第四話 ブルドッグ女 藤ケ崎 亜由奈

 病院を抜けだして学校へ行く途中、すれ違った美人が私の顔を見て悲鳴をあげた。だから美人の顔面に噛み付いた。女は悲鳴をあげ、暴れ狂った。私は両手で女の顔を掴み、歯に力を入れた。

 肉を引きちぎってやる。

 骨を砕いてやる。

 顔の原型ぶっ壊してやる。

 頬に歯を食い込ませ、無我夢中で肉を食おうとした。美人を食ってやる。壊してやる。私は悪くない。悪いのはお前だ。美人に産まれたお前が悪い。

 美人は私の腹を蹴り、逃げていった。私は学校へ向けてまた歩き出した。


 高校一年生の春。思い切ってアルバイトの面接に行った。職種はお好み焼き屋のホール。バイトにしては珍しく集団面接だった。全部で四人。私と見知らぬ男子高校生二人。そして同じクラスの遠山紗月。

 遠山はぷりっぷりのミニスカートを履いていた。彼女はそこそこ可愛かった。声は綺麗で透き通っていた。笑顔が似合っていた。長い黒髪はサラサラだった。愛嬌もあった。

 遠山は採用された。遠山の太ももをチラ見してた男子二人の合否は知らない。私は案の定落ちた。

 なんだよ。遠山って援交してんだろ。バイトなんかする必要ないじゃん。そんなにお金が必要なの?

 遠山は教室で騒いでいた。バイトに受かった。お小遣い稼げる! 受かるとは思わなかった! マジ嬉しい! 私の方を見ながらずっとそんなような事を言っていた。クラスの皆はクスクス笑っていた。リーダー格の男子、村山はわざわざ私の席までやって来てこんな事を言った。

「お前も一緒に受けたんだって? ブスのくせにホールの面接? アホか。お前は顔だけじゃなくて脳みそも腐ってるんだな」

 その後もなんか色々言われたけど、幼稚な事しか言ってなかった。でも幼稚な暴言にすら言い返せない事が、悲しかった。

 放課後。行きつけのカフェでコーヒーを飲んだ。滅多に来ないけど自分を慰めるために奮発した。後ろに座っていた男二人組みの会話が聞こえてきた。

「いやぁ店長。やっと可愛い子雇ってくれましたね」

「んー。まぁ、そうだなぁ」

「うちのホールってブスばっかりでしょ? やっぱりね、ホールは可愛い子に限りますよ。店長、客観的に考えてみてくださいよ。お好み焼き選ぶでしょ。店員呼ぶでしょ。そこでお好み焼きみたいにぐちゃぐちゃな顔したブスな女が出てきたらどうです? 食欲無くなるでしょ」

「俺は、気にしないけどなぁ」

「いやでもね、ホールにしろ受付嬢にしろ、そりゃどうせならブスよりも可愛い女の子の方がいいでしょ? 少なくとも、うちみたいにホールが全員ブスってのはさすがに問題アリですよ。店の印象が悪くなる」

「そうかなぁ」

「そうですよ。それにね店長、働いてるスタッフの士気にも関わります。ブスって見てるだけでテンション下がるんですよ。だから俺達スタッフはね、キレちゃったんです。可愛い新人スタッフの採用を店長に求めた事はごく自然な成り行きです。ねぇ、考えてみてくださいよ。可愛い女性従業員が何人か居れば、それだけでバイトが楽しくなる。バイトに行くのが面倒くさくても、あの子の可愛い笑顔を見るために頑張ってバイトに行こうって気になる。可愛い女は男の栄養剤。生きるための必需品。ブス女は盲腸。犯罪者だ」

