第26話 元ゆ、また勇者が生え。行ってみた。Yoeeeeeeeee!!!


銀翼と銀猿が、食堂の隅で茶をすすってた俺に声をかけてきた。俺の隣にはタカシも。

「イサムさん、特訓効果抜群でした!!」

「一日で荷馬車一杯分狩っちゃったので、すぐに王都に売りに行って、ですぐ折り返して戻り、森に入ってまた狩って、また王都に、って、、気の済むまでやったら結構になっちゃいました。」

「いつもは荷馬車二台くらいで結構もーいーや状態だったのにっ!!!」

「ああ、いつまで経ってもこの拳がおさまりゃしねぇ!状態が何日もっ!!!」

ちなみにこの2チームはマイ馬車を持ってる。馬は使うときに宿から借りている。なので1週間制限とは無関係。村住人だしね!!

「あー、そりゃよかった。甲斐があったってもんだ。じゃ、よかったら指導のほうもたのむな?

予定はめふいと相談してくれ。よろしくたのむな。」

「はいっつ」×8



タカシもあれから一ヶ月ほどして、週に2日くらいは休めるようになった。

俺が森に戻ってきた直後あたりに、メフィストがマッシムとカッシムをタカシのサブにしたそうな。

なので、タカシが居ない日がないと実践が不足だということで休みをもらえている、と。


ああ、そうだった、、タカシをこっちに引き入れたのは、玩具じゃなく、新勇者がどっかに生えたら刈るためだったわー、、メフィはさすがえらくトシとってるだけあって、わすれてないんだなぁww



噂をすればカモ、じゃなく影だったっけ、、

「来ましたね」メフィ

「ああ、生えたばかりだ、、」俺


場所は、東に2つ向こうの国あたり。


「召喚っぽいけど、、、」

「はい、でも多分召喚?みたいな?」メフィ

「いくぞ、」

シュン!!


こそこそこそ、、

いたいた、ぷw

何故笑うのですか?

いや、、こう、、なんか、こそこそ見ているのって、、なんか、面白くないか?

そういうものですか、、こそこそ笑って見ているのはアホっぽいと思いましたが、違うんですねぇ、、主様のせかいでは、、

なんか更に削られている感じがする、、


でも遠目で見るよりよっぽどおもしれーだろ?

はぁ、、実物もろ、は、、肯定です、、仕方がない、、、

何に抵抗してるんだろ?こいつは、


おい、メフィ、あれ、正座させられてないか?

叱られているみたいですね?あの巫女みたいな少女に。

なにやったんだ?

グリンピース残したとかですかね?

・・・・・

それ、やめろ、、また変態になる気がする、、、

そうですね、危険極まりないからやめましょう。


あ、なんか、道場に入ってする神前に礼、みたいな感じやってる、、

まだ気を抜いてはだめだ!


やつの服装はもうこっちの勇者っぽくなっている。

剣も持っている、、あの世で装備してきたな?


あ、主様!出てきましたよっつ!!

前庭に出てきた。騎士たちも集まっている。


勇者VS騎士20名ほど。

始まった。

終わった。

んー、、20秒くらいか?

ええ、そんなもんですねー

まぁ、今のタカシの半分くらいの強さかな?

そんなもんですね、


んじゃメフィ、タカシ連れてきて

・・・・しぶしぶしぶしぶ

いや、伝染らんからっつ!!!

しぶしぶ跳んでった。

シュン!

今日は休みだから嗅ぎまくりたかったのにぃいいい!!

久々の勇者としての仕事だぜ?

え?なんすか?

新勇者が生えたんで、おまえ、刈れ。

・・・ええー、めんどくせぇ、、

・・・・・・(こいつ、視線は巫女の草履だったよな?)

・・・(ええ、草履しか見ていませんでしたね)


まぁ、一理あるかな?理由はそれぞれとしてもw

変更!ヤツを拉致して訓練場でタカシとあいつを闘わせる!

シュン!!


新生え勇者とさっきの俺ら全員で運動場。


「え?え?え?????」新生勇しんなまゆー

「ようこそ、新しく生えた勇者くん」俺


とりあえず戦ってみよーかー♪

俺が木刀で殴り掛かる♪

神から授かった剣で応じる新生勇者

ガンガンガンガン!!

