第14話 元*ー**、ダメダメ新勇者を特訓してみたら、、
朝飯を終えて、宿の横のテラスでまったり茶をすする俺とタカシ。野郎2人で華無しだが仕方が無い。家族を持つのにトラウマ持った奴と、変態元高校生だからな。見た目は両方共高校生くらいでカワイイ系俺と男子らしいタカシなんだが、中身がw
「お前に訓練を施そうと思う。」
「訓練っすかー?めんどうくさいすぅー」
「お前、素質は在るんだから勿体無いぞ?あの城燃やし尽くしたからお前が勇者だってことを知っている奴等はたぶんいないんで、お前は自由だが、この世界で弱っちいと死ぬぞ?ここにいても危険はあるんだからな?」
「えぇー、、どーにかしてくださいよぉー」
「自分でどーにかするのがここの流儀だ!」
「めんどくせーとこに来ちゃったなー」
「おまえ、、もし、おまえがだな、勇者としての能力を全開できるくらいになったらどうなると思う?」
「強くなる?」
・・・・・・・・
「ポンコツだなおまえ、、ここまでポンコツだったっけ?(今でもまだあの設定を生かしている俺w)」
「いやだなぁ、、違うに決まってるっしょー」
「んじゃ、こっちに来てここまでポンコツになったのか?」
「いただなー、ポンコツじゃないっすよー」
「まぁいいや、、
お前が勇者の能力を全開できるくらいまでに強くなったら、いろいろな能力も使えるんだよ、
い ろ い ろ な能力。
わかるか?」
「おう!!!」
「で、だ、とっても強い男の子!どこの冒険者ギルドの最強でも敵わないほどの男!若く真面目に見えてとっても男の子らしい男の子に見える!いやらしいイケメンではなく、わざとらしいカワイイ美男子系でもなく!」
「けなしてないっすか?」
「あほう!男子の王道だろうがっ!!!剣道の防具付けて面だけ外して竹刀持って、額から汗たらし、ニカッってしたのを想像してみ?」
「おおお!!」
「だろう?」
「で、だ、そういうのに、おねいさんたちはイチコロなんだよ?一日中お仕事でお靴を履きっぱで、、、」
ゴクりんこ、、
「さらに、能力が開花しているわけだ、、、もちろん、アレの鑑定能力も開花していることだろうよ、、、ふっふっふ」
「やるっす!地獄の特訓だろうがなんだろうが、俺様のアレな天国人生を目指すためには、避けて通れない道です!!」
「よし!其れでこそ漢だっ!!!」
(主様もうまいじゃないですか!)
(おまえという良いお手本がめのまえに毎日いるからなーw)
(・・・・)
ーーーーーーーーーーー
「ひぃ、ひぃ、ひぃいいいいい、、もうだめ、だめっす、、しぬっす、、」
「いいから死んでこい、、」
「鬼っす、見た目の正反対のドSっす、、」
「いーからもっと早く走れ!」 どっかーんどっかーんどっかーん
脅しすかしでやっと一日が終る。
どーしよ?
どーしたもんかな?
と、食堂の端に座って茶をすすりながら悩んでいると、、
「主様、他の冒険者をまぜてみれば?」メフィスト
「意味在るかなぁ、、」
「やってみなけりゃわかりませんが、何もしないよりよいかと、、」
「でも俺教官の偽装していいなし、」
「あの教官の一番弟子設定とかは?」
「ああ、それでいーか、、10番弟子くらいにしとく、、」
メフィストが帳場に張り紙
「臨時訓練枠あります。伝説の教官の弟子が教練を施します。明日から。」
10人ほど集まった。
タカシには「お前一人だと泣き言うるせーから訓練仲間入れるからな」と言っておいた。
翌朝
「よーし、今日からお前らに訓練をするイサムだ。教官と呼べ!。」(プwタカシ)
ボン! ドリフの爆発後ヘアーになったタカシ。
「似合うぞ?タカシ
余計なことを言うと、あーゆー最新ヘアースタイルになるから覚悟しておけ。
おまえらは、この訓練が終わったら、数段階強くなっている。もちろん脱落させない、脱落するのは死んだときだけだ。逃げられないからな?」
と、もう逃げ出して走っているタカシを
バシッ!!魔法の見えないロープで縛り付け、ずずずずずーーー、、引きずって戻す。
「おまえ、学習能力無いのか?一番最初にそれくらったよなぁ?
と、こうなるから逃げられないぞ。夜中でもこれは”自動発動”になっているんで。
で、お前ら、銀翼と銀猿、知っているよな?あーなりたいか?」
「「「「・・うす、、」」」」
「うむ、、元気ないな?
あーなりたいか?!!!」
「「「「うっす!!!!!」」」」」
「よろしい、あそこに届くな、と思えるほどにはしてやろう、今回この訓練を耐えてクリアしたら、半年後、もう一度来い。そうしたら銀翼・銀猿の次くらいまでになれるだろう。もちろんお前らの努力がなければそこまでいけないがな。
死ぬ気で努力しろ。死んでも生き返らせちゃるから安心して死ね。」
・・・・・・・
「おらおらおらおらああああ!!!まだ全くしんじゃいねーぞ!!どこが死ぬ気だああああ!!!そこ、しねぇえええええ!!」
どっこーーん!!!どっこーーーん!!!どっこーーーーーん!!!!