「でもなぁ。俺は本当は、あの、藤ケ崎……。藤ケ崎亜由奈ちゃんだっけ? あの子を雇いたかったんだけどなぁ」

「は? あのブスですか? 勘弁してくださいよ。履歴書の写真見ましたよ。ブルドッグじゃないですか」

「いや、でも。スタッフが可愛い子雇え雇えと言わなければ、俺は藤ケ崎さんを採用したんだけどなぁ」

「どうして?」

「なんていうかなぁ。喋り方がハキハキしてたし、笑顔が自然だったし、なんかこう……。嘘が無い子だなと思ったんだよ。自分の思ってる事を素直に言える。意識しなくてもハキハキ喋れる。挨拶もきちんとしてたし、それにほら、椅子をちゃんと整えてから部屋を出たのは藤ケ崎さんだけだった。ドアを閉める前も、笑顔でありがとうございましたって言ってくれたし。感じの良い子だった」

「紗月ちゃんは?」

「確かに可愛くて愛嬌のある子だけど、なんか嘘っぽいっていうかなぁ。何もかも作ってるのが手に取るように分かるっていうか、今どきの子っていうか、ケロリとした顔ですぐにバイト辞めそうな、そんな感じの子なんだよなぁ」

「ふーん。でもまぁ、可愛い女子高生が入ってきてくれてスタッフは大喜び。お客さんだって喜んでくれるはずですよ。いやぁ店長。紗月ちゃんがビッチである事を祈ってますよ、もしビッチなら女子高生とエッチするっていう願望が叶います」

「お前をクビにして、藤ケ崎さんを採用しようかなぁ」

「ははっ。やれるもんならやってみてくださいよ。社長と俺の苗字、教えてあげましょうか?」


 私はカフェからこっそり立ち去り、コンビニで菓子パンを買い漁って道端で貪り食った。足りなかったからまたコンビニに駆け込んで二百六十円のチョコレートプリンを買った。あんまり美味しくなかった。

 ブスの人生は難易度が高い。でもあの店長のように内面をしっかり見てくれる人もいる。私は人間が大嫌いで大抵の人間は気に食わないし出会った人間のほとんどは何かしら理由つけて嫌いになるけど、それでも自分が思っている以上に良い人間ってのは存在する。それは忘れちゃいけない。

 心を強く持て。またバイトの面接を受けるのだ。私はお金がほしい。沢山コスメを買ってファッション雑誌を買って努力するのだ。私は諦めたくない。努力をしたい。ブスの運命に抗いたいのだ。

 顔は関係ない。努力しない人間に価値はあるのか? ある訳ない。


 一ヶ月、面接に落ち続けた。十三打数無安打。でも大丈夫。プロ野球選手だってそれくらいヒットが出来ない時は普通にある。挫けちゃいけない。そう思ってコンビニの面接を受けてやっと受かった。しかも面接の場で採用が決まった。どうやら突然店員が二人辞めてしまい、じっくり人を選んでいる時間なんて無かったらしい。来た奴を取れ。猫の手も借りたい。そんな状況に運良く滑り込んだ。

 私は狂喜乱舞した。でも幸福はすぐにぶっ壊れた。勤務初日。職場に出向くとそこには遠山紗月がいた。なんの冗談?

「藤ケ崎さんここ受かったんだね。よろしくー」

 アンタお好み焼き屋のバイトやってたんじゃねーの? 辞めたの?

「あの、遠山さん。なんでここに……?」

「前のバイト辞めたんだ」

「……なんで?」

「あちーんだよ。熱気が凄い。やってらんない」

 遠山はビッチでいじめっ子で胸くそ悪い奴だった。遠山に本格的にいじめられた事はないけど、よく悪口や陰口を言われていた。消しカスやボールペンを頭に投げられた回数は数え切れない。そのくせ普段は普通に話しかけてくる。劣悪な態度と平和的な態度を繰り返しぶつけてくる奴ほど胸くその悪い奴はいない。遊んでいるのだ。完全に。

 私は遠山を恐れていた。でもさすがに職場でいじめてくる事はなかった。仕事は普通に教えてくれるし、私が失敗しても大して怒らない。

 ある日遠山に職場仲間たちとの飲み会に誘われた。私と遠山と三人の男子高校生。全員同い年。

 遠山はそこそこ可愛かった。私は激烈にブスだった。三人の男はそこそこイケメンだった。最悪だった。私はオモチャとして参加するのだ。

 でもいじけてちゃいけない。ブスだからってひがみ、男と仲良くなるチャンスから逃げていては永遠に処女のブスだ。内面を見てくれる人だってちゃんといる。だから私は勇気を出して飲み会に挑んだ。

 近所の居酒屋に行った。遠山も男子も酒をぐびぐび飲んでいた。男共は遠山ばかり見て、話しかけていた。ニタついていた。私が頑張って喋っても無視された。

 飲み会終了後、外に出た途端に男共の雰囲気が変わった。ソワソワして、歩くのが遅くて、なかなか帰ろうとしない。そして意を決したように三人の中で一番イケメンな奴が言った。

「なぁ。俺ん家で遊ばね?」

 遠山は快く承諾した。四人は颯爽と歩き出す。私はどうして良いのか分からなかった。

 私が立ち止まっていると、遠山が振り返った。

「どうしたの? 早く来なよ」

 男共はため息をついた。勘弁してくれ。そういう顔してた。


 男の部屋に入るのは始めてだった。汚い部屋だった。四人は輪になってお喋りを始めた。私は部屋の隅に座っていた。喋ろうとしても男共がわざとらしく大きな声を出して食い止めてくる。

 遠山はずっと余裕ぶった顔をしていた。やがてソワソワを我慢出来なくなった男の一人が私に声をかけた。

「あのさ、藤ケ崎」

 高校生になって始めて普通に男子に話しかけられた。私は嬉しくて、自分がニヤけているのが分かった。この非現実的な出来事で私は失神しそうだった。

 男は財布からお金を取り出した。そして、言った。

「コンドーム。三つ買ってきて」

「え」

「買ってこい」


 私は近くのコンビニでコンドームを三つ買った。女子高生らしき店員はバカにしたような笑みを浮かべていた。

 もしかしたら私も参加させてもらえるかも。男って穴があればそれで良いんでしょ? そんな期待を抱きながらアパートに戻った。

 部屋に入った。四人はもう始めていた。私はコンドームをテーブルに置いた。

 裸の紗月は這いつくばりながらテーブルににじり寄り、コンドームを手に取った。そして笑顔で言った。

「穴は一つで十分よ」


 性の乱れがどうとか道徳的にどうだとか、そういう問題じゃない。ブスに産まれたせいでモテず、同じくブスで地味な友達しか出来ず、クラスメイトにからかわれ、バイトの面接も落ちまくり、やっと受かったバイト先でこの仕打ち。かと思えば、すぐそこで男を手球に取り彼氏を取っ替え引っ替えして、挙句の果てには大して知りもしない男達と乱交なんかして楽しんでいる女子高生がいる事が問題なのだ。

 おかしくね? おかしいよね?

 まぁいいや。慣れてる。ここでヤケになって犯罪でも犯したら外面だけでなく内面もブスになってしまう。せめて内面だけでも美人にしておかなければ。


 夏休み直前。私は焦っていた。予定が無い。それは嫌だった。私だってデートしてみたい。

 だから私は六月頃から急に気になり始めたクラスメイトに告白する事にした。

 佐藤和則君。不良とも地味系の人間とも仲良く出来るような人だった。誰とでも満面なく仲良くしている所に私は惚れた。大人っぽい所も良かった。

 佐藤君は放課後たまに駄菓子屋でお菓子の買い食いをしている。そういう所も可愛い。私は駄菓子屋の前でお菓子を食べている佐藤君に話しかけた。

「あの」

「なに?」

 佐藤君は無表情で私をじっと見つめた。

「ちょっと」

 私が駄菓子屋の横に佐藤君を連れて行った。緊張して死にそうだった。でも言わなきゃ。勇気を出さないと人生は始まらない。ブスはブスだよ。でもひねくれて殻に閉じこもってる奴はもっとブスだ。

