下−08 3バ、、3人娘、駅馬車の旅


さて、3ば、、3人娘である。

いよいよ国境超えと意気込んで、、が、、5カ国+草履の国は同盟国なので国境あって無きごとし。一応国境のこっちの村と向こうの村に国境警備兵詰め所があるが、犯罪者っぽいのを取り締まるくらいの仕事しか無い。

実質僻地警備である。


なので拍子抜けの3人。


国境の向こうの詰め所で防衛隊本部の場所を訊いた。

そこへの行き方も聞き、直通馬車があるというので乗った。2泊のちに着くという。


ぱっかぽっこぱっかぽっこぱっかぽっこぱっかぽっこぱっかぽっこぱっかぽっこぱっかぽっこぱっかぽっこぱっかぽっこぱっかぽっこぱっかぽっこぱっかぽっこぱっかぽっこぱっかぽっこぱっかぽっこぱっかぽっこぱっかぽっこぱっかぽっこ


「暇だなぁ、、、」A

「そりゃねぇ、、駅馬車に乗ってて忙しいってないよねー、寝てれば?」C

「シュミュレーションしましょうか?」B

???


他の客も興味をひいたらしい、聞き耳立てる。


「オーガの群れ、10匹。昼間に森の中で遭遇。さて、どうしましょう?」B

「魔剣を最大出力でぶっ放す!」A

「はい、3匹倒しました。2匹は手負いになりました。5匹が襲い掛かってきます」B

「魔法障壁でそれ以上前に出られないようにする」C

「オーガは見えない障壁にぶつかってわけわかりません、が、見えない障壁をガンガン殴りつけます。手負いのオーガも、木を折ってきてなぐりつけてきます」B

「んじゃ、その上の方から、魔法で攻撃だな、、何が効果的かな?メテオ?」A

「あほうかいっつ!!私らもしぬわ!!、そうねー、でっかい氷をおとして潰す、とか?」C

「でっかい氷の攻撃により、手負い2匹と他3匹を倒しました。残り2匹です。障壁は氷の攻撃の衝撃で消えました。2匹のオーガがむちゃくちゃ怒って全速力で襲ってきます、3,2,・・」

「剣の出番だ!!」

A,がおもむろに立ち上がり、馬車の中で剣を抜こうとする!!

おもいっきりCに腹パンを打ち込まれ、体をくの字どころか2つ折りの紙みたいにぴった上下をくっつけて悶えるA。


「あー、おもしろかった♪」

B子ちゃん、わかっててやった?とかすかに疑るCが居た。


Aはそのまま居眠りに付き、

のんびり馬車は走る。


「キューケーでーす、ここでお昼にしますー」御者

目の前には茶店。


A子の襟を掴んで引きずり出して茶店に入るCとB。


白目を向いているA子を椅子に座らせ、

「何がおいしいのかな?」C

「お、ここかい?ここはそばだな!今の季節だと、きのことか、、ヤマメとか旨いんじゃないかな?」

と横のテーブルにいる御者が教えてくれた。


「んじゃ、ヤマメそば2つ」C、A子の分も頼んだようだ。

「私はきのこそば、と、ヤマメの焼いたのと、お燗を1合、、」B

「あ!んじゃ、こっち2合、お燗で!」C


「なんだ、肌寒いんかい?譲ちゃん達」御者

「あー、なんか少し、、動かないとねー」C

「まぁ、寒くなる夕方前には着くから。」御者


酒のにおいをA子にかがす。

がばっと飛び起きるA子。


がつがつごくごく食って飲む、、野獣?A子。

自分がのびていた原因も忘れている平和な子である。


「おいしかったなー」C

「だろう?」御者は自分のことのように喜ぶ。


んじゃそろそろ出発でーす!!と御者。



茶屋で話を聞いていたのだろう、乗客のおばはんが、コレ使いな、小さい毛布を貸してくれたので、3人でこたつのようにしてひざにかける。

「おもしろいことするねぇ?」おばはん


御者の言うとおり、

夕方にはいるかどうかくらいには街の停車場に付いた。

おばはんに毛布を返し礼を言いながら、いい宿が無いか訊くB子。

中央市場近くの”メシウマの宿”がおすすめ!たびたびご飯食べに行くのよ!だと。


「飯が旨いのは高ポイントだな!!」A

ということで行く。


メインの通りは結構広い。石畳になっている。馬車を横に4台並べられるくらいに広い。


両側には商屋や商店、路上に物売り、などかなり盛況に見える。人通りも多い。

荷馬車も多い。夕方でこれだ。


「よくわかんないけど、、この街、すごいね?」C

「うん、王都ではないのに、、ねぇ?」B

「よくわかんないが、うまい飯食えそうだよな!酒場とかも多そうだろ?」A

そーだねーと、BとC




宿は、見た目もごく普通。中央王国王都にあるようなふつーの宿。

「ちーっす!部屋あるー?」A

「はーい、おまちをー」

と厨房からおばはんが出てくる。

「人部屋で3人泊まれる?」

「ええ、ベット3つの部屋ありますよ」

「朝飯つき?」

「ええ、朝飯つき3人部屋で銀貨3」

「んじゃそれで、風呂は?」

「外出て右に2ブロック先に銭湯あります、サウナだけじゃなく湯船ですよ!」

「お、ありがてー、うちのほうも普通に湯船なんで、サウナだけだと物足りなくってね」



で、その場で晩飯頼んで食べて、部屋に荷物置いてから風呂に行こうとなった。


晩飯は、見た目普通。

「あ、、なんだ?見た目ふつーなのに???あれ?飯もう無いじゃん?いつの間に?おかわりー!!」

「A子ぼけたの?、、、、あ、、あれ?私の飯、A子食べちゃった?」

「んあわけねーだろ!お前が食ってたろ?おぼえてねーんかよ、、若年ボケってこまるなー」

「すみませーん、こっちにお代わり2つ追加でー」

B子もお代わりだ。



そんなに食って、風呂に行けるのだろうか?

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