第13話 元*ー**、新人勇者をある意味改造する
「そこをどうか!!お願いいたします!!」
土下座する俺。道端のゲロでも見るような目の、ギルド事務所1Fのメガネのおねいさん。
困ったしまったにゃんにゃんには程遠いゴツいだけのギルマスの困り顔。
下の階では
椅子に座ってくつろいで茶を飲んでる阿呆勇者(新)。
臭い靴の嗅ぎ話はあのときのでっち上げだ。でも予想以上に上手く釣れ・・・
でも?
俺に美人女性の知り合いなんて居ない。(美人でなくともいんだけどね?一応念のために?)
なので、最も強力なコネというか、、威圧しているというか、、のギルマス関係が良いと踏んだ。
あの冒険者達にメフィストが頼んだら行けるかもだけど、商売に関わるんで却下。
あくまでも趣味のため(俺のではない!決して!!!)なのだから、個人的にさがさねば!!
で、今ココ。
「さっきも言ったけど、マジに、変態勇者が世界の男を変態に引きずり込むのをやめさせるためなんっす!
世の男どもの大半が、王女さまに扮した美少女のとんがったヒールの靴にぐりぐり踏まれて恍惚になっている、って毎日、楽しいっすか?女性的に!!それとも、踏む側になりたいんすか?
もし、あなたのまだ見ぬ旦那さんがそうなることを、ほんとにそれを阻止したいんだったら、どーーーーにか、お願いっす!その一日履きっぱなした靴を売ってください!!
やつの趣味は”踏まれる”から”嗅ぐ”に変更中です!なので、一番最初はどーしても美人のおねいさんじゃないきゃ成功しないんですこの世界を救うミッションは!!!
おい、ギルマスも黙ってネーで、世界を救うために、おねいさんに土下座しろい!!」
お、おう、そーだな、、ギルマス、俺の勢いに飲まれ、、
ガバッ!!!
「や!やめてくださいギルマスまで何やってんですかっ!!」
「まじ世界の危機だぜ?俺は男だからわかる、そういう奴等は多そうだ。俺はどっちもいやだけど、、絶対踏まれたがるやつは半数以上いる、これは断言できる!!!」
断言しちゃうんですか
・・・・
「わかりましたよ、、今履き替えるサンダルもってきますから、、」
ほどなくおねいさんは紙袋にいれた靴をボクに渡してくれた。ボクは袋の口をしっかり閉じて気が抜けないようにしwwサンダルを履いているおねいさんに「これで新しい靴を買ってください。で、またに三ヶ月後に、どうか世界のため、再度貢献をお願いに参ります!」金貨3枚渡した。
「え!多すぎ!!」
「迷惑料です、イイですよね?ギルマス?」
「おう、、もらっとけ!」
ギルマスは無理やりおねいさんの手のひらを握らせた。
新勇者はあれから3日間、部屋にこもりっきりで出てこない。
まぁ、、静かでいいかな
と、食堂の隅のテーブルで茶をすすっていた。
と思ったら、心の中で噂をしたのが悪かったか、、
「おはようっす、、」
「夕方だけどな、おはやう」
「めふい、飯を用意してやってくれ。」
「はぁーーー」タカシ、ため息
と、3日飯も水も取らず、嗅ぎっぱなしだったんだろう、、嗅いじゃ寝て、嗅いじゃ寝て、、の、、ぷw
「どうだった?俺がすっげー苦労しておまえのために手に入れてやった極上モノは?」
「最高っす、、、何アレ、、、。 むっかし、一度嗅ぐのにチャレンジして、学校一の女の子の上履き嗅いだ事あるっすけど、吐きそうだった、、なんで、何この差?」
「モノが全く違うってことだ。お前は素人だからな」何のwwww
ちなみに俺はノーマル。決して嗅ぐラーとかではない!
「奥が深すぎる、、、」
「ちゃんと封をしてきたか?風味が逃げるぞ?」何の?www
「そのへんは抜かり無く、、」
抜かりの無い変態か、、
「また機会がありゃー、どうにか頑張ってみるけど、、極上モノは年に1つ見つかれば幸運なほどだからな?俺でさえ。」しらんけどね!
「えーー、きびしいっすねぇ、、」
「だから極上なんだろが!」しらんけどねっ!
まぁ、、そうっすよね、とかイイながら来た飯を食い始めた。
「あれ?なんか美味いっす、、なにこれ?前の世界のより全然うまい、、」
ガツガツガツ!!
