第5話 元ゆー** ダンジョンで冒険者たちを食い物に


「「「「「「「「たっだいまーっ!!!!!」」」」」」」」

「がっはっはっは!たいりょうじゃーーー!!」

わはははは!!

2チーム全員爆笑に近い笑いで帰ってきた。まだ夕方にも届かない時間だ。向こうだったら3時過ぎといったところか?


全員のストレージは、これでもか!つーほど満杯になっている。それだけではなく、男達と拳士の女性は担げるだけ担いて帰ってきた。

全員バカ笑いしながら剣を振るい、魔弾を飛ばしてたんだろうな、想像付くわ、、w


あー、、明日いけば、二台目の馬車満載分になっちゃうだろうなー

しかも、なんかわざと強そうな獲物ばかり選ってないか?簡単に狩れる魔獣は一匹もねーよ?


俺は通常、接客はメフィストに任せて俺自身は従業員風にして厨房作業とか農作業とかしている。

元前衛職なのだがもう前面に立ちたくないのだw。めんどくさいからね!


俺が裏に行って、獲物を受取ってた。彼らがいなくなったら魔法で捌く。即終るしそこいらを血や脂で汚さないで済む。


その晩は2チーム合同の大宴会。従業員もほとんど招待された。

教官を呼べないかと訊かれたんで、「教官はあれから他のところに行ってます、他に訓練予定が入っていたので」とごまかした。

皆戦果を見せられなかったのでとても残念そうな顔をしたのが、少々かわいそーだったかな?



翌翌早朝、馬車の荷台の端に乗った皆が帰っていった。うちからの同行は御者が1台につき1人のみ。荷馬車4台、各荷馬車に荷物満載+冒険者2人。

馬も温厚な魔獣を偽装したやつなので、どんだけ積んでも全く疲れないほど。

馬車も頑丈に造ってるので普通の馬車より早く走れる。夜には街に着くだろう。

車酔いはするかもなーww




その後、数日は暇だったが、それからちらほら冒険者がやってくるようになった。

あのチームらが言ったのだろう。


なんか、中には湯治に来た満身創痍の者達も、、


多くの者達が訓練を希望したが、「今教官が他に行っている」と断った。

あまり強くしすぎても、魔獣の森が狩り尽くされてしまう。

対策したいなぁ、、



食堂の横に座っていると、メフィが茶のおかわりを持ってきてくれた。

「なぁ、メフィスト、、ダンジョンって作れるものなのか?」

「できますよ」

「ふーん、、、、え??できるの?そんな簡単に言うなよー、、」


「主様のちからなら、コアを作れるから簡単でしょう。ただ、最初はちっさくて時間をかけて深く大きくなっていくのです。が、そこは主様のお力で、即でっかく深く、にも可能でしょう」

「ほうほう、、で、なんか危険なこととか、無いの?勿論魔人が考える危険ではなく、人間が考える危険、な?隠し事なしな!」


「むう、そう釘をさされては言わねばならないじゃないですか、、、ぷんぷん!」

かわいくねーよw

「スタンピードが起こりやすいです、急速栽培ダンジョンは。あとは、、魔人に管理させれば発生する魔獣は結構御しやすいですよ。」


「うちにちょうどいい奴いるかな?」

「ふーむ、、、まぁ何人かいるので見繕ってみます」

「たのむぞー」

「コアってどーやって作るんだ?」



俺達はコア作りをした。こづくりではないBLじゃないんでなー、つっても魔人に性別はないそうだ。



出来上がったコアの玉が目の前にある、

コンコン、、たたいてみる、

「す?いしょうじゃーねーな?、、」

「ええ、すいしょうじゃありません」

中学英語かよ


こんこん、、、こんこん、、え?・・プラ??へ?プラなの?

「・・・プラスチックス?」

「ほう、おわかり?」

「おかわり!」

「もうおひつは空ですよ!」

・・・・

どこで(略


なんでプラなの?

「頑丈ですし、一気に割れないし、、その昔、転移者からプラスチックスのことを聞いて、やってみました。具合いいですよ?」

心読むなよ?


・・・

「でも10年もたちゃー、ぼろぼろだろ?」

「再生材全く使っていないし、色素も入れていなし、直射日光にも当たらない地下だから、50年ほどもつんじゃないでしょーかね?」

プラ素材のプロかよw


・・・・

「その後は?」

「とりかえればよろしい、、」

「、、、んなんでいいの?」

「今時どこでもそーしてますよ?」

納得行かねぇ、、、


あ、「高温に弱いだろーが」火炎魔法とか、、

「ダイジョブです、永続魔法で耐熱強化♪」

「油脂類にも弱いよ?」石油湧いたりとか、、、

「耐油性魔法の永続で♪」

あーはいはい、、もーどーでもいーや、、、はよつくろー


俺が魔力を出し、メフィストが呪文を唱えた。

・・

「完成です」

まじ?

「なんかーありがたみねーなー、呪文ナン文字だった?」

「27文字です」

あるふぁべっと?

「近いっつ!!」

・・・・・


「あとは、穴掘ってそれを埋めて水をやっとけばいいです」

「芽が出て膨らんで?」

「膨らますのは股間だけにしといてください」

「おまえ、そういうのどこで仕入れてくるの?」

「ははは、敬愛する主様の元の世界の事を勉強するのは忠実なしもべの当たり前の行動ですよ?」

うさんくせー


「ああ、主様、毎日魔力をがんがん与えてくださいね!お水も一緒に」

後半が胡散臭くしてるよな?



でもとりあえず森の奥に行って埋めて水蒔いといた。魔力も。

日が当たらないけど、いいのかな?




数日後、

「なんか魔獣多くなってねぇ?しかも強くなってる感じ、、」

「おう、そうだよな、気をつけないと危険だなー」

ってな話を泊まっている冒険者達がしているのを耳にした。


今日も埋めた場所に行って、、

あ、、でっけー穴、、

できたん?だんじょん?じょうだんじゃないだんじょん?

へぇ、、ダンジョン楽々作成術?あなたにもできるダンジョン制作。ダンジョン制作初心者に!


「コンコン、、はいっていいですかぁー?はいりますよぉー、、」こんな時は日本人が素で出ちゃう俺

カツン、カツン、カツン、

足音うるせー、、

って!

俺の足音じゃねーよ?お化け?

ドキドキしながら振り向くと、

「はーい!はに〜♪」メフィスト

てめーかよ!


「主様一人じゃ心配で、、」

「宿はいーのか?」

「お客様達はほぼ狩りに出かけました」

桃太郎?おじいさんは山に魔獣狩りに、、

「いえいえ、金太郎の桃太郎バージョンです」

・・・・・・すっげー想像しづらい、、

つかそんなん想像する必要ねー!!



結局まだ地下一階のみで、魔獣も湧いていなかった。

「でも、もうすぐ湧き出しますねー」

とメフィスト。もちは餅屋だろう。

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