下−14 クズども消滅の後始末


シュン!!

「参上!!」

タカシとアラタが3人娘の進行方向前方に現れ、

ごんがじ、ぶじゃごりっつぼきぶちぶじゃ、


「あ、なんかへんなもん踏んだなぁ、、また汚れちまったかなぁ?いやだなぁ臭くなって、、」御者

馬はタカシ達を避けられたが、馬車はそうはいかない。2人を轢き潰した。


いっててててて、、、自己回復したタカシはすかさずアラタに回復をかける。

「あーびっくりした!!あーびっくりした!!なんでいきなり馬の前にでるんですか!!ばかですかあんたわ!!!」

アラタの怒りも尤もだw


御者が馬車を止めて下をのぞいている。

タカシ達は客席に乗る。

「あ、来たのタカシちゃん」C

「で?友人かい?」A

アラタのことだ。

「なんか勇者っぽいわね?」B

こいつ何気にアレだよね?


「タカシさんの友人でアラタと申します。よろしくお願いいたします」

「へぇ、ちゃんとしている子だねー、タカシちゃんの友人には勿体無いね!」C

へへへ、、ゆうじん、、、とニタるタカシ。友人発言など今まで聞いたことなかったかな?くらい少ない。

ホントは多寡はあまり意味ないんだけどねぇ、、


「修行の旅をされてるとか、、ご一緒させてください」アラタ

「ほんときちんとして、、あなた、、タカシちゃんとどういう関係なの?」B

めんどくさい性格だなーB


「えーと、師匠と弟子?」

「・・・・・がんば!」B

・・・・

でも私らも似たようなもんじゃないか?(A子)

いや、監視役と保護下の被保護者って感じじゃない?私達は(C子)


アラタ、桜の彼氏やっているだけあって、結構話進められる。

タカシは「えへ、、ゆうじん、えへへ、、」とか余韻に浸っている。あのあと師匠と弟子と言い直されちゃったのは聞いていない。幸せである。得な性格?

でも、もう魔物の森の宿の村にしても王都にしても多くが友人なんだが、タカシはそういうのに気がつけないだけ。損な性格?



夕方に次の町に到着。

到着前に御者にいろいろ聞いたB子。

冒険者ギルドもあるという。

「確か、こっちのもうちの傘下に入ったはずだけど、、行ってみる?」B

「おー、行こうか、」A

「うんとりあえず」C


タカシとアラタは付いていくのみ。



ギルド混乱w

職員がほとんど居ない。

あ、

「あなた、ニャンダルワ支部にいた人じゃない?」

と、てんてこ舞いの中年の男性に声をかけるB子。

「え?どなた?」

「ほら、一時期王都から応援に行ったB子よ、」

「あああ!!ギルドの人!!応援に来てくれたんですか!!流石王都はやること早い!!すっごく助かります!!」

ともう半泣きになってすがってきた、、

「ああ!!しかも5人も!!!」半泣き歓喜状態?


まぁ、しかたねーか、、とA

むう、、でも仕方ないけど、、報酬はいただく!!とC

報酬は当然だけど、、この混乱は?と訊くB


その前に、

「はい皆さん、事態収拾させるために少し業務停止します。そこらに座ってまってて」B

「あ?コレだけ待たせて

「ああ?あんだって?」A

「い、いえ、、なんでもないっす、、、」こそこそ逃げていく冒険者。皆Aにびびっておとなしくなる。


「流石中央王国王都ギルド職員!!」

というその男性職員の声に、そこらにいる冒険者達更にびびる。

中央王国王都には防衛軍という得体の知れない無敗組織があり、ここらの国を王都ギルドといっしょになって蹂躙しまくっているという。という噂を皆聞いているのだ。事実だけどねw


そん関係者で張本人除いて最も危険なタカシがいるのだが、ぬぼーっとつったっているだけだ。

別に韜晦しているわけではなく、本質丸出しなだけ。


男性職員はB子達に言う

いきなり、元からいた職員達が消えてしまった。なのでこの有様。ただ、元から居た奴等は依頼報奨金からギルドの取り分は10%と中央から決められているのに、ソレに加えて「健康税」「老後税」といった名目他、50%ほどぶったくって私服をこやしていたという。「いなくなってやっとまともになる!」と喜べるはずなんだけど、、、今ココ状態。


タカシはなんか前世で親が愚痴を言っていたのを思い出した、、似たような所があるもんだなぁ、、と。

派遣とかで暮らしていると、素直に役所のいいなりになっていると似たようなことになるのだ。

子供の食費まで「んじゃ保険切るから」と脅してぶったくっていく松戸市役所保険課の連中と同じような連中をタカシ達は消していたのだ。英雄である!!!


で、しわ寄せが一時期ABC+タカシとアツシじゃねーやアラタに来ていた。


ABCは昔取った杵柄。

アラタはもともとそういった方面は器用。

なので、タカシは食堂の方を手伝った。銭湯でどの部署にも応援に入ったからね。体動かす仕事なら大体出来るタカシ。


業務再開後、ギルドはすぐに落ち着きを取り戻した。

ギリダーが「辞めちゃった!!」と泣くほどだった3人が来たのだ。まーそうなるだろうよ。

しかも僻地だから仕事量は中央王都の半分もないし。


業務時間終了後、一階食堂で飲みながら会議。

1)新しい職員募集→冒険者で内務ができそうな者をスカウト

2)ルーチンワークの指導メモを作る=ABCの3人。おっさんは苦手そうだったので。

3)以上を10日以内に終わらせ、ABCはココを立ち去る。

4)おっさんは中央王都に即時連絡を入れていたので、それまでに応援は来るんじゃないかな?と。


C「あのさ、、ここの国境越えた時、ここの兵士が駐屯していたトコ合ったよね?最初から敗北認めたとこ」

B「ああ、あそこね、、大笑いして敗北宣言してた」

「そうそう、、あそこ、あそこの人って、多分、こういう仕事向きじゃない?」

「あ、そうかも、切ったはったは苦手そうだったもんねぇ、、」

「でも国境警備にも人数必要だろ?」A

「大していらないわよ、国境の向こうはうちの国だし、こっちの国はうちの、、、奴隷?」B

ひでぇ!!!(食堂で飲み食いしていた冒険者全員)


「まぁ、げぼくくらいでしょ。だからはっきり言って、国境なくってもいいくらいよね、うちの国みたいなもんなんだから」C

「まーそーだな、、なんかあるとしたらこっちの奴等が問題起こすから、向こうの国境警備さえあればいい、ってこったな」A

「そう、そういうこと」C


んじゃ、

ってんで、タカシとC子が一緒に駐屯地に行くことになった。一応強いからね。男がいる、ってだけでこの国ではやりやすくなる。中央王国みたいに女が強くない感じなのだ、こっちは。



シュン!!

「お??どっから、、、??あ、、あの中央王国からのおじょーちゃんだったよな?」

と、駐屯地司令官の部屋で、驚くおっさん。


「おっさん、消臭命令です、間違い、招集命令です。」C

「・・おどれーた、、、加齢臭がするのかとおもっちまったよ、、びびらせんなよ、、、」司令官なおっちゃん


「で、ドコに何しに?」

「あっちの、次の町の冒険者ギルドに就職。ここの国境警備は解散です。必要ないので」C


「まぁ、、俺達も、うすうすは”ここ、いらねーよな?”とか思ってたんだよなー、、今の中央王国に勝てるとこなんかねーし、俺達弱いし、、せいぜい犯罪人相手がいいとこ。でもそれは向こうの国境警備があれば足りるし、、、で、待遇いいの?」


「勿論!兵隊の倍はいくかな?休みも強制的に、、ギルドが軌道に載ったら強制的に休暇が与えられるわ。結婚だってできるくらいに余裕になるわよ」C

「だとよ!!いくぞおまえら!!」

おーーー!!!


「ただ、冒険者と喧嘩しないでよ?ギルド職員ってのは冒険者を使えてなんぼ、なんだからね?でも皆に迷惑な酷いやつは即ボコボコにして見せしめに。わかった?」

おーーー!!!



で、30人だけ。

「あれ?50人って言ってなかった?」

「ああ、あれからなー、地獄の特訓受けるのがいやで20人ほど田舎に帰った」

・・・・・

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