下−11 すいーとはにー?×2


街道を東に向かって歩いているとき、A子が言った。

「なぁ、、これって、、期限、言われてねーよな?」

「そうねぇ?、、なかったわね、、」B

「んじゃ、どんだけ寄り道してもいいってことね?♪!」C

「資金に限りがあるからね?」B

「稼ぎながら行けばいいこだとおもいまーす!! 昔と一緒だろ?思い出してみろよ」A

・・

「ああ、、、あーそーだったわねー、、、」B

「ぷ、老化」 げしっつ!、エルボーを脳天にくらうC子。

身長の差があることをわすれてはいけなかったな。まぁ背が高くでも肘はみぞおちに行くだけだろうが。



ちなみにB子が最年長、20台半ば過ぎ、

次A子。半ば。

でC子はA子より2つ下。

さて何歳でしょう?もっとヒント寄越しやがれ!!っても、、この世界、時間どころか月日も曖昧。王の年間行事すら、「あれあさってだっけ?」「ええ、多分、、」とかなので、皆自分の年齢は大体でしか知らない。


だって、年齢ってさ、身体的若さがありゃー関係ないよね?あと経験の多寡。

50そこそこで「おじいちゃん」と呼ばれ始めた日にゃ、「あれれ?」とか思ったが、鏡見たら「あーなるほど」と納得すりゃ、その日から見た目は65〜70かな?で始める現世界生活にもなるよね?

それと似たようなもんで、、、こっちはだいたいで判断w

(我が師匠曰く、あんた若い頃に無理しすぎ。だと。無理はほどほどが良いようですwいやしねなかっただけでべつにここまでこようともまったくおもってなかっただけでよせいなんでどいでもいいかもとかおもてちるけで)



「あれ?なんかボケ老人が徘徊している気配が、、」A

「あ、、でも消えた?」C

「はいはい、こっちに戻ってきて!、今後の計画立案よ!!」B


「はーい!狩りに行きます!!」A

「はーい!この間のぼんぼん見つけ出してばいしょうきn

!!! き や っ か !!!


「却下だ!却下!なんでいつもあなたはそーいうめんどーくさいところに爆走しようとするの?!!」B

苦労していたんだ、、


「えー、でもー、楽して大金得られるかも知れないでしょう?」C

「博打禁止!!!」B

・・・・・


「あと、なんか採取でおもしれーもんとか、、」A

「ああ、マンドラゴラみたいな、希少なもの、高いものねー。でもそうそう見つからないから希少なんで、、」B

「タカシ呼ぼうよ、、」C

・・・・・・

「「天才だな?」」AB

Bもか、、


皆そこで、心の中で思いっきりタカシを呼んだ!!

「助けてーマグ*大使ぃいいいい」みたいなノリで


「ま”っ!」 ぼん!!と現れるタカシ


でも違うぞ?それ(タカシがかぶっていたハリボテ)はスフィンクス頭の金属ゴーレム?ロボットだぞ?


タカシは結構前に聞き耳をイサムに教わっていた。というか、一度イサムに使わされたら覚えてしまったチート野郎だ。なので聞こえたのだった。


すぐ側の茶店に「まぁまぁどーぞどーぞ」とタカシを連れ込む面々。

「まぁまぁ、駆けつけいっぱい!」A

ぐいのみ出そうとして、やっぱやめてコップを出して酒をなみなみと注ぐ。

ぐびぐびぐびぐびっつ!!っぷっはぁーー!!!

「よし!良い飲みっぷりだ!もう一杯っつ!!」

で、一杯目のコップを見た時、B子は即座にカウンターに向かった。

で、今B子は温燗二合徳利を5本ほど盆に乗せて持ってきていた。


ほどほどに酔ったタカシ。1升は飲んだはずなのだが、異界経験者はあまり酔えないのだった。

(こいつ、底なしかよ、、)A,C

「で、タカシさん、私達この修行の旅、少し遠回りしょうと思うの。狩りや採取して資金稼ぎながら。もし、よかったら、一緒に旅しない?」B


「えー、うん。いいけど、、たまにお仕事あるから、そんときは仕事行くけど、それでもいい?」タカシ何も考えず!!


「「「もちろん!!!」」」


タカシ、友人や頼ってくれる人がほとんどいなかった前世、こっちで良かったな!と思うのはこういうときである!!!



凸凹4人衆の旅が始まる!!


「ほら!!」 得意顔のメフィ!!!

「おまえ、、すげーなー??よく読めたよな?こんな展開」

「ふふん♪、あほうな者達の行動を読むのは得意だったんですよー、なんか絶対やるって思ってねー♪むしりとった衣笠ってやつですかね?主様の世界の格言だと」

ああ、昔取った杵柄のことかな?



これはおもしろそうだし、あわよくばタカシとBがくっついてくれればっ!!とか願うイサム!!