あ、一人ふっとんだw
「はい!昼休憩な!ちゃんと用意された自分の分は全部食ってこい!解散!」
「俺、食えねぇと思う、、」
などとほざいていた奴等が食堂で椅子に座って、、
ガツガツガツガツ!!!
ガツガツガツガツ!!!
ガツガツガツガツ!!!
ガツガツガツガツ!!!
食堂に座った時点で内臓が回復するようにしておいた。筋肉等に回復魔法やったら訓練の意味消しちゃうんでそれはやらない。
食後、訓練施設の端につるしたハンモックや、下にひいてあるもこもこマットで皆昼寝。
消化させるために、元の世界での半時から一時間程度は休息を取らせる。
「よーし、、はじまるぞーー」俺
ぞろぞろぞろぞろ、、
「走ってこい」どっこーん!
ダダダダダ!!
「整列! よし。 今日は終わりまで午前と同じで走りだ。余裕で走れるように成るまで同じ訓練を続ける。
この訓練の意味は、”逃げおおせる”だ。おまえら、武器なくしました壊しました、魔力なくなりました、アイテム終了、でもまだ敵や魔獣襲ってきます、って時、どうする?潔く餌になるのか?おまえ、どうする?」
「え?逃げます?」
「正解。逃げなきゃ死ぬ。そんとき、午前のような体力だと、どうなってたと思う?おまえ」
「、、、喰われていた、、」
「正解。お前ら今は丁度消化されて胃から小腸あたりに居るな」
・・・・・・・
「なので、俺の基準は、どうにか逃げおおせる、が基準。様々な小細工をしながら逃げるのに必要な最低限のスピードだ。
これができなきゃ他の小細工等あったって意味ない、その前に喰われているからな。
わかったな?
走りというものはどんな戦闘においても基本の基本だ、舐めたら死ぬぞ。
いままではたまたまそういう危機に遭遇しなかっただけだ。
ベテラン達に聞いてみろ、ベテランたちがそこまでになるまで、多くの喰われて死んでいったパーティーを見ている知っているはずだ。
100のパーティーが喰われて、やっと一つのベテランができる、ってのが今迄だった。
俺や俺の師匠である教官達の訓練を受ければ、喰われる可能性はかなり減る。
訓練を受ける回数が多くなればなるほど、生き残る可能性が格段に大きくなる。それだけだ。
なので、
お前の命のために、言われたことを言われたようにやれ。それだけだ。」
午後は皆結構早く走っている。
以前訓練ほどこした兵士達ほどではないが、、
まぁ、この辺かな、
翌朝。
飯を目一杯食わせ、よく眠る魔法を密かにかけていたので、テカテカの顔だ皆。もちろんタカシも。
「今日は障害物走路を使う。」
どっかーん!どっかーん!!どっかーーん!!!
ばしっつ!!ばししっつ!!ばしばしっつ!! 礫のあたる音だ。
「集合!! おまえら、、一回俺の走りみとけ!」
タタタタタ、だん、だんだんだっ、ぐいぐいぐいぐい、タン、タタタタタ、タンタンタンタン、タタタン、タッタッ、タッタッ、タッタッ、タンスッツ、タンスッ、タンスッ、タンスッ、タンスッ、タタタタ、脱ぎ脱ぎずりずり、ペッペッシャカシャカシャカシャカシャカシャカむんず、ひょーーーい、ズーン、、ズボッズボッ、履き履き、タタタタタ、じゃぶじゃぶじゃぶ、がしゃがしゃがしゃがしゃ、、タタタタッターーーーン
「ゴーーーール!!」
「「「「オーーー!!!」」」」パチパチパチパチ!!!
「と、こういうふうにできりゃー、銀翼同様だな?」
「え、銀翼の皆、できるんすか?」
「ああ、あの魔法使いもだぞ?」
・・・・・
こなせない前衛の連中、、折れるな!!
「おい、奴等も最初は全く駄目だったんだぞ?。お前ら、今日明日で頑張ればたぶんこなせる。それから一日二日で余裕になれるぞ、死ぬ気でやりゃー。素質は在るんだから。」
こういうのは一人でも火が付けば早い。最も「こいつはやばいかなー」ていうタカシでさえ巻き込まれてどうにかこなした。
夕方にはめどがたってしまった。火が着いたら、すごいね?
「明日午前は今日と同じことをし、午後から武具を使った訓練」
「教官!」
「はい、君。でも魔法使いだから武器訓練はいらないとかなら却下な、魔法使いで魔力が無尽蔵ならいいが、魔力切れをする魔法使いなら武器戦闘は必須だ、当たり前なんだよ、生き残りたいのであれば。
その魔法使いにも当たり前の訓練をするだけだ。
で、お前は杖か?それとも他の武器を使えるのか?」
「・・・・ナイフなら、若干得意かも、、」
「よし、んじゃ明日は刃を潰したナイフを用意してやるから其れ使え。他に、木剣、槍、盾、以外の者いるか?いないなら今日は解散!よく食って、風呂入って、よーーく寝ろ!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます