中−24 戦国時代になっちゃう?
「あー、将軍、ちょっと訊いていいか?
あんたが今言った”負けない”って、いったいドコに負けないってんだ?」俺
「・・・?外国?」将軍
・・・・・
「だからどこにその外国があるってんだよ!!・・・」俺
「すまん、将軍はまだ現状を把握できていないのじゃ。あの赤き火炎の意味を理解できていない」王様
・・・・
王様はアラタ達の説明で理解できてるんだね?見た目によらず?さすが王様やってるだけある?
(実は王宮の一番上から毎夜国の周囲に広がる赤い炎を眺めているのだ。ときにはルビーのように、時にはガーネットのように輝くそれらを、純粋に綺麗だなと思いながら。そこらに居るような単なるおっちゃんに見えるんでも、ロマンチックっぽい何かを持ってるんだよ?多分?きっと?)
将軍の肩をつかみ、「暴れるなよ?落ちるからな?いいな?」と俺
シュン、城の上空に転移し、そのまま徐々に高く昇っていく。城がやっとあの城だとわかるくらいの高さになった。
「よく見ろ将軍。足下の真下に城が見えるな?あれがお前らの王様の城だ。で、この高さからならよく見えるだろう、周囲を見渡せ。」
将軍、ぐるんと360度見渡した。
「ほう、みごとに真っ赤な、いや、緋色?の火炎に包囲されているなぁ、、」将軍
「あれが、飴屋、いや、元飴屋帝国まで続いている。飴屋は完全にあの火炎の中だ。そして、この南飴屋大陸も、この国を除き、全てあの火炎の中だ。尤も、飴屋帝国だけは青い火炎だけどな。」
「なぜか訊いてもいいか?」
「ああ、飴屋を燃やし尽くしているのは俺の火炎だ。青い。南飴屋大陸の飴屋帝国に完全隷属していたクズどもは俺の配下が燃やした。そいつの火炎がこのまっかっかなんだ。」
「色分け?」
「たまたまだが、、、誰かが色分けしたのかな?上の方に居るどっかの誰かが、わかりやすいようにと?」
「わかった。つまり、今の我が国に敵はいないということでいいのだな?」将軍
「ああ、ここいらに来られるほどの奴等は基本俺と同盟を組んでいる者達だけだ。だからお前らが俺に敵対しない限り、この国の敵はいない。もし、どっかかから現れても、お前らが襲われたら俺らがお前らを助けよう。飽く迄”助ける”だ。お前らが闘っている限り助ける。」
「わかった。同盟を組もう。」
ーーーー
いろいろ話が済んで、その晩は宴会。
宴会のときのほうがいろいろ話がでるもので、、
この国はモノが、ありとあらゆるものが不足しているので、急遽中央王国から転送させた。
このヘンヅーラ王国は小さく、中央王国の1割ほどの小さな国なので、物資は全土に行き渡り1−2ヶ月はどうにかなるんじゃないかな?。
その後のことは草履姫に任せた。基本、ここも草履配下となった。
俺が面倒なのでまるなげ♪
草履は魔王に頼り、生産を助ける魔道士魔人達を派遣してもらおうと考えているようだ。念話で魔王に聞いたら、ダイジョブだけど、詳しい話を聞きたいから来てくれ、と。
今の草履国担当はタカシなので、タカシが草履と新生勇者と、この国ヘンズーラの王と将軍を魔王城に転移させる。いつの間にか転移がここまで出来るようになってたタカシに拍手!!腐ってても勇者ww
俺も一応同席してくれと草履にお願いされたが却下。俺無しで話を進めることができるようになってほしい。
そーやって配下を鍛えるんだよ♪
じぶんらで何でもできるように。
「新生にヘンズーラの産業の特徴を調べさせ、得意なものを伸ばさせるように持っていけ。不足なのはその品を生産するのを得意なところから買えばいい。それらを転送できる者達が転送させてらればいいだけなんだからな」
で、タカシは結構新生らといろいろやっているようだ。
ヘンズーラは鉱物など産出するという。なのでその近辺は土が荒れ、田畑にできる土地はそう多くはないという。
米や大豆、野菜などは草履から、麦やその他野菜は中央から、海産のものや果物などは西の国から、と大体きまったらしい。漁業に関しては西の国の援助で始めるという。大河を通って海まで1−2日で行き帰りできるそうおなので、さほど難しくないだろうと。沖の島に拠点を作れば、かなりの産業にできるのではないか?と西の国から視察に来た漁師に言われたと。
飴屋を燃やし尽くしてから1ヶ月ほどなのに、皆頑張っている。物資が底をつくまでにどうにかしたい、というヘンズーラ国民達の努力に押されてだろう。
面白いのが、複数の国のトップが集まるときは魔王城の会議室を使うという。
そのまま大宴会場に流れるというパターンを作ったらしいw
魔国が最も安全で安心できるということも大きいとのこと。
「力の差がわからないバカってのは魔族に居ないからな。ここじゃ誰もお前に敵対なんぞしないよ。試合は申し込むのはいるかもしれないけど、、でも、あの強行派をトップ達を左手の小指のみでぼっこぼっこにしたんだから、もう誰も申し込むなんてやつでてこないだろーけどな」魔王
そう、あのあと、「ちょっと稽古つけてやる」と、強行派の腕に覚えのある奴等を建設中のコロシアムに呼び出し、さんざん焚き付けて怒らせてぼっこぼっこにした。ちょっと弱そうなオーラにしてたら「あれ?」って顔してすぐ乗ってきやがてアホだった。
ここには「どんな卑怯な手を使ってでも相手を潰せばいい」というゲス極まりないクズは居ない。自分の実力で相手を負かしたい、という脳筋のみなのだ。だから信用できる。
ちなみに、後日、タカシが同じメンツを左手のみでぼっこぼっこにした。
二度と立ち上がれないように見えた。が、数日後へーきな顔をして会議に出てきた。
会議のあとの宴会で、タカシに、「いつかタメ張れるようになってやる!!」と言っていた。さすがに勝つとはまだ言えない様子なのが、ちゃんと相手を見る能力があるんだなぁ、、と羨ましい限り、、
魔王の手下たちもしっかりしてるじゃん、、
ーーーー
毎度の朝食後のお茶を持ってきたメフィ
「メフィー、もう阿呆な国、ないんだろうなぁ?」俺
「えー、よく知りませんよ、、でも、あの飴屋が最大の国だったらしいですよ、この世界では。草履のニンジャ達の調査だというので、まず間違い無いんじゃないですか?ちなみにその次が大中小だったということです。」
「そーだなー、うえ2つが無くなったから、、、、、あれ?余計混乱してくるんじゃね?これって、、戦国時代に入るってことなんじゃね?」
「えー?でも、、コレだけの国を配下にした主様にしたら、もしウチラの陣営にちょっかいかけてきても、「ああ、程よい獲物が罠にかかったなー」、くらいじゃないですかね?」
まーそーだけどさー、、、面倒事すきくない!
「俺はこれから冬眠時期に入り、毎日食っちゃ寝しているから、ごろごろ引きこもりしているからなー?あとはたのむぞー?良きにはからってね?勝手に。」
と自分の部屋に行こうかな?と席をたとうとしたら、食堂に入ってきた翔太達。
翔太が
「あ、イサムさん、この間の続き聞きたいっす!!」
・・・
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