「あの、好きです。だから、その、私と、付き合って下さい」

「……」

「……」

 佐藤君は一歩、私に近づいた。心臓が飛び出るかと思った。そして右手で私の顔を鷲掴みにしてきた。

「なに告ってんだよ。お前はキチガイか? なぁ、今の俺の気持ち分かるか? ブスに告られたんだよ、ブスに。しかも飛び切りのブスに。なんの罰ゲームだよ。人生の汚点だよ。そのきたねぇ顔ぐっちゃぐちゃにしてやりてぇよ」

 佐藤君は手に力を込めた。痛い。手を振り払おうとしても怖くて動けなかった。頬が歪み、唇がアヒルのようになっている事は簡単に予想出来た。これ以上ひどい顔にしないでくれ。

「あのさ」

「ふぁ、ふぁに……?」

「なんでせっかく生まれてきたのにさ、おめーみてぇなブスと付き合わなきゃいけないの?」

「ひ、ひふぉい……」

「ひどい? バカかお前は? よし分かった。顔も脳みそもイカれてるお前に一つ教えてやる。ブスに人権は無いんだよ」

「は……?」

「ブスな受付嬢が居るか? コンビニだって可愛い女子高生が圧倒的に多いだろ? 理由は分かるだろう? 面接官が顔で選んでるからだよ。ブスは美人に勝てない。男も仕事も何もかも勝ち取れない。男は、みんな、美人が好きなんだよ! ブスが大嫌いなんだよ!」

 佐藤君は私の顔から手を離した。

「ブスはおとなしく生きてろって事だ。表舞台に上がってくんな」


 翌日。佐藤君が私に告白された事を聞きつけた遠山が、早速佐藤君とエッチした事は言うまでもない。そして遠山はとんでもない事をしてくれた。

 振られてから二日後。教室に入ると皆がじっと私を見つめてきた。机の中には使用済みのコンドームが入っていた。遠山が後ろから近づいてきて私の肩をポンと叩いた。

「佐藤くんが使ったコンドームだよ」


 家に帰り、私はコンドームを食った。そして、吐いた。


 胃の中のものを全て吐き出した後、私は台所に立ち、鍋をコンロの上に置いた。鍋に水を入れて沸騰させた。水をぐびぐび飲んだ。勢い良く顔を鍋の中に突っ込んだ。数秒で顔を離した。脊髄反射に抵抗する事は出来ない。仕方ないから鍋の中の熱湯を頭にぶっかけた。私は暴れ狂い、頭を食器棚にぶつけた。

 裏庭に新聞紙をかき集めた。ライターで火を付けた。勢い良く燃えた。私は炎に向かって倒れこんだ。顔面から炎に突っ込んだ。

 私は病院に運ばれた。


 病院の鏡で始めて自分の顔を見た時、思わずガッツポーズをしそうになった。鏡の中には腫れ上がり、原型がつかめないほどのぐちゃぐちゃフェイスになった私がいた。気持ち悪かった。怖かった。不気味だった。それでいい。

 もう恐れるものはない。私は誰にも恐れる事のない人間になった。


 病院を抜け出し、美人の顔面に噛み付いたりしながら早歩きで学校へ向かった。途中ですれ違った生徒たちは驚愕、好奇、畏怖の目を私に向けていた。悲鳴をあげる女もいた。逃げる奴もいた。またイライラが募り始めたから、畏怖の表情でガン見してくる同級生の女に駆け寄ってみた。