俺も初回はそう思ったことあったっけ、、あの宿屋の飯うまかったよなぁ、、、いつも満員だったのも今思えば当然だよなー。
でも、今のうちのほうが美味いと思う♪
「新人勇者、ここの飯も極上だからな?城での飯、どうだった?」
「あー、そーいえば、たいしてうまくもなかったかなーー、」
「だろう?俺の仲間は特別ナノばかりだからな、他に行った時は我慢してそこの飯を食うんだぞ?」
「えーー、ここに居るうーーー」
幼児かよー
「ごっちゃん様でした!」
「よし、少しはらがこなれたら風呂いくぞ、温泉だ」
「え!温泉あるんすか!!いいっすね!!いきましょいきましょ!!」と立ち上がる
「あほう!」むんずと頭頂部を上からおさえこみ座らせる。
「はらがこなれないと危険だろーが!」
「おーい、悪いが茶を2つたのめるかー?」
「はーい」
「ここはダンジョンもあるからな、最初は俺が稽古をつけてやる。そこそこになったら、そうだなベテラン冒険者にくっついてってダンジョンを見学してこい。その後、どっかのパーティに潜り込めればラッキーだし、できなきゃここで働け。」
「え、働くの?」
「・・・・おまえ、、ヒモになりたい系だったの?」
「いや違うけど、、、」
「びっくりした、思わず放り出すとこだったよ、ダンジョンの最奥にw」
・・・・
「頑張りゃ、そのうちまた極上みっけてやるから、、お前が頑張りゃ、俺のコネクションでいろいろ探してもらうから、、ただ、実物を俺が鑑定して極上と判断できて、だからな?その道の(どのみちだよ、嫌だなーとっても)専門家が判断しないとわからんからな、お前が美少女認定してもゲロマズだったんだろ?」
「うん、、、」
「まぁ、頑張りゃ、そのうち自分でも見つけられるようになるかもなー」
「おうがんばる!」
そっちだけがんばる気まんまんだなー、、でかいお荷物拾った感じ、、、
(いえいえ主様、彼はそのうち使えるようになるでしょうよ。)
(そうか?そうだったらいんだけどなーーー)
新人勇者はタカシと名乗った。
そう言えば、俺は名乗ってなかったな?誰にww
いろいろな名を名乗ったからなぁ、、、勇者時は本名なんか名乗らなかった。少し癪だったからかな、誘拐されたんで。
イサムでいいか、、SAA(シングルアクションアーミー)持っていないけどw
荒野の少年ではなく、魔物の森の少年っぽいなにかだけどw
(メフィスト、俺のこっちでの人間の前での名前はイサムにしたから、皆に周知させといてくれ。)
(承知しましたイサム様)
メフィストフェレスに言われるとなんかザザムシに聞こえちゃうのはなんでだろう?
(ぷw)
(てめぇわざとか!!)
カポーん、、わしゃわしゃわしゃわしゃ、、ざぶー、、、ざぶー、、
「おい、まだ泡ついている、よく流せ。」
「ういっす、なんか親みたいっすね」
「そこまで歳じゃないだろーが」
「言動が、、」
まぁな、、、嫁と子を思い出すとなぁ、、天界に居たときは嫁と子は元気で幸せになってるって言われたけど、、神ども平気で嘘つくからなぁ、、
そう言や、俺は勇者だけでも優に20−30年くらい過ごしているよな?40−50のおっさんかよ俺の中身、、、。
ふいーーーっ、、
じゃぶ、、
「露天風呂、つくらないんすか?」
「あー、いいなーー、つくろっかなー、、」
「小高くして眺め良いほうがイイっすよねー、」
「そーだなー、、」
「女湯も良いの作れば、観光客も来るんじゃないスカ?」
「あんまり村をでかくしたくない。」
「欲がないんすねー」
「んなものいらんわ、、」
「まぁ、、本物の剣豪とか、そういった人外になった人達って、欲が無くなってしまったっていうから、、」
「おりゃ人外かよ、、」
ふぃー、、温泉作ってよかったー♪
「おまえ飲めるの?」
「酒っすか?現役高校生だから」
「んじゃエールか、、青汁よりはうまいぞ?www」
「えーー」
「エールがうまいと思うようになったら、大人の仲間入りだなー」
「なりたくないっす」
「あっちの世界しか知らんきゃ、そうなるわな、、、」
食堂に戻ってからタカシはエール2杯で眠り込んだ。
俺はメフィストや他の仲間たちともう少し飲んだ。
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