下−13 自発的試練。3カ国消滅か、滅亡か。


「めんどくさいから、こいつらの3カ国を消滅させちゃおうか?」タカシ

「・・滅亡、ですよね?」新ナマ(ソー言えば、アラタという名があったなこいつ)

「ううん、消滅。教わったから。」

誰に?とか訊かないでもそんなこと”教える”ことができる者なんかたった一人しかいないわ!!

何考えてるんだあの人はっつ!!!!(新ナマあたらめアラタ)


「え?もうひと、じゃないんじゃない?もともとだけど、、」タカシ

「さっきから人の心を勝手に読んで、、、」新ナマ


「うん、それもおそわった」

「・・・・・・・!!?、、、!・・・もしかして、、イサムさんはタカシさんを後任にしようとしてるんですか?」アラタ

???公認??(タカシ)

「いや、、勇者ということは隠しておくほうがいいとか言っていたなぁ、、」タカシ

なんか噛み合っていないが、、、

「まぁ、、それを隠してイサムさんのお仕事を引き継ぐとか?」言い方変えてみました的アラタ。

「まぁ、みんなで引き継いでいるけどねー」

なかなか話しにならん、


「・・まぁいいわ、、で、滅亡って、一人残らず?」

「え?そうじゃないの?滅亡だから」

・・・・・・


そんな簡単に滅亡とか、しかも自分の国滅亡とか言われているのが信じることができようか?


全く理解不能だし信じることなど全くできないダニの鼻くそ程度の概念しか持ち得ぬから、イサムに「滅ぼしてもいいよ」と言われちゃう3か国なのだが、いかんせんダニの鼻くそほどな人間もどき達なので、そこまでどころかわずかにさえも考えられない。


大体、自分らが滅ぼそうとした国、ソレに負けて、今その配下にはいっている。なのに偉そうで生意気って、「滅ぼしてください」って言っているようなものだろ?加害者が被害者に捕縛されえばってんだぜ?しかもそいつ被害者一家を全部殺害しようという気満々だった奴。


生かしといてもらえるだけでもありがたくって一生拝みっぱなしだろ?まともなら。普通生かしておかないけどね?生かしておくと絶対なにか仕返しにやってくるからね。更に危険が数倍になって帰ってくるのは見えているからね。


どっかの国のいじめ加害者一家とかその傍観者とかその教師連中みたいだよなー?そんなの滅亡しかありえないよね?


タカシは何も考えていないが、草履を滅亡させようとしたんだったら、滅亡させて良いのはあたりまえ。

剣を持つ者は、自分が斬られる覚悟も持て。という極当たり前のことを知っているだけだ。


ダニの鼻くそどもはソレさえも知らない。自分たちは特別だと全く論理的裏付けもなく思い込んでいる。

所謂狂人達の国だ。



「覚える?」タカシ

え?何を?

「いや、、消すこと。」

「え?何を?」アラタ

「だからー、こいつらを消すことを、覚えてみる?って言ってんの。アラタは資質あるからすぐ覚えられるぞ」

流石勇者として転生しただけあったんだな。


「イサムさんに断ってからのほうがいいんじゃないすか?」

「ああ、今聞いたら別に良いよーとか言ってた」

い、い、の????


「うん、草履の愛人ならそうそう悪いやつじゃねーだろ?だって。よかったねー♪公認じゃん?」

どっちの?いやちがうそんなこっちゃない、消す、だお!?


「え、、んじゃ、、ちょっとおぼえちゃおうかな?」やはり興味あるというか、勇者的何かがほしいアラタw


「おまえら、そこに固まれ」と、タカシは騎士60人に言霊。従うしかない、体が勝手に動くのだ。


「でー、」

とアラタの後ろから、右手と右手、左手と左手をかぶせるようにし、魔力を流し、

「右端の3人消えろ」

音もなく消えた


「転移?」

「いや、消えた。存在が無くなった。血の一滴さえも無い。」タカシ

・・・・・

「わかった?」

「うー、、あと何度かやってもらえれば、わかると、、、」

その言葉におののく残りの自称騎士達


で、結局10人ほど残して、どうにか覚えたアラタ。

「んじゃ、ひとりで残りを消してみて」容赦ないタカシ、というか、タカシにとってクズすぎる奴は人間として認識されていないのだろう。


んじゃー、、

魔力を集め、よいしょっつと、、

音もなく、、10人の手足が消えた。

阿鼻叫喚、、、、


「いぢわるだなぁ、、しんなま君、、、」タカシ


「いや、まじ、わざとじゃないって!!!まじ!!」

「いやー、仕方がないよ、自分の国滅亡させようとした奴等なんだもん、しかも全く反省していないし、、このくらいじゃ甘いくらいだよね?このまま傷口治して放置して、猛獣の餌にする?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それで、、」アラタ

「え?きこえなーい♪」タカシ

・・

「それでおねがいします!!」アラタ

んじゃ、と呪文すら一言も発せずに一瞬で10人の傷口治癒。

手足無いから動けない。


「んじゃ、ここらで魔物が出る場所ってどこ?」タカシ

「えーと、、最近狩ったばかりだからなぁ、、小動物系魔物でもいいか、、3日くらいかけてジョジョに食われていくけど、、俺じゃないしいいよね、、」

10人がぎゃーぎゃーうるさいから魔法で口を塞ぐ、息できるくらい隙間明けて。結構細かいことできるようになっているタカシである。



「あ、安心しろ、お前たちの親兄弟一家もなにもかも、お前らの国全て、消すから。お前らが最後になるだろう。なんでも逝くまで数日かかるそうだ、少しずつ食われていくってさ。よかったな。反省する時間を多く取れて。」タカシ


こいつら目がこれ以上ないだろうってくらい開きっぱなしなんだが、開くもんだね?


魔獣や猛獣と死闘するとき、奴等は正しく勇ましく潔い。こいつらと全く全然違う。

自分には、魔獣や猛獣のほうが自分らには近しいのではないだろうか?


ああ、そうだ、、俺の仲間たちは、俺の側だった。魔獣や猛獣と同じく、正しく勇ましく潔い。

自分にウソついて自分を騙すような、アメーバでさえそんなことしない、、生き物として最下位?なこいつらと全く違う生き物だな。見た目が似ているので困りもんだ、だから全て消す必要があるんだな、、、

とタカシは今理解した。


ああ、イサムさんはそっちに素直に従っているだけなんだ、、、

だから躊躇なく大国一国だろうと全員消せる。幼児は生き残ったけど。

でも、俺は、俺らはソコまで出来ないので全て消す。火種がまじる薪山を残すよりは全部燃やすほうが良い。


「やっぱ、俺が消すわ。3国」タカシ

「え?、、まぁ、、でも一つくらい俺負担しますよ、、」

アラタもわかっていたのか、、”負担”って言ったもんなぁ、、


「んじゃたのまぁ、A国民、B国民全員。俺がやる。C国民はアラタがたのむ。外人は混ぜないで。あそこらへんにうちの連中がいるんだ」

「わかりました」んな細かい事できるんだろーか?と自分に不安なアラタ。

・・・・・

「んじゃ、ひゃるぞ、いや、ひゃるぞ、、やるぞ!!」タカシ、はじめてのおつk・・おお仕事!

「はい!」


音も光もない。が、確実に行われた。かなりの数が消えた。


・・

「タカシさ、、ごめん、、魔力足りなくって、一般人残っちゃった、、、」アラタ。嘘です意図的に嘘みたいにうまくできちゃったんです。

「あ、奇遇だな、、俺もだった、、いや、もう手から魔力出す寸前で、魔力不足になってねー」

火事場のばかぢからというやつだろうか、選別などできないはずだった2人が最後の最後にできてしまったのだった。


タカシとアラタはそのまま訓練場の真ん中に座り込む。目障りなそこらに残ってたごみを転送で魔物の森の奥の奥、最近できたドラゴンの棲家のそばに送った。


さっぱりした。


(ま、よかったんじゃないのかな?)イサム

(うーいっす、、、)タカシ

(二人で飲んでこいよ、、)

(そうっすね、、、)



草履の国に戻って、銭湯の側の蕎麦屋に入る。

中央王国王都の蕎麦屋のおばはんの姪っ子がやっている。


温燗数本、無言で。肴は焼いた干物とみりん干し。干し物好きだな?


「イサムさん、すげーなぁ、、、」タカシ

「・・・ああ、、、、、。」アラタ

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