束の待ち合わせ場所である、


 【公理魔女協会】、〈エルネアス支部〉へと、


 『出立』します。


 再度、身を整え、


 〈長杖〉を強く握りしめると、


 勢いよく扉を開き、


 元気よく、歩むべき前を、


 見すえます。



 「────よしっ!

 それじゃあ、

 いってきますっ!」



 一度うしろへとふり向き、


 はつらつな声音で、


 そういって、


 わたしは、


 いまはいない、


 『育ての親』であり、


 『魔法』の『師』でもある、


 『マーリン』に、


 『いってきますのあいさつ』をして、


 『大いなる一歩』を、


 いま、


 踏み出しました────────……。




 ~〈一章・完〉~




 次話投稿は少し(長く)時間がかかります。


 すんません。

 



 


 


 

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新人魔女のわたしは魔法が使えない。~誰でも扱えるとまでいわれる最下級の身体強化魔法だって、立派な魔法のひとつですよ? ~ 田仲らんが @garakota

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