その一方で煽りを食っているギルダー。

「ギルマスー、、これ間違ってますよー」と書類の”山”を返される。

「早く補充入れてくださいよ、、優秀なの3人以上!!たのんますよ?!!」


しょぼくれるギルダー。


だって仕方がないよ、向き不向きは当然あるんだ。仕事なら尚更だ。その仕事で不向きのなんかやらされるのが間違いというか、やらすほうが阿呆なんだから。


あ、、その環境を作ってしまったのが、ギルダーなんで、まぁ、、自業自得?、、かわいそーだが。

頑張るんだギルダー!!防衛隊、、は隊長達が気の毒なので、、他国の王宮とかから優秀なのかっさらってこい!!!


「あ、今、なんか聞こえた、、、」

と、ギルダーは

「イサムサーン!!!」 死ぬほど強く心で叫んだ!!!


シュン!

「おう!どーした!!なんか死ぬ寸前みたいなすんげー叫びだったな!!!」

あ、まじ来た、、

「ごめん、呼んじゃったなぁ、、実は、、、、たぁすけぇてーーーイサムえもーーーんん!!!」


・・・・・・・元凶は、俺だったな、、、しかたねー、、、

イサムが所・相手構わずにゃらえもんのにょびたみたいなことやっていたんで、皆覚えたようだ。


これこれこーというギルダーの説明を聞き、

(俺も楽しませてもらっちゃってるんで、、まぁ、、頑張ってみるかね?)とイサム。


「よしわかった、2−3日待ってな、探してくるから」

「え?2−3んちで???おねげーいたしやすっつ!!!」拝むギルダー。拝みたくなるわな、、嫌などころか出来ない書類仕事毎日なんて拷問だよなぁ?


ーー


「ちーっす!!」コンコン!!

ここは草履の国王宮。国王執務室の扉の前。いきなり執務室に転移で入るのはためらわれたイサム。そこまで親しくないし、なにより新生(しんなま)勇者といちゃこらしている最中だったらい気まずいだろ?


「おう、入れ」桜

ぎー、、

「お、真面目に仕事しているんじゃん、、」思わず口に出してしまうイサム


「あ?何をしていると思ったんだ?」桜

・・・・・・いやぁ、、、へへへへへっ、、とゲスな笑みを浮かべるイサム


こいつ、、、(桜)


「んで、?今日は?」桜

「ああそうだった、、(こいつ、、by桜)、おまえんとこ文官で優秀なの多いじゃん、、少し融通してもらいたいんだけど、、できる?」

「ふむ、、どこに?」

「うちの国の冒険者ギルド本部。幹部候補いける者を数名ほしい」

「贅沢言うなぁ、、、、まぁ、、本部か、、、うちもお前んトコのギルドに世話になってるからなぁ」


草履の国の冒険者ギルドは今は中央王国のギルドの傘下で、かなりよくなっている。冒険者の質もかなり向上し、しかも何でもできるようになってきている。ほら、銭湯に派遣されれば銭湯やそこの宿の仕事やったり、裏の訓練場の教官講習という名の拷問に近いアレ受けさせられて強制的に数段上の強さにさせられてその上教官させられる、とかだから。


だから教官軍団作ったら、それだけでこの草履の国くらい守れるのだ。w

もともと武力より知力?で生きてきたこの国、、、、


「他にも、優秀な文官を喉から手が出るほど欲しがってるとこ多いんだよなー、、、」

イサムどんどん続ける

「魔王んとことか、防衛軍総本部とか、俺らの同盟の要になるトコばかりだなーーー♪」


ふう、

「仕方がない、、んでは、それらに優秀な文官を派遣するのを、我が国のなりわいのひとつとするか、、」

「おう!!助かるわ!!なにせ、脳筋ばかりだからなぁ、、、、おれんとこはたまたまメフィをはじめ良いのが集まってきているけど、、他が足りなすぎてるんだよ、、、たのむなー」


「うむ、、、我が国がお主の同盟の中でそれなりに認められるのは、良いことだ。」

「人間的に、イイヤツ、頼むね?」

「無論だ。信頼できない者を外に出せないわ。うちの恥だ。」

おお!責任感あるんじゃん!!

・・

「・・まぁいいわ、、では、、3日後、、そちらの王都ギルト本部に3名だな?他には?」桜

「できれば文官でも武芸がそれなりの者がいたら、、防衛軍総本部に5−10名くらい。んで、魔王の下には、まずは3名くらいかな。」

「・・・くっ、、いきなりずーすーしく来やがったな、、、」桜、苦虫食ってるの?

「ま、よいわ、、、防衛軍と魔王宮のは、揃ったら向こうに連絡する」


「おう!ゴメンな無理言って、たのむな!!、、、あと、勇者どうしてる?」

「なぜだ?」

「うん、せっかく来たんで少し鍛えていこうかな?ってな」

「!!おう!!頼む!!!最近やつ怠け気味でなぁ、、」

「あ、(くいつきすげーな?)んじゃ、借りて行ったほうがいいかな?」

「・・・・・、、、しかたがない、、」桜

「んじゃ桜姫のスイートハニー、借りていきますわwきっちり鍛えて返すからなっ!!」

「・・・頼んだぞっつ!!!」

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