「こ、来ないでよ!」

 女は悲鳴をあげて逃げ出した。だから追いかけて腕をひっつかんだ。私はブスだし頭悪いし運動も苦手だし好きじゃないけど、何故か走るのだけは昔から異常的に速かった。

「どうして逃げるの?」

「どっか行けよ化け物!」

 女は喚き散らした。

「ねぇ、どうして逃げるの? 私ただ歩いてただけだよ」

 女はついに泣きだした。

「私が何かした? ねぇ、何がそんなに怖いの?」

 女は言った。

「なんだよその顔! グロいんだよ! 死ね! 化け物! 幽霊! 顔腐ってんだよ! 触るなよー!」

 私は腕を離してあげた。女は座り込んでぴぃぴぃ泣いた。泣き顔はブサイクだった。


 教室に入ると、雑談に花を咲かせていた室内が静寂に包まれた。数人の女子生徒の断末魔が静寂をぶち壊した。私は特に大きな悲鳴をあげた女に走りより、机に両手を置き、ぐいっと顔を近づけた。

「どうしたの? いきなり叫びだして」

「そ、その顔……」

「ん? 顔? 顔がどうしたの?」

 女は後ろに下がり、壁にぶつかった。私はじりじりと近寄った。

「顔がどうしたの? ねぇ、どうしたの?」

 童顔で愛くるしい顔をした女は悲鳴をあげて廊下へ飛び出した。教室中が絶叫に包まれた。良い感じ。私はクラスのリーダー格である村山を探した。村山は自分の席に座ってポカンとしていた。

 村山の前に仁王立ちになり、私は言った。

「ねぇ」

「え……」

「いつもみたいに、悪口言わないの?」

「いや……」

「キモイとか。見てるだけで殺したくなる顔とか。いつもそういう事言ってるじゃん。ねぇ、言わないの?」

「……」

「どうしておとなしいの? ほら、いつもより更にキモい顔になってるよ。ほら、言ってみろよ」

「その、いや……。キモく、ないよ」

「あ?」

「く、詳しい事は、何も、知らないけど。なんか、事故にあって、そうなったんだろ?」

「違うよ」

「え?」

「自分からこういう顔になったんだよ。つまり、整形」

 クソ野郎は今にも震えだしそうだった。

 何をそんなにビビってる?

 ブスをいじめる事が出来るのにグロテスクな顔した奴をいじめる事は出来ないのか? そんなのおかしい。理に適ってない。むしろもっともっと悪口を言えるんじゃないの?

「なに弱気になってんの? ねぇ、なんで?」

「う、うるせーよ! 近寄んなよ!」

 簡単な事だった。

 ブスはいじめられる。虐げられる。損をする。

 人間は内面で勝負? ブスでも性格が良ければ人に好かれる?

 じゃあ美人で性格が良い女とブスで性格悪い女が横に並んでたらどうなる?

 つまらない話だ。

 ブスで損するくらいなら。

 畏怖する存在になればいい。

 私は村山に顔を近づけた。両手で顔を挟んだ。そしてキスをした。村山はキチガイのように絶叫した。地獄の表情。助けを乞う狂気。

 唇を離し、私は叫んだ。

「一生記憶に残るぞ。潰れた女にキスされたんだ。しかも皆の前で! これからお前はずっと、その汚い口で飯を食うんだ。可愛い女の子と汚れた口でキスするんだ。あははっ。あはははっ」

 男子生徒達が村山を助けに来た。

 なんだよ。

 私の時は誰も助けてくれなかったのに。

 面白くない。

 だから私はカバンからオイルが入った小さなタンクを取り出した。みんな呆気に取られていた。空気も人の動きも固まった。村山は何かを悟っていた。起き上がろうともせず、まばたきもせず、この気色悪い顔を見上げている。

 私はオイルを村山の顔面にぶっかけた。そしてポケットからライターを取り出して、村山の顔に火を付けた。

 村山の顔は豪快に燃えた。


 数日後、遠山は私に土下座した。遠山はいじめをしなくなった。

 村山はもちろん、自殺した。そして私も、まさに今、ビルから飛び降りる。

 そりゃそうだよね。だって、ブスに生きる権利は無いんでしょう?

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