下−07 西の国防衛隊とか


ついでなので、西の国の王都の防衛隊に寄る。


「ちーっす!」

と衛兵に挨拶。

当然衛兵は俺なんぞ知らない。

なので

「隊長にイサムが来たって伝えてちょうだい」

げっつ!!


おい!ここでもかっつ!!

誰がどんな何を広めているんだかじっくりきかせてもらいたいものだなっつ!!!!


一番最初の出会い時の、当時実質土木部隊長だったここの隊長と、中央王国王都防衛隊隊長・副長の3人が話をした時に、それが伝わったことをイサムはしらない。


ちなみに、隊長と副長は事実しか言っていない。言わなかった事も多いけどww

恣意的だと言われりゃそうだが、当時はその部隊を味方に引き込んで余計な火炎を見ないで済むようにとの配慮が2人にはあったのだ。だから仕方がない。


ただ、それから一度も訂正というか、他の、彼らが言っておくべき部分を言うのを忘れていたというのが、、、w。



「あ、イサムさん、いらっしゃいませ!」

隊長やけに下手。


あ、とすぐに気がつくイサム。・・・どーしよか?俺が何言ってもなぁ、、

「あー、おまえ、魔国に出来た本部に行ったことある?」

「え?まだ無いっす」

「んじゃ、今んトコ月イチであそこは各国防衛隊隊長から報告貰っているはずだが、、、お前、転移教わっているだろ?」

「ええ、まぁ、、」

「魔国まで飛べるよな?」

「ええ、そのくらいなら、、」


「んじゃ、報告の時、転移で向こうに行って、直に報告してくれ。勿論書類も一緒に持ってって。で、総隊長に行っておいて、これからみなを集めで会合にしろって。で、会合の後は王宮の大宴会場貸してもらって魔王と一緒に宴会しろって」

「は?宴会?・・はぁ、、わかりました、、今月の報告時にそーします」


あとは、みながいろいろ話してくれるだろう。

そーすりゃ怖がらなくなるだろうな、多分。




半分正解半分はずれw

「どんな性癖か知らんが、なにか変わった性癖を持っているらしい」

「勇者を潰して子飼いにする趣味もあるらしい」

「天界に敵対しているらしい」これはメフィストの件が混じっていると思われる。

「ギルドの女史にいじめられている。土下座しているらしい」

「見た目と違い1000歳くらい行っているかも?」

「妻と子を幾人も置いてきたとか」

「惚れっぽい、導師(魔法使い)が好き」

「Sっ気があるが、Mでもあるそうだ」

「草履とか下駄が好き」

などなど

ないことないこと言われているのを、イサムは知らない。


でも、クズどもはことごとく燃やし尽くし、侵略好きの暴力的な大国2カ国を崩壊させた。弱小国家をいくつも救った。

改心する者達は許す。

など、

まともなことも少しは言われている。

ここが幾分救いになるだろう。                 ぷ



で、

西の国防衛隊本部に居る者達の技量を見せてもらい、少し訓練して1段階向上させ、その後みなを引き連れあの蕎麦屋再び。


翌朝、蕎麦屋の床に転がっている数十人を放置し、転移で森に帰ってきた。


ーー


「あー疲れた、、、」イサム

「お疲れ様でした。」何でも遠目聞き耳でお見通しのメフィが朝飯と茶を持ってきてくれた。


「おう、ありがと、2晩連チャンは厳しい、、」

「なに年寄り臭いこと言ってんですか、体は若いんですから!」メフィ

まぁそーだが、、気持ち的になぁ、、、


「あ、そうだ、魔国の人材どーよ?そろそろ事務管理系のいい人材育ってきてない?」

「また持ってくんですかぁ?」

「そーゆーな、あそこの防衛隊本部を手伝ってほしいんだから」

「ああ、あそこですか、、なら自宅通勤とかできるし、、」

何?魔国もそーゆーのとかあるの?


「ひと、って、体も弱いですからねぇ、、あまりきつい仕事とかできないみたいだし。」

「でも、ブラックって言って、余計な仕事無理な仕事意味ねー仕事とか無理やり押し付けてより長く働かせて喜ぶ奴等多かったようだぞ俺の居た世界。」

「・・・・拷問ですか?魔人でもブチ切れてそんな会社燃やしますよ?こっちは自分で頑張りたいってことを頑張るだけですからね?900年働いて、100年寝るとか、そんな感じで」

・・・・・・

「ごめん、メフィスト、お前もたまには休みとってくれ、、メギーとたらがもう育ってるんだろ?」

「ええ、でも、休んでもナニやっていいのか?ってのもありますし、、別にいらないですよ、勝手にやらせてもらってますから、、」

まーそーだけどさー


「そういえば、王都防衛隊の連中、ちゃんとかわりばんこで休みとって来ているか?」

「ええ、毎週入れ替わりできていますよ。大半が、なんか休んでるとむずむずするらしく、山に入ったり、訓練場で遊んだりしていますけど、もうありゃ黙認するしかないですねぇ、、」

「・・・・・・・・しかたねーか、、、」


「隊員達の宿や温泉への派遣って、まだ続いているの?」

「ええ、最近はベテランはもうあまり来なく、新人が多いですね。結構新人多く入ったみたいですよ。」

「そりゃよかった」

「ほかの領地を平定してまわって、同時に良い人材をかき集めてるみたいで、、」

転んでも唯では起きない、ってか、、、やるなぁ!


で、ベテラン達は少数で済むので、各地に駐屯か、、、

で、現地民のいいのをひっつかまえては育てる、とかしてるんだろうな。


「草履の国と、あそこが管理する5カ国は?」

「桜姫と新生がいちゃこらしているのを除けば、かなり戦力向上で、各国内の悪徳領主など平定され安定し始めているとのことです。もうそろそろ、各国内各地に防衛隊駐屯始まっているんじゃないですかね?」

「兵士の力量、だいじょうぶなのか?もともと弱っちかったよな?」

・・

「うちの、今の平均的な冒険者レベル?」

・・・・・

「微妙だな?」

「ええ、、ま、タカシさんと翔太、ゴッツが巡回しているんで、少しづつ技量は上がっていくでしょう」

ほう、やるなぁ、そこまでやってくれてるんだ。

自ら動いてやってくれてるのは有り難てぇなー。


それにしても、、

転移、さまさまだな!!

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