「なんだ^、木刀さえたたっ斬れないのかー、、ぷっwっw」

「クッ、、なんだ、このぬらりくらりは、、」

「忍法ぬらくらすら知らない素人かあ!素人勇者?wwぷwww」


タカシの近くまで誘導し、俺はタカシの後ろにスイッと入ってタカシとスイッチ

「タカシがんば♪」

え?と言う間もなく斬りつけられるタカシ

剣に近い右手で払いながらくりっと体を半回転て左手で首根っこ押さえて、そのまま前下におろしながら右足は後ろから新生勇の右足を払う、とっととっと、、どさっつ、

タカシの右膝が新生勇の背中のまんなか、新生勇、ピンで止められたGみたいにもがいている、、ぷっww


「タカシー、これは剣の勝負なんだから、剣をつかってあげて?おねがい♪」俺

「・・・しかたないっすねー、木刀貸してください」タカシ

渡す、

ヒュンヒュン、と振って感触確認タカシ♪


くそっとか言いながら立ち上がる新生勇


「んじゃ、かまえろー」と俺は鼻くそほじりながらすげーつまんなそうな顔をしている、わざとw

「はじめ」


タカシも右手で鼻くそほじっている、ぼーっとつったってる。靴の想像でもしているかのように、、、


新生勇が斬りかかる、カン、30cmくらいしか木刀をうごかさずに捌く、

かんかんかんかんかんかんかんかんかんかんかんかん・・・・かん、かん、、、かん、、、、、、、かん、、、、

「ま、まいり、、ぜーぜー、、ました、、ぜーぜーぜー」

・・

「こいつ、本当に勇者っすか?」タカシ

「まぁ、一応召喚されてたぞ?」俺

「・・・銀翼の、、 冒 険 者 の リ ー ダ ー 並 ですね」タカシ

wwwwwwwいぢわるだなあタカシィーーwwwwww


「あいつら、冒険者を召喚したのか?」俺 ぷw


「メフィ、わりぃ、翔太居たら呼んできて」

「承知!」

新生勇の前だから、聞かせてるんだなー


たたたたた、

「イサムさん、急用って?」翔太

「あ、ごめん、急用とかこいつ言ったの?わるかったな。新しく召喚された勇者がなー、弱くってなー、少し相手してやってくれないか?」

「ああ、タカシさんにも全く相手にされなかったんですね?わかりました、唯の冒険者のボクが相手してみましょう」


一連の会話が耳に勝手に入ってきていた新生勇、真っ白に折れ尽きていた、、、


ふん!それに気合を入れて再生させ


「いーから、こいつともういっぺんやれ!お前も木刀な、」と剣と交換。


「んじゃ、はじめっ!!」


翔太、流石まとも!かっこいい!!青眼の構え。

新生も今度はいきなり突撃せず。


あー、技量は翔太の足元にも及ばねぇ、、

メフィを見ると、首を振っている、だめだこりゃ、みたいに。w


「メフィ、あいつからさほど魔力感じないんだけどな?」

「ええ、ほとんど無いみたいですよ?」

・・・・

なんで召喚したんだろ?

こいつを向こうに返したら、どんな扱い受けるんだろう?

「なぁメフィ、こいつをあそこの城に返したら、どういう扱い受けると思う?今後」

「飼い殺しか、捨てられるか、殺されるか、、、ですかねぇ?存在させても意味ないですから」

もろやな、容赦皆無だなメフィ、、


まだ見合ってるんで

「翔太ー、大丈夫だぞこいつ、そんなに強くないからー」

新生勇の何かにヒビが入った音が聞こえたw

「じゃ、お言葉に甘えます」

スタタ、ひょうい、ザン、ズバッ、、


「少しくらい反応しろよ勇者ー

つーか、メフィ、お前の言葉でこいつまた折れちゃったんじゃん、、」

「知りませんよ、なんですか?召喚された勇者はみなガラスのハートなんですか?ゴミなだけじゃないですか」

「まーそーゆーな。そんな最初でも、ものごっつく図太くなった見本がここにいるぢゃないかー」と手のひらでタカシを、、ぷw

「育て方を間違えましたね、それ」

メフィ、味方にも容赦しねーーー



「でもなー、神に与えられた剣持って召喚されたってことは、もうそれ使えて当たり前の状態になってるはずなんだが、、、そんでもこれ?」

「でも主様、あの城でこいつはあそこの騎士20人ほどぼこぼこにしてましたよね?」

「あの国、根本的に弱すぎる、てんだなー。・・・神にからかわれてんな絶対。だからこんな中級冒険者程度のを送り込んだんだぞ」


「でも召喚できましたよね?」

「あれも神のお遊びだろ?おまえ、あの巫女にどれだけ魔力感じた?」

「ほとんど、、(メフィ比)」

「だろう?あんな程度で召喚できるか?魔具つかっても」

「まずできませんね、魔国の何倍もの技術があれば、もしかしたら。」


「・・・多分、、天界では、、あの国は”ネタ国”認定されてるなー」

「そういうのあるんですか?」

「ああ、そりゃもう、楽しんでどんどん斜め上に爆走させるんだよっw」

「・・・・・ゲス!、、、」


「さておき、それではこいつをあの国に返してもさほど冷遇されたりとかはないのでは?」

「ああ、そうだろうな、、」


帰れ、、と、俺は新生勇を元の国の王宮に転送した。


「悪かったな、助かったよありがとう翔太。いっぱいおごるから、皆呼んで食堂でくってってくれ。メフィ、たのんだぞー」

「御意!」


「タカシもせっかくだから、みんなと一緒に飲んでけ」

「まぁ、」と、一緒に訓練した仲間だから大丈夫だろうと思ったタカシ。




「ホントは、普通の勇者だったら魔王に会わせてー、とか思ってたんだがなー」

「あ、魔王様喜びましたよ、強けりゃ、ですけど」

「だよなー、あんなの連れてったら叱られちゃうよな?」

「嫌われちゃいますよ?バカにしてるのか?って」

「あ、それはちょっと悲しいなー」

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