中−23 周辺諸国の生き残り


あ!!

「どーしたんですか?いきなり、、」

と、朝食をテーブルに運んできてくれたメフィが驚く。

「ほれ、飴屋は全滅させたけど、、あの周辺諸国の奴等は、、忘れてたわー、、、」俺

・・・

「んなことだろうと、ちゃんとチェックしてましたよ。」

「流石メフィ!!、で、どーだった?」

「一カ国除いてぜんぶ燃やしました、青い火炎は使えませんが、私のまっかっかので永遠とは言えませんが、数十年は燃え続けるんじゃないでしょうかね?」

「おおお!すげーな、ありがとな、助かったわ、、、」

「いえいえ、当然のことですよ」

ほう、

「そーゆー言葉も仕入れているのか、、」

「いや、これは最初っからこっちにもある言い回しですよ?」

聞いたことなかった、、、9回あったのに、、、

って、人間社会より魔人社会のほうがちゃんとしてるんか????


「どーですかねぇ?魔人もいろいろいるから」


まーそーでしょーけども、、、




で、そのメフィが「生き残っていいよ」と許可を与えた一カ国。

新生勇者に「見に行って、お前の支配下にしておいてねー」と遠話で言いつけとく。


(メフィ、新生勇者って、一緒に行動する仲間、できたの?)

メフィは忙しいので呼びつけるのもはばかられるから、大体は遠話(念話)。


(ああ、なんかパーティー組んだみたいですよ、ほら、タカシさんが銭湯と訓練教官作りに行ってるでしょ?良いのが結構生えてきたみたいで、、)

まあいいけど、、なんか、、言い方、、?


ふーん、、


(悪巧みは今回はよしといたほうがいいですよ?初めてのおお仕事なんですから)メフィ

(おかんか!!おかん勘かっつ!!)



ーーーー



元飴屋帝国の裏庭地帯にあるヘンヅーラ王国。

ちなみに王はハゲではない。

顔がおかしいわけでもない。極普通の、どこにでもいるような、、群衆に紛れたら絶対に特定できない極普通の顔だ。

あ、どっかの王が泣いている気配が?



「あれ?王様、どこよ?」新生勇者

・・・・・・・・王の手下共、、「あの、、あそこに、、」


「ああ、大変すまん、気づかなかった!!」新生

・・・・「いい、、いつものことだから、、、」王


一応王は玉座に座っている。

部屋の西側の壁に作られた高い壇上にこれみよがしにある王座だ。

そこに、いかにも王、というような服装と王冠で王というのを誇示してるのだが、、

新生はわざとではない、ほんとに気づかなかった。


ステルス機能でも持っているのかな?

と、新生の仲間、タンクのティガーは思った。新生がまだ名前も発表していないのに、初めて出てきたタンクのほうがすんなりすらっと名を表に出す!流石だ新生(しんなま)グループ!!


「そうね、、魔力の気配も無いわ、、極普通の、ほんとに極普通の人間ね!」

魔法使いのサリーはそう断言した。もう新生を置いてきぼりにするのがミエミエだ。

王は泣き出す寸前。

だめおしが必要か?と、


「うむ、では私が闘ってみるか?拳で語り合えば、極ふつーの一般人なみか、そうではない王の器を持ったものかくらいはわかるだろう?」

ぐらっぷらーというか、徒手系なんでもありあり大好きなゴリ女こと、グレゴーリナだ。


あ、

王、後ろ座りになって王座の背もたれに抱きついてえぐえぐ言い出した、、

「「「泣いてるな、、」」」

「おまえら、泣かせるなよー、、、」と新生勇者のアラタ。やっと名前が付いて密かに嬉しい新生。

だが、この王に最初の一撃をいれたのはアラタだったのだ!!



メフィ曰く

誰にも気にされない王なので、今回の飴屋のヘンズーラ侵略には王宮はほんの一部の者達しか関わっておらず、しかもそいつらは前もって飴屋帝国から送り込まれていた奴等だった。とのこと。


ヘンズーラ国民は基本、「気にしない」。なので徒党を組ませて暴動起こしたり、とかの操作が難しい。

ましてや将軍が国の実権を握っており、飴屋工作員どもが将軍に「周辺国も支配させるから」とかウソ付いても政権転覆工作に全然乗ってこなかった。「気にしない」からw周辺国なんざどーでもいいのだ。


ただ、飴屋からヘンズーラ自体が飴屋帝国やその属国連中から物凄く嫌がらせされ、かなり困窮していた。

でも、それはそれで「とりあえず食えているから、、」と、誰もがさほど気にしていなかった。


王だけが、「誰も余を気にしない、、、シクシクシクシク」、、、だったのだ。



今は周辺国が燃えっぱなしだし、、この国も結構大変なはずなのだが、、

一応大河で海まででることはできる。大河周辺国は燃えっぱなしなので、実質大河はヘンづーラのみのものとなっている。


王と側近達と、新生勇者一同との会議が始まった。

夜に草履の連中も合流する。昼間に仕事を片付けたら即駆けつけるわねダーリン(by桜)とか、、、、変なカップルなんでカッペルと名付るとしよう。

いや、なんかうそばっかし言っているファッション雑誌を鵜呑みにしてそのまんまの服装で都会に出てきて物凄く浮いている田舎者とか言わないから、大体都会、東京なんか元はいなかから出てきた奴等しか居ないんだし、、


カッペルはさておいて、


会議は進行しなかった。

新生(しんなま)グループ、そういうことに置いては全く使えない。

誰だ?こいつらを、、ああ、そーだった、、、、まぁそこは追求しないで、、、


「しかたねーなっつ!!!」

シュタッつ!!

「俺様登場!!」

「おいおめーら、周辺国や嫌がらせや攻撃してくる国が無くなったんだから、オメーら国民で好き勝手にいい国作れるだろ?どーゆー国にしたいんだよっつ!!」俺

・・・

「負けない?」将軍

・・・・・そっからか、、、

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る