下−10 ネタ3娘 モルか?被害者か?自爆系?


まず一勝。一笑?

「笑えねぇ、、」A


「修行のしの字にすらなりゃしない、、」C


「魔獣のほうがまだましよね」B



 

・・・・あ!

「そーいえば、、全部に勝って修行の旅が終われば強くしてもらえるんだったよね?」C

「あー、なるほど、、そっかー」B

「ん?・・・・・あああ、、やってもやんなくても、強くなれるんだー」A




俺は食堂の隅で茶をすすりながら遠目聞き耳でその様子を見ていた。

「どーしてこいつらって楽な方楽な方ばかり行くんだろう?!!そういうことに頭が回るよな?」


「いざっと言う時、死ぬタイプですねー、経験がほんの少し足りなくって、、ぷーぷぷーww」

俺のお代わりとじぶんの湯呑みを持ってきたメフィ。


「性根かねぇ?」

「銀翼か銀猿の誰かに付いてもらって、監督してもらえば?」メフィ

「そうするしか無いかね−、、」

「もう一度だけ様子見てからにしてみません?」

「メフィ、おまえ、ひとに対して度量が付いたなー」

「そうですか?」

あ!

「もしくは、あつらがまたなんかやると期待している?」

あっはっはっはっは!

と笑いながら厨房に逃げていくメフィ、、、


しかたねーなぁ、、まぁ、、そう言われりゃ、、おもしろそーかな?w




3ば、、3人娘はそのまま近くの蕎麦屋に入った。食堂も隣りにあるんだが、、なぜかこいつら蕎麦屋好きだよな?


俺は暇なんで、訓練場に見に行きながら3人の様子を見ている。なんというか、イヤホンして音楽聴きながらなんか作業する感じで遠目聞き耳は使えるから。


訓練場ではガンダムーチョがタンク役の冒険者10名ほどを訓練していた。

なんか、でっかい、高さ3mほどのでけぇ樽に藁縄巻いたやつに、盾持って突貫させていた。樽はびくともしない。

へぇ、、面白いもの作ったなー。

あ!

たまに、突貫した時に中から槍が突き出される。こえぇな?

でも、その冒険者も、慣れている???、突き出された瞬間、さっと盾に隠れる。

まぁ、ガンダムーチョも回復使えるようになってるから、だいじょうぶなんだろう。


あ、

どっかーん!!!

樽が爆発!!!

ふっとぶ冒険者!!!

でも、爆風を盾で防いでいるので、直接被害は無いみたい、、すげーな?今時の冒険者ってあんなすごいの?


つーか、、何仕込んでるんだ?やつは容赦ネーナ?


(いや、大本の指導者を真似しただけでしょ?)メフィ

(俺はそこまでやっていないぞ?)

(根っこは一緒ですよ?)

・・・・・・


確実に3人娘より強えぇよな、あの訓練生達


(まぁ、おもしろそーなんで、あれはあれで放置して帰ってきたらガンダムーチョに稽古漬けてもらえばいんじゃないですかね?)

あくまでもあの3人を続行させようと頑張るメフィwww


(最近、めっきりおもしろいのが少なくなったんで、、、)

そりゃそーだ。皆ちゃんと強くなりすぎ。


昔は、あの3人みたいくやって、少しづつ強くなってったんだよなぁ、、ソー言えば。

(今は訓練で即席ですからね。どっかでなんかが不足しているはずですよ)メフィ

そーかもなぁ、、、





その頃

「だからぁ、、、あ、、もうねぇ、、おばちゃんおかわりぃ!!」A

「・・まだ飲むのかい?、宿とか決まってるのかい?」

「うい?まだだよ?でもいーの、飲むの、、、朝までだから、、」A

Bはテーブルに突っ伏して寝ている、、、ふり?、、かな?

CはAを無視してつまみに走っている。山菜の和物みたいなのと、みりんぼしみたいな干物。とくに干物がお好みらしく、まえばでかりかりやってるのが、小柄な体躯にあいまってかわいいシマリスみたい。

でもシマリスって結構怖いんだよね、結構こずるいし、、、ww


結局、以前はこの蕎麦屋は上が宿だったので、その部屋を開けてやるからとおばはん、ではってんでCが話をつけた。

Bは先に部屋に行って寝る。

CはAの暴走や徘徊が怖いんでつきあう。

なんだかんだ、うまくいっているパーティ、、でこぼこ。




「確かに、ここ最近じゃ、もっともおまぬけな奴等だな!」

イサムは根の奥深くが真面目なんで、この3人には「まともに強くなるようにどうにかしよう」とか思っていた。

だが、メフィは「ネタ」として見ていた。

その差だったのだろう。


どっちがどー、なにに良いのか?とか考えてはダメなのである。

この世界、面白い、を突き詰めれば、結局「強くなっちゃった?!!」みたいなのがデフォとして出来上がっている様子なので、そっちでいいでしょう?と思っているのがメフィストなのだった。

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